寒い鯛と書いて“カンダイ“。旬のコブダイを食べ尽くす

こんにちは!夢海です。

 

さて、1月も終わりを迎え、寒さも本格的な2月に差し掛かろうという頃、しばらく食べていなかったあの魚を仕入れてみました。

さぁ、これで何を作ろうかな。

 

 

コブダイの特徴

今回のお魚はコブダイ!

名前とその出っ張ったコブが特徴的な、名前がメジャーな魚。

これが美味い魚だと知っている方は魚好きか釣りをする方などなど。

珍しい魚をよく扱うお店や、漁師町なんかではみかけることがありますが、一般的な寿司屋や魚屋にほあまり流通もしないため「水族館の人気者」という印象のある方が多いのではないでしょうか

 

今回の個体がこちらな訳ですが…

あれ、コブがなくない…??

 

コブダイは皆がコブを持っている訳ではなく、コブを持つのは実は大人、それも男前な証拠なんです。

 

生まれた時は皆が女の子、大きくなると雄に変わるという性転換をする魚。

ベラの仲間には多いです。

 

で、このコブが大きい個体ほどコブダイ業界のイケメンという事になります。

 

上顎が赤く、下顎になると色合いがハッキリており、どこか紅白らしい配色でおめでたさも感じます。

 

鰭には細く鋭い棘(棘条)があるため滑らかな肌触りを楽しむ際は気をつけたいポイント。

 

コブダイの胸鰭は根元は色がしっかり残り、先へ行くと透明のなんともきれいなグラデーション。

 

出っ張った歯は硬い貝なんかもバリバリと食べれてしまうほど頑丈です。

 

捌くとうっすらピンク色なのかな、と思う程度の優しい色合い。

 

 

コブダイの料理

今回はフルコースで用意してみました。

1尾の魚で何種類もの料理で堪能。なんとも贅沢です。

 

コブダイの握り

まずは握りからいきましょう。

皮を引いたものをわさびでつけたものと、皮を湯引きにしたものを紅葉おろしでつけてみました。

 

まずは皮引きのものから

 

皮を引いたときに感じられた脂は甘味が薄く、身の旨味もほぼ感じられません。

弾力があり、もちっとした食感と筋を噛む時にシャキッとしたものが感じられます。

ベラは食感が良いが味が非常に淡白。

食感を楽しむものだと思います。

 

続いては湯引きのほう。こちらは厚い皮のプルっとしたコラーゲン質な食感が楽しめ、ピリッとしびれる辛みが淡白な身に面白さを与えます。

レモンの果汁も搾っており、手間をかけるほど美味くなる魚です。

 

コブダイの湯引き

湯引きにしたものをお刺身に。

こちらは純粋にわさびで頂きます。

 

もちっとした弾力が美味い。

皮目の旨味も感じられ、握りでは興味本位で皮を引いてみましたが皮を活かさないのは勿体ない。

生で食べるなら是非湯引きで、柑橘との相性もいいため、是非レモンなども一緒に買い合わせて下さい。

 

コブダイの天ぷら

ベラ科魚類に共通して言えることはこの天ぷらが最高。

水分が控えめで真っ白な身は天ぷらにしたときの見栄えが良く、おまけに美味い。

薄い衣で仕立て、噛むとサクッと旨味が香りと共に広がり控えめで上品な旨味が感じられます。

 

ベラの中でも主に流通するこのコブダイとイラという魚は迷わず天ぷらにして欲しいです。

 

 

コブダイの兜煮

兜を半分に割り、甘めの味付けで煮付けてみました。

大型の個体はよりコブの迫力がありそうですね(いつかやってみたい)

 

さてさて、味の方はどうかと言うと絶品です。

頬に肉がつまり、トロける美味さ…!

 

コブの部分は意外にも分厚い皮があるのみで、皮下にはうっすら脂肪の跡がある程度。

 

皮がプルプルでコラーゲンが好きな方には間違いなく美味しいでしょう!

 

コブダイ鍋

コブダイのあら骨でダシをとり、醤油ベースで仕立ててみました。

身が締まらず、圧倒的に加熱向きな魚。

おまけに寒い鯛と書いてカンダイとも読ませる魚を鍋にしない訳にはいきません。

 

皮は身に残りますが、皮下のコラーゲンが溶け出しトロン、と溶けてしまいます。

生の状態とは大きく異なり、1尾で二度美味い…!

煮込むことでボロボロになってしまわないのが嬉しいポイントです。

 

刻んだゆず皮もよい香り立ちでコブダイとの相性○

ダシ+じっくり煮込んだことで魚の味もよく感じられます。

コブダイを入手したら鍋にすべし!

 

 

コブダイの評価

 

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・☆☆☆☆

珍しさ  ・・☆☆☆

味わい  ・・☆☆☆

 

価格

・価格は一般的。頻繁には出回らない魚だが、味がよいためそこそこの値段は付く。

 

コスパ

・ベラの仲間は身が多く、特にこのコブダイは体型が丸く育つため歩留まりがなおよい。

 

珍しさ

・多くも少なくもない。時期と産地に左右される魚。冬場によく見かける。

 

・そのまま生で食べる分にはどこか味気ないが、昆布で締めたり、しゃぶしゃぶにしたりと工夫次第で美味くなる。どんな調理法でも身は硬くならないため加熱向き。

 

今回は寒い時期に美味い魚、カンダイ(寒鯛)ことコブダイを食べてみました。

今回食べたコブダイの10倍には成長する魚で、まだまだこれからという大きさの個体だった為また評価も変わってくるかも知れません。

全く同じ状況なんてなく、魚食を深めると好奇心がさらに湧いてきます。

そのため1尾1尾、思い出に残るよう大切に扱っています。

 

 

本記事は、サテライトライターさんの記事になります。

ライター紹介

サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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