20年間気付かれなかったあの魚がやってきた!

今回は2020年秋、界隈だけでなくニュースにもなった話題のお魚を入手する事が出来たのでご紹介していきます!

 

まるでお化け!?モノノケな魚!

魚が好きな方ならかなり話題になったので恐らく見出しでも分かってしまうのではないでしょうか!?

そうです、あのモノノケトンガリサカタザメを頂きましたのでご紹介します。

 

魚が好き過ぎる高校生という事でテレビにも出演されているSorariさんにお声掛け頂き、今回切り身を頂きました。

9月に報告されたばかりの新種で、鹿児島県にあるいおワールドかごしま水族館では20年間飼育されていたトンガリサカタザメが実は新種だったとニュースにもなり話題を呼んだ魚です。

その全貌がこちら!

 

こちらはSorariさんご本人にお借りした画像です。

どうでしょう!とてもカッコ良く、お腹側はまるでお化けのような見た目をしています。サメの様な姿をしていますが、鰓が側面ではなく腹側についている為エイの仲間です。

今回はこんな貴重な魚を切り身(というよりブロック)を頂きました。本当に感謝してもしきれません。

 

折角貴重な魚を頂いたので余すことなく美味しく頂きましょう!

 

 

モノノケトンガリサカタザメの調理法

冷凍した状態で頂いたので数日間そのまま冷凍しておりましたが、身質の劣化はみられません。

 

そしてサメ、エイ類で気になるのはやはり臭いだと思います。アンモニア臭いと嫌われがちですよね。

しかしこのモノノケトンガリサカタザメは全く臭いがありません!

 

適切な処理をして頂いたというのと、数種類のサメ、エイを捌いてきた身としては、鮮度がいいものは主に臭いのは内蔵だけでした。意外にも身には臭いがなく、刺身でも美味しく食べられるんですよ♪

 

今回はこのモノノケトンガリサカタザメを使って、4品作りたいと思います。

まずはそのままの味を確かめる為にお刺身、余った部位でムニエル、そして揚げ物は唐揚げと天ぷらで頂きましょう!

 

こちらのブロックをそれぞれの用途に切り分けていきます。

今回は生食、天ぷら用に身体の前側を使い、唐揚げは皮ごとカラッと揚げたいと思います。

 

そして、ここでとんでもない事に気がつきます。

「あれ、、仕込みの画像全然撮ってないやんけ!!」

はい、ということでいつもの一気に飛ばしてお料理紹介コ~ナ~(毎度ごめんなさい😭)

 

一応ムニエルの画像だけはあったのでこの様な感じです。

ほりにしという、アウトドアをする人には人気の調味料なのですが、こちらが美味い!これを振り掛けて小麦粉を付け、オリーブオイルをひいたフライパンで焼くだけ!

 

モノノケトンガリサカタザメの気になるお味

お刺身

お刺身はこのように真っ白な身をしています。今回は純粋にわさび醤油で頂きます。

さて、今話題のエイの味はどうでしょう…頂きます。

 

口に入れると醤油の風味。クセはなく嫌な臭いもありません。言い換えればこれは個性がないとも捉えられます。淡白で味付けによって七変化出来そうです。

冷凍のものだからか、少しふわふわとしていますが、新鮮なものなら薄切りにしてフグやマゴチ同様に美味しく頂けそうです。

これは万人受けしそうだな!!

 

ムニエル

アウトドアには持って来いな「ほりにし」を使ったムニエル、お味はどうでしょう…。仕上げに焦がし醤油をかけて頂きます。

さて、頂きます。

 

うんうん、やっぱりクセがなく身の質がいいから美味しい!タラとか加熱すると程よく締まる身ですね。元の素材に味はあまりないけど味付けで化ける感じ。

フライにしても美味しそうです。

 

天ぷら&唐揚げ

私が今回調理した中で推したいのがこちらの二品でした!

ふわっふわに揚がった天ぷらと、皮ごとカリッと揚げた唐揚げ。モノノケトンガリサカタザメの揚げ物二種盛りになります。

 

まずは天ぷら。こちらはお塩で頂きます。

あれ、、鶏肉かな?(笑)

まるで鶏肉を思わせるような食感でプリプリとしています。そして魚の旨味というよりは肉に近い旨味、というよりコクが感じられます。

間違いなく万人受けする天ぷらです。これは好き嫌い分かれなさそう。

 

続いて唐揚げ。こちらは醤油とお酒、にんにく生姜を混ぜたタレに漬けて味を染み込ませて揚げています。

これが本当に美味い!

 

皮ごと一口大にカットし、片栗粉を少しまぶして揚げました。

サメ、エイの皮は頑丈な印象があるかと思います。しかし意外にも皮は薄いため、私自身皮を食用として利用したのは初めてでしたが口に残らず食感のアクセントになりました。

 

身の食感もやはり天ぷら同様鶏肉みたい。違うところはやはり皮でしょうか。

皮は残ることなくパリパリと食べることができます。

味も染み込んでいてこれは居酒屋に欲しい一品です。(笑)

 

 

まとめ

話題のモノノケトンガリサカタザメを今回頂きましたが如何でしたか?

気付かれずに20年もいた!凄い!!だけではなく、とても美味しい魚でもあることが分かりました。

この記事を読んだ皆さんも「モノノケトンガリサカタザメは珍しいだけじゃなくて美味いんだぜ!!」と、身の回りの方に教えてあげてみて下さい。(笑)

実は九州の水族館ならばかごしま水族館だけでなく飼育されている(いた)とか。

トンガリサカタザメと表記されている子がいたらよく観察してあげてみて下さい。

もしかするとモノノケトンガリサカタザメかも知れません!

さて、今回はこんなところで。

また次回お会いしましょう!

ちなみに”モノノケ”の由来はお化けです。

ほら、お化けみたいなお顔でしょ?👻

 

※本記事は、サテライトライターさんの記事になります。

ライター紹介

サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします!
Twitter: @YUMEUMI27
ブログ: 夢海のまったり魚日記

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