旬が見えてきた7月のムレハタタテダイ
こんにちは、夢海です🐟️
7月中旬。台風が過ぎたところにまたまた鹿児島から魚を頼んでおいた。
やはり台風後はより南方の様々な種が見られて楽しいものである。
今回はその中からムレハタタテダイを紹介する。
目次
ムレハタタテダイの特徴
今回の魚はムレハタタテダイ。

派手な見た目だが、食用として一番よく見かけるチョウチョウウオ科の魚であり、過去にも紹介した。
ムレハタタテダイは、プランクトン食のチョウチョウウオ科で、長いこと探しているハタタテダイはサンゴのポリプなどを食べるため食性が異なる。
ムレハタタテダイの方は大規模な群れを形成し、定置網ではまとまって入ることも珍しくない。
今回の個体は鹿児島は内之浦から届いたが、やって来たのは1個体のみ。
これでは調理も限られてしまう。ので、前回やってきた長崎県産の個体と合わせて紹介する。
ムレハタタテダイの料理
ムレハタタテダイの刺身

この個体は19.4cm272gと、これまで記録した個体の中で最大サイズであるのだが、脂は他の個体に比べて控えめであった。
本種の旬は恐らく盛夏を過ぎたあたりで、初夏のうちはまだ早いのかも知れない。
前回刺身で食べたものは8月の終わりであった。
しかし、脂がないからと言っても決して不味い訳では無い。
ムレハタタテダイには本来の魚の味がしっかりとあるのだ。
毎度言っているが、脂というのは豪華に見せるカーテンのようなものである。
そのカーテンが薄いということは、本質の味がしっかりと伝わってくる。
チョウチョウウオ科では少ないが、皮目に独特の香りがあるものもいる。
本個体は磯臭さもなく万人に受ける味をしている。
ムレハタタテダイの潮汁

前回の個体。昨年10月の、長崎県産のものである。
胴の真ん中のところで半分に割る。
内臓と血合いを掃除して、一度湯通ししてアクを抜く。
その後は昆布だしと共に煮込む。
これがなんとも美味かったのである。
風味豊かな味があり、嫌味のない澄んだうまい香りが鼻にとどまる。
程よく脂もあるので、身にジューシーさがあり後味もほんのり甘い。
下手なタイで作るよりよっぽど美味いものである。
いつしかこれを書きたいと思っていたこともあり、今回取り上げた。
下処理も簡単なので、新鮮なムレハタタテダイが手に入った際はぜひ作りたい一品である。
ムレハタタテダイの煮付け

刺身に使った半身、つまりは今回の主役の鹿児島県のものである。
鱗を取り、余計な鰭を切ったら汚れを洗い、煮詰める。
程よく引き締まり、味も吸っている。
しっとりした質でパサつかず、ご飯の大親友になる。
魚の旨味があり、なんとも美味い。
一人前のおかずにするには十分な量になる。
ムレハタタテダイの評価
価格 ・・・☆☆
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・・・☆☆
味わい ・☆☆☆☆
価格
・小売店で売られている場面を見かけたことがあまりないので、憶測にはなるがまだあまり高くはない。似た質、大きさのカゴカキダイの方が値がついている。
コスパ
・体高があり、歩留まり良くはない。身を卸して使うよりも姿のまま使いたい。
珍しさ
・個体数もあり、入手はそれほど難しくはないが、産地を選ぶ必要がある。
味
・非常に美味。素の味もあり、時期によってはそこに脂も乗っかる。
ムレハタタテダイはこれまで20個体は食べたが、7月のものは初めてであった。
過去最大サイズではあったものの、脂のりは8月のものの方が優れていたのを考えると、本種の旬は晩夏から初冬あたりにかけてになるのだろう。
これまで食べたものは8月から10月に集中しており、これ以外の時期のものは食べたことがない。
そのためまだまだ情報収集が必要な魚ではあるが、今回の7月のものに出会えたことにより解像度が少し上がった。
南方種のため、春に出会えることは多くはないだろうが、年間を通して味の変化が大きそうである。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記



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