大衆魚の季節調査 7月のクロダイ

こんにちは、夢海です🐟️

 

メジャーではないけど、マイナー過ぎない。

 

時たま小売店に並んでいる。

そんな魚をピックアップし、季節ごとに書いていこうという内容になる。

もちろん、人によってそれは大衆魚でない、マイナーだ。なんて意見も出てくるとは思うが、数年を掛けて市場や小売店を見てきた体感で、通年探せば普通に見られるなという魚で書いていく。

 

水産物を見ると、多くの人は旬だの脂だのを求める事が多い昨今。

では旬でない時期は美味しくないのか?というと、決してそんなことはなく、使い方次第で幾分も美味しくなる。

今回は夏のクロダイにフォーカスを当ててみる。

 

 

クロダイの特徴

このクロダイは愛媛県今治産。

例年ならば、厳寒の頃の美味しい時期がすぎて、卵巣が膨れてくる春に卵を鍋で楽しみ、5月頃になるといなくなるというのがここ数年の状況なのだが、7月半ばだと言うのに、クロダイの入荷が続く。

秋頃から流通に乗り出すのだが、夏にも出るという事はよほど売れるような魚が獲れていないのだろうと推測。

 

これでもクロダイも年々水揚げ量は減っているのだから、資源量については頭を抱える問題ばかりだと、流通の場からも読み取れる。

 

卸してみると、意外にも悪くはない。

 

選ぶと痩せ細っているものとか、やたらにスレているようなものも混ざるので、ある程度選別はしたのだが、もっと身が赤いものとばかり考えていた。

まだ回復し切っていないものもあれば、本個体のように産卵から回復しているものも混じるのが今年の7月であった。

生でも食べられなくはなさそうだが、水揚げ日がイマイチ分からなかったので、火を入れて食べてみる。

 

 

 

クロダイの料理

クロダイのムニエル

クロダイはフィレにして骨を抜く。

皮はそのままで塩コショウとハーブ類で香りをつける。

 

小麦粉をまぶしてオリーブオイルで焼き上げる。

夏場の本種など気になるのはまず磯の香りであろう。

本個体は全く気にする必要はないとも言えるほど

 

においに敏感な方ならば皮は引いた方が良いと思う。

こういった香りは皮目に集中するものである。

 

ちなみに家庭で食べるムニエルなど、簡単でいいと思っている。

調味粉も売っているので、魚の切り身と一緒に買い揃えるのも手軽である。

 

ご飯にも合わせられるし、気分でないならパスタの友にもバケットでも良い。ムニエルは主食も選べる余地がある。

家庭に登場する魚は、現代では偏ってしまっている筈だ。

たまにのおかずに干物、たまにの贅沢に刺身、など。単価が上がりつつある現代という点は否定出来ないが、四方を海に囲まれている国にしては海が遠くなってしまっている。

 

難しく考えず、もっと手軽に食べられるものをどんどん作ってほしいものである。

 

クロダイフライ

油という壁を乗り越えられればこの料理も家庭では簡単な方である。

バッター液を作る、衣をまぶす、揚げる。だけなのだ。

 

切り身で買ってくれば下処理をする必要もない。

揚げる30〜10分前に塩をしておき、冷蔵庫で休ませると味も締まりグンと美味くなる。

クロダイでフライを作るのは久しぶり。

 

皮付きで揚げたが、様々な味が複雑に絡んで旨さを作っている。

ソースでもタルタルでも合うタイプの魚である。

バケットやバーガーなどパンに挟んでも個が出てくれる。

 

塩をしないで揚げるとやや水っぽく、べシャッとするのでその点だけ要注意で、他は気にすることなく美味しく食べられる。

 

クロダイの味噌汁

中骨と頭部などのあらと、切身の端材を使う。

野菜と出汁を取った昆布を刻んだものなどで他の具を補う。

 

これが何ともうまい。

冬場は沁みる美味さだけど、夏は冷やしすぎた体にこれまた沁みる。

冬の脂ののったチヌは鍋が良いけど、夏場は味噌汁で十分に美味いのである。

 

 

クロダイの評価

価格   ・・・☆☆

コスパ  ・・☆☆☆

珍しさ  ・・・・☆

味わい  ・・☆☆☆

 

・価格

価格は通年を通して安い。上物はひと回り高く値がつく。

 

・コスパ

標準的な鯛系で、歩留まりは普通。華々しさはないものの、日常的なおかずとして使いやすいのでアラも捨てずに使いたい。

 

・珍しさ

比較的穏やかな内海や内湾に多く、港や運河などで普通に見られる。食としても流通量は少なくなく、普通に出会える。

 

・味 ※今回は7月の評価

寒い時期には総合的に劣るが、それでも7月ともなるとある程度回復してきている。まだ荷の中で差はあるので、不安な方は8月も下旬になれば問題ないだろう。上物な味ではないものの、日常的な惣菜として食べたい、汎用性の高いものである。油を使う料理ならばまず何にでも合う。

 

本来ならば見ない時期なのだが、年は西の、特に瀬戸内の入荷が続いている。

そして7月時点で産卵後の痩せの個体も混じる中ではあるものの、中には回復している個体もおり、今回調理したもののようにどちらも美味しくいただけた。

安いという点も強みではあるので、ぜひ見かけた際は活用して欲しい魚である。

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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