台風は南の魚を連れてくる②ニセクロホシフエダイ
こんにちは、夢海です🐟️
今回は台風6号が連れてきた魚ということで、まともに直撃した今年初の台風明け、鹿児島の定置網の漁師さんに魚を頼んでいた。
台風はルートによっては南方から魚を連れてきてくれたり、魚種が増えたりするからである。
今回はその読み通り、出会いたかった南方の魚がチラホラ入っててくれた。
今回の魚はニセクロホシフエダイ。
目次
ニセクロホシフエダイの特徴

本種もまた食べたことのなかったフエダイ科のひとつである。
前回のロクセンフエダイと同様に、脂の色はオレンジ色なのだが、この量で言えばロクセンフエダイの方が多かった。
まだ未成熟個体だったとか、産卵期がそもそも違うとか、色々考えられる点は上がるが、同じ時期の同じ産地でも種によって差が生まれるようである。
この点から、フエダイ科の多様性が感じられる。
さてこのニセクロホシフエダイだが、"ニセ"なんて呼ばれてしまうほどなので、クロホシフエダイと見比べてみよう。
単体で見れば、「まあ確かに、クロホシフエダイに似ているな?」となるのだが、いざ横に並べると案外見わけられるのではないだろうか。
もちろん、魚をよく触れる人からしたら、という視点での意味にはなるが。
クロホシフエダイの方がややシャープな顔つきで、鼻先でやや窪む。
ニセクロホシフエダイはほぼ直線的な顔つきである。
そして、同じような場所に黒斑が出るフエダイ科は案外多いので、ひとつひとつ特徴を紐解いて見れば容易に見分けられるだろう。
前回のロクセンフエダイと同様に調理していく。
ロクセンフエダイは小型だったので半身は刺身のみで味わったが、本個体は24.2cm257gあったので焼霜も作ってみる。
ニセクロホシフエダイの料理
ニセクロホシフエダイの刺身

まずは刺身、そして焼霜をいただく。
っていたよりは平凡な味だが、皮ぎしの筋を噛むとじわじわ旨味が出てくる。
思いの外身は柔らかい。
内臓脂肪も控えめであったため、ロクセンフエダイに比べて脂が薄いからかもしれない。
その分、素直な本種の旨味がダイレクトに伝わる。
噛むと濃い旨味が後からやって来る。
焼霜は安定の旨さ。
やはりフエダイ科、皮が美味いというのは種を問わず変わらないのかも。
味はあるけどやや単調だった刺身に、皮の隠れていた旨味が合わさる。
そしてフエダイ科はすだちとの相性が良い。
ニセクロホシフエダイのバター焼き

続いてはバター焼き。
香草などで風味をつけて、バターで焼いている(本場ではバターと名がつきながらマーガリンを使う)のでアレンジにはなるが、本種の味を引き立たせるには十分である。
身は引き締まりながらも身離れが良いのでほぐして食べやすい。
皮や骨ごとなので周りに付いた"うまい肉"も堪能できる。
油をバターが補ってくれる。
芳醇な動物性の脂の香りに、魚の旨味が飲み込まれず見事に溶け込む。
ニセクロホシフエダイの評価
価格 ・・・☆☆
コスパ ・・・☆☆
珍しさ ・・☆☆☆
味わい ・☆☆☆☆
・価格
そこまで高いものではないと思われる。本土では成魚サイズは珍しく、小さいものが混ざる雑魚的なもの。沖縄などでは一般に流通するのだろうが、フエダイ科の中での評価は確認出来ていない。
・コスパ
歩留まりは一般的な鯛系にしては悪くない。
・珍しさ
種としては普通だが、本土ではなかなか見かけない。若魚などが潮に乗ってやってくるようなものである。いざ探すとなると、それなりに苦労しそうである。
・味
非常に美味。同時に食べたロクセンフエダイと比較してしまうと、脂乗りに劣っていたが時期的なものも考えられる。それを差し引いても魚として味があり、身は引き締まっているため美味である。
今回はニセクロホシフエダイを紹介した。
フエダイ科は前回のロクセンフエダイと同様、今年初となる。
本来ならば梅雨にアオダイ属やヨコスジフエダイ、クロホシフエダイなどを食べておきたいところだが、今年はまだ手に入れられていない。
買える機会はあったが、なかなかタイミングが合わなかったのである。
そんな変わり種で始まった今年のフエダイ科事情だが、これでもまだほんの一部に過ぎないのである。
夏はこれから。どんなフエダイに会えるか楽しみである。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記


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