毎年恒例!9月解禁のメヒカリ
こんにちは、夢海です🐟
早いことで1年も三分の一。
9月になると、まちごかれていた底引き網漁が解禁される。
すると市場には海底に生息する通常の漁法では見ることが出来ないような小魚類が流通し始め、その中でも特に楽しみにしているのが茨城のメヒカリです。
目次
メヒカリの特徴
今回は9月の2日に豊洲へ入ってきた茨城県産のメヒカリ。
茨城では夏季は底引き網漁が禁漁期間となり、夏の間は生鮮のメヒカリが入手しにくい時期になります。
今回入手したものは9月の2日ということで、恐らく新漁初物と言えるものだと考えられ、久しく食べられていなかった魚に思わず手が伸びてしまいました。
↑20本ほど大きめのものを選ったきた。
最大のもので36グラムと十分な大きさ。
メヒカリとして流通するものには2種類いると言われていて、産地を千葉で分け北はマルアオメエソ、南はアオメエソという区別をしているが、現在私が知る中ではシノニムの可能性があるという所で止まってしまっています。
その他豊洲では、トモメヒカリという50グラムほどの大型のメヒカリ類も鹿児島などから入荷したりしますが、こちらは脂控えめでエソに近しい質をしています。
メヒカリの料理
メヒカリの塩焼き
こちらは購入当日に食べたとりあえずの5本。
1尾1尾計測を終えすっかり疲れ切ってしまい、揚げ物をする余力もなくさっと水洗いしたものに強めの塩をして焼き上げました。
メヒカリの塩焼きは非常にうまく、「塩をして焼いただけ」という手軽さを考えればおつりがいくらでも来るのではないかというほどにうまい。
買うときはこれだけあればいいか。なんて漁る手を止めますが、帰ってからもっと買えばよかったと非常に後悔します。
サラッとした脂にふわっと軽い食感。
脂がまとわり付かないというのがこの魚をついつい食べてしまう美味しいポイント。
それでいて味は濃く、北の魚や深海魚らしいじゅわじゅわ溢れる脂を保有しています。
メヒカリの一夜干し
こちらは塩をして冷蔵庫で一晩干したもの。
水分が抜けた分、ジューシーさに代わり身が引き締まり余計な臭みも抜け落ちます。
如何にもうまい白身らしいホクホクふわふわした身に、味は不思議とイワシなどの青魚を思わせる一面もあります。
一夜干しの唯一の欠点がひと晩待たなければいけないところ。そしてつまみ出したら止まらず、一瞬で晩酌が終了してしまうところでしょう。
量産して干したものを冷凍ストックしておくのもありかな。
メヒカリフライ
頭と内蔵を取り除き塩胡椒をして30分。汁気を拭き取りバッター液、パン粉にくぐらせて180℃の油でカラッと揚げます。
揚げたてにソースをかけ、ザクザクはふはふしながらレモンサワーを流し込む。
酒代込み原価300円でこれが堪能できるのは家飲みのコスパが良いと言わざるを得ません。
脂のある魚を油で揚げるなんてどうなんだろう。
昔はそう思っていましたが、意外にケンカしないものなのです。
メヒカリの良さはその小ささ・うまさ・手軽さ。
スーパーでも小分けされて売られているので、自炊する元気があれば惣菜の代わりに買っていって欲しいものです。
メヒカリの評価
価格 ・・☆☆☆
コスパ ・☆☆☆☆
珍しさ ・・・☆☆
味わい ・☆☆☆☆
価格
・キロ単価で表せば2000円台になるになり高く感じるものの、小出しが出来るという点から必要な分だけを買えばよい。
コスパ
・基本は加熱。骨もそのまま、内蔵もそのままで丸ごと食べられる。生食の場合も背骨は細く捨てる部位は少ない。
珍しさ
・季節のもの。関東近郊の産地(茨城・千葉など)が禁漁期の夏は少ないが、愛知や静岡などから来る。基本的に通年見られる入手が容易な魚。加工品も手に入る。
味
・文句なしに美味い魚。焼きや揚げが定番だが、鮮度がいいものは生でもよし。居酒屋などで稀にメニューに置いている店を見かけるが、普通頼まないという方も多いだろう。ぜひ一度試して欲しい。
今回は解禁されてすぐのメヒカリを購入し食べました。
4年か5年前、大洗水族館の近くにある那珂湊おさかなセンターにて、この禁漁期の話を初めて聞いた為印象深く覚えています。
それからは9月にメヒカリを食べるのが個人的な日課となっており、毎年うまいうまいと残暑を乗り切る栄養にしています。
兎にも角にも、メヒカリは美味いから食べておくれ!!
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記
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