深海の凶器?イガグリガニを食べてみた。

2019年3月16日

いきなりですが、海にいる凶器といえばなんでしょう。恐らく、多くの人はウニと答えるのではないでしょうか。

実は、海にはウニ以外にも凶器になる生物がいます。その中でも、深海に住んでいて凶器といえば、そう、

 

イガグリガニです!

 

とまぁ、茶番はこのくらいにして、今日はこのイガグリガニを食べていきます。本日のイガグリガニは、先日の一色さかな村で購入したものです。一見、食べれそうにないこのカニですが、一体どのような味がするのでしょうか。

 

 

イガグリガニについて

イガグリガニは、名前の通り、全身に棘が生えています。

海底150m~600mの泥底に住んでおり、海底底引き網で時々とれるそうです。生息地域は、東京湾から九州西岸までだそうです。

ちなみに今回は、愛知県沖でとれたものです。

また、タラバガニの仲間であり、カニというよりは、ヤドカリの仲間です。

 

手に入れる方法

イガグリガニは、あまり食用とされていません。そのため、一般に流通しておらず、入手は困難だと思われます。

今回入手することができた一色さかな村では、過去に3回程見かけたことがあります。その際は、一匹あたり約500円でした。

ちなみに今回は、9匹入って2000円と、かなりの激安価格で買うことができました。

 

また、毎年5月ごろに行われる沼津水産祭りでは、展示されていたイガグリガニを100円で売ってくれました。

戸田の深海魚撮影会でも見かけたことがありますが、こちらは販売しておりませんでした。

 

他にも、神奈川にあるマルヨシ商店で取り扱いしているのを、ツイッターで見かけたことがあります。

 

 

実際に食べてみた

それでは、さっそく調理して食べてみます。

ちなみに、調理の前にカニを洗いますが、トゲトゲの間にドロが挟まるため、完全には綺麗になりません。どうせ、加熱殺菌されるので程々でやめた方がよいかもしれません。

以前、高圧洗浄機を使った際は、結構綺麗になりました。(気を抜くと吹っ飛ぶので気を付けてください。)

 

今回は、オーソドックスに蒸して食べてみます。

大体、15分くらい蒸しました。

 

綺麗に蒸しあがりました。

 

甲羅を外すと、カニみそが出てきます。液体状です。

味は、かなりのミルク味です。過去にオオホモラを食べたときのことを思い出します。て言うか、それ以上にミルクの風味が濃いです。

人によって好き嫌いが別れそうな味です。

 

足等の身はあまりとれませんが、立派なふんどしがあります。

ぷりぷりしていて非常においしいです。もちろん、ふんどしもミルク味です。

 

内子のある個体もいました。

内子は、カニ味噌よりも食べ応えがあっていいです。この食感とミルク風味が結構相性が良いです。

これにて、実食終了。総じて珍味という感じの味でした。ごちそうさまでした。

 

9匹もいたので、大分堪能させていただきました。

 

 

まとめ

今回、食べたイガグリガニですが、ミルク風味が強く、非常に独特でした。僕自身は、好きな味ですが、人によっては嫌いかもしれません。

それでも話題性がありますし、値段も普通のカニに比べれば安いので、売っていたら即買いでも良いかもしれません。(そもそも、あまり売っていませんが。)

気になる方は、頑張って探してみてください。

 

以上

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