ゴルゴ13のもみあげ模様!?ウケグチメバルとは

12月上旬。

美味そうな魚がない、ないと探し回ってた時に巡り会えたのはこの魚。

 

一般的なメバルのようにも見えますが、少し模様が違います。

さて、皆さんこんにちは!夢海です🐟️

 

今回は初めて出会ったこちらのメバルをご紹介していきます!

 

 

ウケグチメバル

今回の魚はウケグチメバル。あまり聞き慣れない魚だと思います。

 

それもそのはず。500種類以上食べたところでやっと出会えたのですから、出回る事も産地も限定的に思えます。

 

どんな魚かと言うと、一般的なメバルとしてスーパーなどに並ぶ魚は主に5種類。

 

一つはウスメバル。これは沖合のやや深い海に生息する種類で、東北の日本海側などでよく水揚げされます。最も一般的に見られるのが本種。

↑ウスメバル

 

2つめはエゾメバル。これはガヤメバルなどとも呼ばれ、“エゾ“と付くように北海道が主な産地。

この中から探すとアカガヤという魚など、混じりの種類がいることも。

↑エゾメバル

 

↑アカガヤ

 

最後は残りの3種まとめてメバルと呼称されるもの。

アカメバル、シロメバル、クロメバルです。

これら3種はもともと一つの種類で「メバル」とされていましたが、研究が進み再分類されたことで3種類に分かれました。つまり今の段階では標準和名でメバルという魚はいないことになります。

3種とも混ざって漁獲されることがないのか、箱詰めは種類ごとになっています。見分けることは出来ますが、メバルとして扱われる事が多いです。

 

↑シロメバル

 

↑クロメバル

 

主に流通するのは上の5種で、ほかのものはバラけてポツポツと流通する程度。

以前ご紹介したトゴットメバルもまたこのような存在ですね。

 

※合わせて読みたい

 

他にもソイやメヌケといった魚もメバル属に属していて、メバルの仲間ともいえてしまうため、実際にはより多くの種類がいます。

このウケグチメバルは上で紹介したウスメバルや、カタボシアカメバルという種類に類似しています。ウケグチメバルの特徴としては、ゴルゴ13のもみあげのような模様です。

 

もみあげだ。なんて意識してからはそれにしか見えません(笑)

 

模様は多少の個体差こそあるものの、基本は同じような位置にきます。

 

赤い模様もまた同じ。不思議ですよね。

 

この深緑色!これがとてもよき。

 

尾鰭はやや湾入します。

やや深場に生息するメバル属(クロメヌケ、カタボシアカメバル、ハツメ、アコウダイなど)に共通した特徴なのかな。

 

名前の通り受け口。他のメバル類も下顎が出ますが、その中でもやや突き出ているのかも。

産地は福島県産。太平洋側のこのあたりに多い魚のようです。

 

 

ウケグチメバルの料理

ウケグチメバルの煮付け

メバルと言えばこれ!姿煮です~🐟️

 

身はふっくら!ほんのり脂も感じられ、ちょうどいい時期に買えたかな。

汁を吸い込むタイプ。メバルはこれが美味い!🤤

見た目が赤い魚を姿で調理すると目をひきますね。

 

ウケグチメバルの昆布締め

昆布に巻いて一晩。飴色になったものを切りつけていきます。

 

やや赤い身を見るとメバルらしさを感じます。

食感は歯が筋に当たるとコリッとはじけ、昆布の旨味が広がります。

メバルの仲間はそのままだと味がほとんどないため、寿司屋で並ぶときも昆布で締められたらものが多いです。

昆布で香りづけ、そしてその過程で塩を振るため旨味が凝縮されます。

 

 

ウケグチメバルの評価

 

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・・・☆☆

珍しさ  ・☆☆☆☆

味わい  ・・☆☆☆

 

価格

・価格はメバルにしてはやや安かった。産地による評価の違いか、ウケグチメバルという種類の認知度によるものかは定かではない。

 

コスパ

・可もなく不可もなく。ただ身だけで見てしまうと頭が大きいため歩留まりがいいとは言えないだろう。

 

珍しさ

・あまりお目にかからない種類。船釣りの釣果でたまに見る程度。広く生息する種類ではないため、生息地×漁法の相性が合わないためかそれほど出回らない。

 

・無難なメバル。メバルそのものは美味いが、あまり個性が現れない。以前のトゴットメバルは個体そのものがよく、当時ほどの驚きはなかった。

 

 

今回はゴルゴ13のもみあげのような模様を持つ、ウケグチメバルという魚を紹介しました。

これまで見たことのない魚だった為、見かけた時はテンションが一気にあがりました。

市場はあらゆる魚が、お店の陳列の違いなどであらゆる方向を向いているため、瞬時の判断力が必要になります。

最近は毎日市場を歩いているため、やっと判断力が身についてきました。

今では尾鰭を見て「あれだな。」と推測出来たり、魚の目方(重さ)も200グラムほどの範囲でしぼれます。

 

とにかく判断が早い!!

 

 

本記事は、サテライトライターさんの記事になります。

ライター紹介

サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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