幻の”超”高級エビ「ブドウエビ」を食べ尽くす

こんにちは!夢海です🐟️

今回は寒い寒い冬の時期に、財布に遅めの木枯らしが吹いたそんなお話です。

 

 

“超”高級海老、ブドウエビとは?

今回仕入れたのはとんでもない価格の高級海老。

これまで買った魚介類でも断トツで高いものになります。

 

このプリッとした見た目の、エビらしい鮮やかな赤とは少し違ったやや黒ずんだ見た目。

 

「鮮度が悪いの?」

 

いえ、そんな事はありません。

漁獲から長くとも2日以内といったほどの新鮮な状態で、元々の色がこのような体色になります。

 

この少し紫がかったような見た目からブドウを連想したのでしょう。

その見た目のままブドウエビと呼ばれるエビです。

 

標準和名はヒゴロモエビと言います。

これも水産ではよくあるややこしい話で、ブドウエビというのはあくまで流通上の呼び名で、ブドウエビという標準和名を持つエビは他にいたりします。

 

しかし"標準和名ブドウエビ"という種類は非常に少なく、水産品を扱う上でのブドウエビというとこちらのヒゴロモエビを指すことが殆どです。

 

今回は4尾購入。重さは約250グラムといったところ。

これで幾らだと思いますか?

 

なんと、キロあたり1万5千円!

そこに税金が乗っかり、250グラムで¥4000に届かないといったところ。

小柄なこのエビが1尾¥1000という驚きの価格!

 

過去にアカザエビという深海のエビをお寿司屋さんで頼んだ時は、1貫¥1000でしたが、原価で考えるとお店ではそんな値段では出せません。

一度は食べてみたいと探して見かけたのが今回のもので、普段はキロ2万する事もあるとの事で比較的安かったそう。(この1週間後に相場が半額ほどに落ち込む事も知らずに…)

 

希少価値の高いエビなので、相場がガラガラ変わるのは致し方ない事です。

今回は4尾全てを生で食べずに、1本だけ贅沢に天ぷらにしてみます。

 

尾棘は頑丈な上鋭いので要注意です。

調理の際もですが、食べる時も気をつけたいですね。

 

お腹には子持ちの個体もいました。

発眼しているものもいて、この時期にふ化するのかも知れませんね。

どこかパッションフルーツにも見えます。

 

体長は10cmほど、髭は同じくらいの大きさです。

甘エビなんかと比べればずんぐりしていて立派なものです。

感覚的にはボタンエビとフォルムも大きさも似ています。

 

 

ブドウエビの捌き方・調理

殻を剥いて身を見ると人差し指よりも少し太いと言った大きさ。

お刺身で食べるにはじゅうぶん食べ応えがあるでしょう。

 

殻を剥いて4本とも同じ様に仕込みます。

背開きにして背腸を取り除いて軽く塩水で洗います。

 

汁気を落として仕込みは完了。

こちらを握りと天ぷらにしていきましょう!

 

 

ブドウエビの料理

ブドウエビの天ぷら

まずは天ぷらから。アツアツの揚げたてをパッと撮影して頂きます。

 

殻の色は生の状態とはガラリと変わり真っ赤に。

見栄えが非常にいいです。

 

気になる味のほうはと言うと…

 

薄い衣の下はプリプリというよりも、ホクホクとした表現の方が正しく思えるような、しっとり柔らかい食感。

小型の車エビとは違う雰囲気で、身のほぐれ具合や柔らかさは大型の伊勢エビ類に似たような印象も覚えます。

 

そしてなんとも上品で本当に美味い。

これは良いとも悪いとも取れますが、エビの風味が薄くエビが苦手という方でも食べられると思います。

昔甲殻類が苦手だった私にとっては、これなら間違いなく食べられたと確信しました。

 

ブドウエビの握り

私がこれまで食べた握りは冒頭でも紹介しました、アカザエビという深海エビ。

しかしこちらは原価でほぼ¥1000。

これがいい寿司屋なんかに行くと1貫¥3000はしてもおかしくないんじゃないかと思えます。

 

