夢海のうお旅 2025北海道②

前回の続き。

小樽を訪れ、満足な釣果を出して水族館へ。

 

水族館は海の横に位置しており、海獣などは自然の海を囲った展示に、本館は崖の上にあるような造りである。

広い北海道内でも、大水槽の水量で言えば2番目くらいに大きい規模を誇る施設である。

鉄道は近くまで走っていないが、駅からバスが出ているのでアクセスもよく、また石狩湾を望む絶景が眺められる。

 

回遊水槽が圧巻で、三浦半島にあった某水族館を思い出させるような造りになっている。

中でもオヒョウやイトウなどがグルグルと回遊している姿に圧巻されただけでなく、クロメヌケやマダラなど関東周辺ではあまり展示されていない北海道らしい種もたくさん見られて、魚好きとしては非常に満足度が高かった。

 

さて、水族館を2時間ほど見て回り、腹も空いてきたので近くの食堂に向かう。

水族館近くの青塚食堂さんにお邪魔した。

時刻は11時半頃、昼前でもあるに関わらず、店内は賑わっている。

花魚丼

メニューをぐるぐる彷徨い、壁にも無数に料理名が貼られている。

北の迷宮を彷徨いに彷徨った結果、この料理を見つける。

甘いタレのつけたホッケのかば焼き風の丼である。

ホッケは大ぶりのものの半身分くらい乗っている。

骨も丁寧に取り除かれており、豪快にかぶりつける。

ふわっと軽く、ホッケならではの旨味が広がる。

山椒の香りもここに合わさってなんとも美味である。

 

ついている味噌汁もホタテの稚貝が入り、ここにも北海道を感じる。

海鮮丼をはじめ。ラーメンなどいろいろなご飯ものもあるのだが、その中でも私はこれを是非おすすめしたい。

 

にしんの刺身

八角(トクビレ)の刺身があり、それを頼もうとしたが入荷がなかったそうで、すすめられたニシンを選ぶ。

この後行く鰊御殿がすぐ近くにあるように、小樽はニシン漁で栄えた街である。

この旅の前にも入荷で見かけていたのでニシンの刺身が食べたかったところであったので、いいものが食べられた。

少し小型の個体なのか、脂は薄く硬めの身で、ニシンの味がしっかりする、私好みのものであったのもうれしい点であった。

 

前浜産シャコ

小樽というとシャコの名産地である。

10月というと秋漁が始まる時期にあたる。

 

これは食べねばなるまいと、迷わず選んだ。

引き締まった身で旨味も濃い。

美味いシャコを久しぶりに食べられた気がする。

 

シャコの漁期は春と秋の年2度あるので、この時期に訪れる予定の方はぜひシャコも味わっていただきたい。

 

にしんの浜焼き

店前で焼いているので遠くまでにしんの焼けるいい香りが漂っていた。

店に入る前から、これを食べるべきだと考えていたので、一番に注文する。

 

焼き立てで皮に箸を入れるともうもうと湯気が立ちのぼる。

大根おろしに醤油をかけて、ニシンに乗せながら一緒に食べる。

 

雲のような身をほふほふと食べると、ニシン特有のあの旨味と、油の甘味が伝わってくる。

さらに腹には豊富な旨味の卵が詰まっており、これも満足感が高い。

花魚丼を頼んだ上で、白米も追加で頼む。

 

一人で食べるには約2食分の食事になりそうな量ではあるが、その美味しさに箸が止まらなかった。

 

この時期は前浜ものではないとの事だが、春になると前浜のものを使うという。

 

春の小樽はニシンの群来(くき)が見られるだけでなく、この浜焼きニシンも忘れず食べて帰りたいところである。

ここ数年は秋の北海道に行くことが多くなっているが、春もまた狙い目なのであろう。

何かと忙しい時期にはなるが、時間をつけて訪れたいところだ。

 

食事を終え、出る頃には観光バスツアーの客も入って店内はほぼ満席。

待ち列も出来ていたので少し早めに来ておいて良かった!となる。

 

続いては近くにある鰊御殿をみておく。

 

水族館からも歩いて直ぐなので、特に魚好きはセットで見ておくとより小樽旅を充実したものにできる。

 

多少小高い丘の上にそびえ立つのだが、10月にもなると日差しも柔らかく、冷たい秋風が吹き心地良い。

 

木造造りで、大きな窓ガラスを抱えた立派な屋敷である。

 

許可を撮り建物内を撮影させていただく。

漁網や生活の間、どのような生活史だったのか。等、実に興味深い展示が屋敷の隅から隅まで詰まっている。

 

裏手から見下ろした石狩湾。

すぐ目の前の崖は柱状節理になっている。

 

そして10月の北海道ともなれば日の入りも早く感じてくる。

15時半くらいにはなんとなくオレンジ色に染まりつつある。

2泊はあっという間だな、と今回の旅の最後の日の入りを見送る。

 

さて、鰊御殿のあとも水族館へ足を運び、閉園時間間際まで観覧した。

最後に、鳥に取られた巨大マハゼをもう一度狙いに戻ってみるのだが、夕マヅメでも反応が薄い。

相変わらず細かいマハゼと、ここで新顔のマダイが登場する。

 

これにて10目達成。

こんな北にもチャリコ(マダイの幼魚)はいるのね、と温暖化をここでも感じることとなった。

本来ならば北海道南部辺りまでが北限の筈、なのだがまさか石狩湾で見られるとは思いもしなかった。

 

青森陸奥湾でも増えていると聞くし、大型の抱卵個体も梅雨になるとよく見かけるので、こういった個体の子が進出しているのかもしれない。

果たして、寒い冬を乗り切るのかは分からないが、明らかにリリースサイズなので本個体は逃がした。

これにて納竿。

 

狙いのガジなどは見られなかったものの、半数ほどは"北っぽい"魚が見られた。

だが、北海道でなきゃ、というようなものは出会えなかったので、より東方面か、冬の北海道を近年中に訪れたいとも思える。

とはいえ予想以上に多様な種が見られ、実に満足である。 

 

最終日は今回の旅程の目的、サケにいよいよ会いに行く。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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