クビレバイと呼ばれる通称“灯台ツブ“食べてみた【ちょっとマイナー!?】
こんにちは!夢海です🐚
今日は魚…ではなく貝の記事になります!
目次
灯台ツブ(クビレバイ)の特徴
今日の貝は標準和名クビレバイ、流通上は灯台ツブと呼ばれるものになります。
大きさは手のひらに収まるサイズで、重さは約50グラム前後。
水分の多い貝で、縮まりやすい。
そのため、ぱっと見では空じゃないか!そんな風に見えるものもあります。
ただ空だと持って分かるくらいに軽い為、あまり混ざって入荷することは少ないです。
↑通常はこのように身と蓋がしっかり見える。
この○○バイやら、○○ツブやら名の付く貝で気になるのは唾液腺に含まれるテトラミンという毒。
ツブ貝に毒があり、この唾液腺を取り除かないと食中毒を起こす事を知っている方は少なからずいるのではないのでしょうか。
そのままテトラミン中毒と呼ばれ、船酔いのような症状(めまいや嘔吐)を起こすというものですが命に関わるようなものではありません。が、取り除いて食べるに越したことはありません。
しかしこの灯台ツブ。この種類には含まれない為、この小さな貝から身を取り出し除去する。なんて面倒くさい作業はしなくて良いのです。
今回は約300グラム分、8個買ってきました。
産地は宮城県産。
灯台ツブの調理・下処理
調理は至ってシンプル、今回は無難な煮付けにしていこうと思います!
まずは殻をきれいに洗い流します。
頑丈そうな見た目とは裏腹に、意外と入り口の部分は殻が薄く稀に欠けてるものがあります。
そういったカケラが入ってしまうと、ジャリジャリと口当たりが悪くなってしまうのでしっかりと洗っておきましょう!
洗ったものを酒・醤油・みりん・白ダシ・砂糖で煮込み、一度沸騰させ、沸騰したら弱火で10分さらに煮込みます。
出来たてを食べるのもいいのですが、一晩ほど寝かせて味を染み込ませるのが美味しい食べ方。
美味しそうな香りを嗅ぎながら一晩我慢したものがこちら!
灯台ツブ(クビレバイ)の料理
灯台ツブのうま煮
ほい!こんな感じ。
煮汁と貝から染み出るダシの香りがとてもいい香り🤤
1日我慢した僕えらい!()
それではつるんっと剥いて頂きましょう!
しっかりと先端の肝の部分まで取り出し成功!
コツを掴んでしまえば誰だって簡単に取れます。
ほろ苦い肝と甘旨い煮汁という対称的な味がそれぞれを生かしあいミラクルな味わいに。
そしてコリッとした食感!やっぱり貝はおいしいね!!
他のものと比べて水分が多いと言われる為、若干パサつき、身も取りにくいものが幾つかある印象もあります。
これはいいおつまみだ!
噛むため満足感もあり、これだけあればつまみとして2,3日は保ちます。
灯台ツブ(クビレバイ)の評価
価格 ・・・☆☆
コスパ ・・・☆☆
珍しさ ・・☆☆☆
味わい ・・☆☆☆
価格
・他の貝類に比べてやや安い印象。これまで名前は聞いたこともあるため、そこまでマイナーな印象もありませんが多くないのは事実。白バイや黒バイなどに比べてしまうと評価も一段階低いのかも知れません。
コスパ
・身入りは悪くないが、奥まで入り込んでしまうものは殻を割り中身を出す手間がかかります。
割合にしても引っ込んでしまっているものが少なくはないためコスパは微妙。
珍しさ
・スポット的な入荷として登場することが多く、同じ時期にはどうしても白バイなどに売り場を奪われてしまうことも。これまで貝類の調査は詳しく行っていない為、産地の評価も不明。
味
・無難に美味い。が、言ってしまえばそれまで。貝といううまいもののジャンルの中で、個性というものがやや欠ける。深く追求してしまうのであれば、ややパサつく食感も気になった。水分が少ないのを利用し、殻を割り身を取り出してから天ぷらなどの揚げ物にするのも美味いのかも知れない。
今回は珍しく貝を買ってみました。
正直調理が分からない等の理由で、買うことは稀。
火加減もそうですし、美味しい食べ方や物によっては毒をもつ物もいるので、そういった知識がないのもまた正直なところです。
そう考えてしまうと私は魚へのステータスばかりが高いのだなと思います。
今回、貝を買ったキッカケとしては少し前に友人と市場の寿司屋で出されたお通しの白バイの煮付けがおいしかったから。
自分の調理ではちょっとまだ届かないのも事実で、まだまだ精進していけたらと思います。
それでは、また!
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記
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