恐らくは、一生に一度のバケアオメエソ
こんにちは、夢海です🐟️
2025年は色々と、新しく食べる魚を手に入れられた1年であった。
中にはなかなか手にはいらない、どころか一生に一度かな、とも思える程のとんでもないものを入手したりという1年でした。
さて、今回はそんな生涯に一度かなー、な魚である。
手に入ったと同時に、寄贈か、食用か。一旦は悩む。
しかし水深や細かいポイントなど分からず、情報を聞くために、購入させて頂いた方の手を煩わせるわけにもいかぬと思い、食べてしまう。
まあ、言い訳なのですが。
何をしているんだ、コノヤロウ。と思う方も一定数はいるだろう。なんてことを思い、少し背を丸めた気持ちで書いていく。
そんな今回の魚はバケアオメエソ、である。
目次
バケアオメエソの特徴

名前の通り、アオメエソの仲間、つまりはメヒカリで親しまれる深海の小型魚である。
まず驚くべきはその大きさ。
バケの名が付くほどなので、当然大きいのだ。
今回のものはと、一般的なアオメエソと比べると驚く大きさであった。
この内容で送りましたよ、と箱の中の写真が送られてきたが、メヒカリでこの大きさなら周りの魚も小さいのねと思えてしまうほど、錯覚でも起こしたかのような感覚に陥る。
計測すると24.8cm145gもあった。
通常のめひかり(アオメエソ)では、50gもあれば立派だな。な部類なのだが、それを遥かに凌ぐ大きさである。
大型種のトモメヒカリも物によってはこれよりも大型個体がいるが、体色は白っぽく見分けは容易である。

正に"化け"たような黒っぽい雰囲気と、どこか違うという異様さを放っている。

エメラルドグリーン色のアオメエソに比べ、バケアオメエソの目は深い海のような藍色である。

身体には横帯を思わせる黒い模様が走る。

腹ビレは尖った三角形で、後端は臀鰭に届かないが大きい。

背から見ると青っぽい光沢がある。
鈍い銀色のような体色で、重厚感ある色味が堪らなくカッコいい。
バケアオメエソの料理
バケアオメエソの刺身

バケアオメエソは半身を使う。
通常のアオメエソであればせいぜい2枚くらいの切身が取れるか、といった具合だが、本種は4切れあまり取れた。
うち、半分は皮を引き、もう片一方は焼霜にする。
脂はあるのに身は硬い。
おまけに抜きにくい小骨が多く、ニシンでも扱っているのかと錯覚するような質感である。

焼霜も美味い。
当然の如く、油は凄まじいのでこれが跳ね上がる。
少しヘビィだった重みも幾らかは緩和される。
香ばしさも加わり、複雑な旨味に切り替わるのだが、なかなか素敵な味の持ち主である。
バケアオメエソの塩焼き

バケアオメエソは半身を骨付きのまま塩をして焼き上げる。
アオメエソは1尾では物足りないものの、本種はおかずには満足な量である。
皮下の脂で揚げ焼きをしたような皮はパリっと香ばしく、割ると淡雪のようにほんわかした軽い白身が顔をのぞかせる。

これがなんとも美味いのだ。
一方で、目立たない小骨が多く、器用に取り除けるほど硬くないものの、喉を通る時に少々気になる。
欠点を言うならばこの辺りかなー。
刺身の時でも、血合い骨などは抜くのに苦労した。
身も程よく硬く、骨は細く掴みづらいために抜くのが難しい。
バケアオメエソの評価
価格 ・・・☆☆
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・☆☆☆☆
味わい ・☆☆☆☆
・価格
まとまって揚がらないので流通に載ることは少ないと思われる。そのため市場価値がどの程度か不明。
・コスパ
歩留りは良い。小型魚だが、大きさはそこそこあるため可食部を取りやすい。
・珍しさ
非常に珍しい。一生に一度出会えるかどうかといったようなもの。
・味
非常に良い。脂ののったトモメヒカリ、といった様子。小骨の処理をいかに上手くするかで、味も変わってくる。
今回は一生に一度とも思える珍魚、バケアオメエソを食べてみた。
非常に美味しいが、その大きさからか小骨が気になるのが一点残る。
もっと丁寧に抜いてあげれば美味しく食べられるのだけど、そうすると原価が跳ね上がる。
なんて事を無限に、グルグルと考えてみた結果、
『こんな珍しいものは飲食店に出ない。』
であった。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記


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