極上のイボダイを使い、郷土料理に挑戦してみた

こんにちは!夢海です🐟️

今回は前々からやってみたいと思っていた郷土料理に挑戦してみました✨

 

 

イボダイの特徴

今回は鈍い銀色の丸いお魚。こちらを使っていきます。

この魚はイボダイ。

聞き慣れない、またはそんな名前じゃない!なんて思う方もいるかも知れません。

 

この魚、実は東京でよく呼ばれる名前が地方名の一つである珍しいタイプなんです。

どういうことかと言うと、東京含む関東周辺では「えぼだい」と呼び、「い→え」と呼ぶ江戸時代の訛りが現代にも残ってきました。

 

そのため、関東の魚屋で探せば「えぼだい」と呼ばれ売られている事が多いです。

他にも地方名の豊富な魚で、有名なところでいうと徳島の「ぼうぜ」。

これは郷土料理にもなっており、食べてみたいものの一つでもあるため今回はこれを作ってみたいと思い購入。

 

脂のありそうな大きめのものを市場で選んでは3尾購入。

キロあたり¥4000と、やや高いときに買ってしまったものの物は悪くない。

この翌々日には同じ産地のもので¥2000台にまで落ちました。

これが相場であり、ギャンブルのような面白さも感じます。

今回のものは神奈川県産。相模湾側の産地です。

 

この時期は主に神奈川、そして千葉のものが多いです。

 

丸まるっと可愛らしいフォルム、どこかで見覚えがありませんか??

 

以前ご紹介したメダイと近い種類で、その生態は謎に包まれています。

 

※合わせて読みたい

 

 

イボダイの調理・さばき方

今回は焼き物、お刺身、そして郷土料理のぼうぜの姿寿司にしてみたいと思います。

 

焼き物は内蔵・鰓を抜き、刺身は3枚卸に。

骨が柔らかいので捌くときには身を切りすぎて仕舞わないように要注意です。

 

そして姿寿司は背開きに。

 

内蔵、背骨を取り除きます。

 

どうやら頭の骨は食べられる…とのこと。

本当か??なんて疑問も持ちながら、これを酢で締めていきます。

百聞は一見にしかずとも言いますからね!

 

 

イボダイの料理

イボダイの塩焼き

まずはシンプルに焼いたものから。

イボダイはしっかりと脂がのっている為、シンプルに焼いて美味い魚。

ポン酢よりも醤油をちょこんと垂らして魚の脂に弾かせながら食べるのがオススメの食べ方。

 

身はほぐれやすく、皮も柔らかいため食べやすい魚です。

ジューシーで甘味があり、なかなかイボダイは塩焼きで食べる機会が少ないのでこれは贅沢な一品と言えるでしょう。

 

イボダイの刺身

続いてはお刺身。

皮目が独特で、白身なのに青魚のような銀皮と他には見ないような特徴的な見た目です。

 

味わいはこれまた格別で、超高級魚のマナガツオにも負けず劣らずの美味さ。

皮目のわずかなコリッという食感を残し、他は軽く咀嚼するだけでとろけてしまいます。

これに重ねて脂の甘味が溢れてくるもので、寿司にしたときの相性は抜群でしょう。

数年食べていなかった魚ですが、これはまたリピートしたくなりそうです。

 

ぼうぜの姿寿司

本物も見たことがない中で、見よう見まねで作ってみたので出来映えはなかなか微妙。

 

画像で見たものだとこんな様子だったから大体はあってい(てほしい)るのかな?

 

肉厚ですが酢で締めた事で柔らかくなり、イボダイの脂と酢の酸味が調和して見事な味わいに。

しめ鯖のような青魚の旨味こそないものの、ぼうぜにしかない独特な風味はとても個性的。

これは是非本場のものを食べてみたいところです。

 

ちなみに…

頭は締めが足りなかったのか、骨が硬くてはそのままでは食べることが出来ませんでした。

 

昔高知で食べたカマスの姿寿司を思い出しながら、焼いてみました。

酸味、そして焼いたことで溢れ出る魚の脂が混ざり、炙りの握りとはまた違う香ばしさも加わることでこれまで感じたことのなかった“未知の旨味“を堪能出来ました。

 

 

イボダイの評価

 

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・☆☆☆☆

珍しさ  ・・・☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

価格

・ピンきり。今回は相場が高いときに買ってしまったが、物の良し悪しやサイズによって倍近く違ってくることも。

 

コスパ

・骨は柔らかく、食べれてしまう。捨てる部位の少ない魚。

 

珍しさ

・関東では比較的一般的な魚だが、わざわざ持ってくるような魚でもない為、水揚げのない地方市場などでは見かけないだろう。

 

・実にうまい魚。非の打ち所がないとも呼べる。しかし一般的に普及するかと言うと、好みの分かれそうな魚でもある。

 

今回はぼうぜの姿寿司という、徳島の郷土料理を作ってみました。

本物も食べたことがないので、順番としてはあまり誉められたらものではありませんが、これはこれで徳島へゆく一つの目標として生きてきます。

 

今回はこんな感じで締めていきましょう。

 

気がつくと季節は春の雰囲気も感じられるようになり、海の食べ物は既に衣替え。

今年もうまい魚をたくさん食べられる一年になりますように。🙏

 

それではまた別の記事で!

 

 

本記事は、サテライトライターさんの記事になります。

ライター紹介

サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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