ボタンエビでもなかなか出会えないこの大きさ。

青緑色の宝石のような卵も添えて彩ります。

レモン塩でコクを求めた握りと純粋にわさびでつけて醤油で食べる2貫を用意しました。

 

まずは無難にわさび醤油から。

口へ入れるとまだ比較的新しいからか、甘味がぶわわっと広がるよりも、ちょうどプリッとした食感とエビの甘味がいい具合に出てきた頃合いの中間にあたる、いわばいいとこ取りしたような熟成具合。

甘味が欲しければもう1、2日寝かせるところですが、この大ぶりのエビから食感を抜いてしまうのもまた味気がないもので、食べ応えのよいプリプリ感は感動ものです。

 

卵は目が覚めるようなプチプチ食感。

トビッコよりも食感がハッキリしています。

少なすぎたか、旨味こそそれほどないもののほんのりとした塩気が甘味の濃いエビの中でしっかりと存在感を出しています。

 

レモン塩のほうは、旨味にコクが生まれる(これはテンプレート)ので深み有る味わい。

濃厚なエビの旨さをさらに加速させます。

レモンの酸味で濃い味をリセットしてくれるので、起承転結のある一貫と言えるでしょう。

濃厚な味わいを楽しみたい方はブドウエビと塩とレモンを準備しましょう。

 

ブドウエビ出汁の雑炊

余った殻もしっかり使っていきます。

そもそも余ったという表現はあまりに勿体ない気もします。

 

使うのは余った殻全部。濃厚なダシを抽出します。

 

まずは生のエビ殻をバーナーで炙り焦がします。

一部が黒くなった頃合いがベスト。これを両面にいれます。※このあと茹でる為半生でも問題ありません。

 

頭意外の殻も投入して、昆布ダシを引いた熱湯で約10分、あくを取り除きながらじっくりじっくり抽出します。

 

引いたダシは殻などを濾しとり液体だけにすれば完成!

これで黄金のエビ出汁の出来上がり✨

すでにいい香りが漂い、すぐにでも食べたいところですがこれを雑炊に。

 

ひや飯、鰯のつみれを温めたダシに入れ、火が通ったら弱火で卵を投入します。

刻んだネギや三つ葉など、お好みで野菜を入れて完成!

芯まで温まる旨味がぎゅ~っと詰まった雑炊に仕上がりました。

 

これでもかと言った具合に濃厚なエビの出汁は香り深く、食べながらお腹が空いてしまうという永久機関。

「ウマいウマい」と食べる手が一度も止まることなくあっという間に完食。

お腹だけでなく心までいっぱいになりました。

 

 

ブドウエビの評価

 

価格   ☆☆☆☆☆

コスパ  ・・☆☆☆

珍しさ  ・☆☆☆☆

味わい  ☆☆☆☆☆

 

価格

・非常に高価。日によるので一概には言えないが、同日仕入れのあった同じほどの大きさの高級エビのボタンエビの約2.5倍。

・水揚げが少なく希少価値が高い為、価格も上がりやすい。

 

コスパ

・身で言ってしまえば歩留まりは50%前後。しかし使わないのは勿体ないほど良い出汁が出るので殻も活用してほしいところ。

 

珍しさ

・エビの中では珍しい部類だが、あくまでも“食用利用のあるもの“の中での珍しいなので☆4の評価。売られる場所も限られているので入手が難しいのは確か。

・しかし時期を狙い大きめの市場などに行けば割と見られるので探すのであれば入荷情報などにアンテナを張るとよい。

・通販サイトなどでも売られているが、市場で買う4倍前後の価格で売られている&鮮度も保証されないのでオススメしない。

 

味わい

・ボタンエビに近い味わい。ブドウエビならではというものは正直に言ってしまえばあまり無いものなのかも。

・大ぶりのものを選べば食感もよい

 

今回は超が付く高級エビ、ブドウエビを食べてみました!

本当の高級店でないと見られない事からも、希少価値の高いものです。

皆さんも、お財布に余裕があるときに試してみては如何でしょうか?

 

 

本記事は、サテライトライターさんの記事になります。

ライター紹介

サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします!
Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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