春の忘れ物 トリガイ
こんにちは、夢海です🐟️
今回もまた貝の記事。
今年の春は貝をあまり食べられなかった。
それどころか、ボクの春はどこだい?と暦に問いたいほど、やたらと3月4月が短く感じられた。
そこで思い返すと、沖縄の魚を食べたり、引越したり、YouTube撮影を始めたり、インフルエンザに罹ったりした。
特にこのインフルエンザが酷く、最初すぐに薬をもらわなかったので拗らせて2週間近く気力を失っていた。
なるほど、確かにそれでは殆どなかったようなものだ。とも頷ける。
そんな春をどこかで取り返したい、と6月になってやっと貝を探す気が起こってきた。
目次
トリガイの特徴

トリガイ、聞くと姿がパットしない人が多いだろう。
今ではすっかり寿司ダネとしても高級である。
そして知っていても寿司になっている姿で、殻のものなど水産の現場にいるか、市場通いする人くらいでないと、なかなか目にしないようなものである。
というのもこの貝、非常に弱く、上がり(しに)やすい。
そのため殻のまま活かして流通するのはせいぜい市場くらいまでである。
ウバガイ(ホッキ貝)や真ツブ、アワビなど、寿司で馴染みの他の貝はスーパーなどにも並ぶが、トリガイを目にしないのはこのためである。
今回のものも弱りかけだったのと、休市前ということもあり比較的安く購入できた。

剥くとこのような姿が出てくる。
この茶色い部位が足で、可食部であり、活きが良いものは元気にうねうねと動く。

ここ開くと内容物などが出てくるので掃除する。
剥くと馴染みの姿になる。
この茶色を残すと見た目が美しいのだが、非常に剥がれやすい事と、弱っていると既に剥がかかっているのでトリガイの難しいものである。
これを沸騰しているお湯に2、3秒くぐらす。
生でも食べられるが、湯をかけると甘味が増し、食感も良くなる。
揚げたら氷水に入れて粗熱を取る。
さて、本種の旬は2度やってくる。
数多の貝が美味い春先と、夏にも美味くなる。
今回はどちらかというと春のものが落ち着いたタイミングではあるが、細々と入荷が続いている時だったので、まだ夏ではなかろう。なんて時である。
さてさて、お味はどうであろうか。
トリガイの料理
トリガイの握り

今回は三玉とも握りにし、貝柱とヒモはひもきゅうにした。
丸ごと食べ尽くすのだが、ヒモは3玉では細巻き1本分は取らなかった。
今季初、そして夏に買えねば今季最後となるだろう。
まずは握りから。
口へ放おった瞬間に爽やかなトリガイの香りが広がる。
おほほと笑みを溢すと、続けてはこの柔らかいコリッの食感が来る。
次第に甘味もじわ〜っと広まり、シャリの酢の香りといい具合に馴染んでくれる。
なんだかやたら甘く感じられたのは、記憶にある中で前回食べたものが生だったからかもしれない。
これを毎日食うなんて贅沢は出来ないけど、今日くらいの値段なら週1とかの贅沢にしたいものである。
本体はもちろん、オマケのようだが、このヒモきゅうもまた美味。
さすがに三玉では細巻き半分ほどの具しか取れないが、この湯がいたヒモがいいアクセントになる。
細いのに貝の香りがしっかり立つ。
トリガイはこの上品さが良いのよね。なんて改めて思う。
トリガイの評価
価格 ・・☆☆☆
コスパ ・・・☆☆
珍しさ ・・・・☆
味わい ☆☆☆☆☆
価格
・刺身用、寿司ネタになる貝としては高級。原則として活きているものが望ましいが、開いているもの、ボイルされているもの、ボイルして冷凍のものなど流通形式は様々。後になるほど安くなる。
コスパ
・殻は薄く軽い。刺身で使うのは足の部分のみ。
珍しさ
・季節的なもので流通量は普通。外国産の解凍品など案外なものは一般の小売店にも並ぶ。季節を選べば入手は容易。
味
・非常に美味。貝の中でもトップクラスの旨さであり、磯臭みも少ないので万人が美味いと言えるであろう。
今回は少し遅くなってしまったトリガイを食べてみた。
市場にいると、日々トリガイは様々な形で目にするが、値段が引っ掛かり手を出しにくい。
少し外れの季節を狙うと安かったし、餌?を食っていたものの身の味は落ちていなかった。
来年はシーズンを通し、出始めから夏のものにかけて食べてみるとしよう。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記


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