黄色い魚を干物で食べ比べ!
こんにちは、夢海です🐟️
今回は長崎から取り寄せた魚で食べ比べをしてみたので、書きまとめていきます。
食べ比べ、というと、種類の近いもので行うのが普通ですが、今回は色合わせ。
魚で最も多い色は白や黒、銀色などであろう。とまでしか言えませんが、中でも黄色い魚は少数派になるでしょう。
今回はそんな黄色い魚が同時に3種入ったので、干物にして食べ比べをしてみます。
エントリーNo.1
マツカサウオ
この魚は特徴的なフォルムから、ダイバーや水族館などで比較的人気の高い種類と言っても過言ではないでしょう。
残念ながらヤマブキマツカサウオではない事を確認。
未だに未入手です。
エントリーNo.2
カゴカキダイ
こちらも可愛らしい見た目の手のひらサイズの魚。
そして食べて美味しいものとしても知られます。
エントリーNo.3
ヒブダイ
最後はヒブダイ。
こちらは昨年の夏にも入手しており、市場でも目にする機会が増えてきているなと感じられる魚です。
圧倒的に多い黄色とに青い模様が見られるヒブダイは成熟前の雌相で、大人になると深緑色とオレンジ色のカラフルな見た目となります。
小さいマツカサウオ、カゴカキダイは背開きに、ヒブダイは卸して切り身に加工。他の調理で作る分を取っておき、切身2枚ほどカットしたら塩水に漬けておきます。
目次
実食
黄色い魚の干物セット
干したものを全て焼き上げて一皿に盛るとやや殺風景ですが、うまい香りが漂い一気に空腹促されたので撮影していただいていきます。
カゴカキダイ
初手から一番美味しいものを紹介。
知る人は間違いなくこの魚だろう!なんて想像付くのではないでしょうか。
手のひらサイズで大人なカゴカキダイは、脂と旨味が特段強く、味のボリュームが一番大きいものでした。
個人的に単に塩焼きする事が多い本種ですが、干物も悪くないなと再確認。
余計な水分が抜けると共に、食べたときの舌へ伝わる水分量が減り、ズドンと重さのある旨味が舌へ乗っかります。
マツカサウオ
一番可食部の少なかったのは本種でした。
元々の重さが60g程度しかなく、身は薄いため塩をしすぎたせいか、非常に小さくなってしまいました。
この硬い鱗をベリベリ剥がして、身はさきイカのように手でちぎって食べます。
マツカサウオも本来旨味が強い魚であるため、干したことで凝縮された味が噛むほどにじわじわと染み出てきます。
より大きいものであれば脂もあり、可食部もほどほどにあったのではないでしょうか。
今回は干物としての味を確かめるには不十分な量であったものの、このサイズ、焼干しにして出汁に活用出来るのではないか。という疑問が生まれました。
実際、今回食べ比べた3種で感じられる旨味の量ではマツカサウオが多いように思え、繊細さも感じられます。
次回マツカサウオが手に入れば試してみたいものです。
ヒブダイ
干物として今回の3種では一番味が薄いものの、水分が抜けて単に焼くよりも旨味が濃く、干すという賢い選択肢を習得しました。
ヒブダイは比較的入手機会が増えたと感じられる魚で、湯引き・天ぷら・煮付けなどで毎度いただいていますが、干物という発想はありませんでした。
魚らしい旨味があり、しっかりした繊維がほぐれるたびにより味も感じられます。
ヒブダイのみならず、他のブダイ科魚類にも広く干すという調理方法は使えると思えました。
まとめ
今回は黄色い魚を干物にして食べ比べしてみました。
目的の魚が他にいて、その入合でやって来たのが本種たちであったという状況で、しかも揃って黄色いという状況でした。
食べ比べとなると、刺身などでは旨味に左右されたり、近い種類で比べると新しい発見に繋がりますが、あまりに種類が違うものでは比較になりません。
しかし干物ではそれぞれの個性が出て、生では味気ないと感じた魚でも奥に隠れた旨味が現れてきたりと、同じ土俵に合わせられることになります。
食べ比べはあまり関係なくなってしまいますが、今回わかったこととして、ヒブダイ及びブダイ科は干物も美味しい調理方である点と、マツカサウオは煮干しのような使い方も出来そうだ。という発見がありました。
新しい発見を得られたので、また機会があれば異なる魚種で同じ調理方を試す。という事はやってみたいと思います。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記
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