夢海のうお旅 2025徳島②
前回の続き。
アーティストのイベント出演があり、追っかけで徳島を訪れる。
旅程は一泊2日だが、あれもこれもとできる限り予定を詰め込んだ。
前回は着いて早々、釣りをしてそこそこの釣果が出たところ。
友人を迎えに空港へ向かったが、思いの外時間を持て余したので近くのスーパーへ立ち寄った。
私の旅はスーパーへ立ち寄り、売っているものを確認するのも重要な課題である。
鮮魚は鳴門産のツバス、小鯛、アオリイカ、さより、平あじ、マルアジ、足赤えびなど、如何にもな瀬戸内の魚たちである。

そして腹が減ったので、なんとなくでそれっぽいものを購入。
徳島のちりめんを使った高菜ご飯を買う。
隣にはぼうぜ寿司もあったが、これは様子を見て、飲食店で食べたいと考えていた。(結局は叶わず、これが今回の旅の悔やまれる点となる)
秋の徳島に来たからには見ておきたかったものを早速見られてウキウキしてきた。
イベント終わり、友人と食事をすることに。
所謂徳島ラーメンを選んだ。

どうやら3系統あるらしく、これはそのうちの茶に当たるようだ。
ラーメンについては食べるが知識は浅いのでこれ以上触れない事とする。
翌朝、だいぶ南下して泊まった宿からまず近いところで釣り場を探す。
いい感じの河口を見つけたのでここに降りてみることに。

何号を使ったか忘れたが、ハリスは小さいものを選択。
予想外のものが来るかもと淡い期待をしながら待っても当たりが来ない。
潮が悪いのかと、諦めてより南の目的地へ向かおうかと仕掛けを巻き上げた時にいきなり食い付いてきた。
そして力強く引っ張られる。一体なんだこれは、と思いながら引き揚げるとコトヒキだった。

人生で初めて釣った魚なので驚きと喜びが混じり合う。
リリースし、試しにもう一度波打ち際で早巻きするとやはり食い付いてくる。
平凡な見た目をしながら、かなり泳ぎ回る種なので、意外と引きが強くて面白い。
他に釣れる気配もないので、目的地を目指して南下を続ける。
道中、腹が減ったと思いながらも、これだといった飲食店も見つからずに目的地周辺まで来てしまった。
するとまたいい釣り場があったので竿を出してみる事に。
もう一歩先へ行くと高知県といった場所まで来たので、砂の色も黄土色で明るいフィールドだ。
仕掛けは変えずに天秤でやったが、小石が多く根掛かりも多いので針を一本にした。
遠浅のフィールドなのでなるべく遠目に投げるが、水深50cmも無いような場所で、透明度も高く底がよく見える。
さて、これまた引き上げようと巻いているときに当たるものがいる。
何だ何だと何度か繰り返すと針掛かりした。
石も多いので根掛かりに気をつけながら上げると、黄色い魚が付いてきた。

あ!オキフエダイ!
静かな山々に声がこだまする勢いで響いていく。
これぞ黒潮の街へ来た!といったような魚に出会えて非常に嬉しい。来た甲斐があるものだ。

黄色い砂地のフィールドによく合う。
近くにマングローブもありそうな光景になれ ば、下の砂もサンゴ砂のように見えてくる。
まだ若い個体だが、縞模様が目立たなくなってきている。
この後も連続してオキフエダイが釣れ、合間にクサフグ、そしてコトヒキも現れる。

あまり淡水の影響はなさそうに見えるが、汽水域の魚が多い印象である。
前日が雨だったのも関係しているかもしれない。
そんな感じで盛り上がったものの、少ししか買わなかった餌が底を尽きてしまった。
後ろ髪を引かれる思いをしながら水族館へ向かう。
持ち帰りは針を飲み込んだコトヒキと、オキフエダイを2尾だけ。

徳島にある、ほぼ唯一の水族館である。
地元の魚たちの生体展示を中心に、大スクリーンで近くの海の生き物も紹介されている。
徳島南部という、黒潮の影響が感じられる好立地に面しているフィールドで、水族館好きという観点を外しても、この辺りを訪れるならば見るべき観光スポットでもある。
そして遊覧船もあり、入場券と一緒に買える。
この日は平日ということもあり、私ともう一組、小さいお子さんのいるご家族との乗船だった。

船上からガラス越しの海底を見るのかと思っていると、両面サイドにガラスが連なっているタイプで、下を見ながらの乗船をしなくていいので疲れにくい。
そして魚と同じ目線で見れるので、横に、底にと見るべき場所が多く忙しい。

ハードコーラルが立ち並び、周りにナガサキスズメダイやソラスズメダイなどが散らばる。
船の横をクロダイが並走して付いてくる。
たまにハタタテダイ、ツノダシ、深いところへ出るとイラにハマフエフキなども見られた。
先ほど釣りをしたフィールドのすぐそこ、外海に面しているだけでかなり魚類層が違ってくる。
実に多彩なフィールドである。

そして目の前を見てくださいのアナウンスで目を上げる。
向かいの島はもう高知県という。
少し行くと室戸といった地形だ。
こちらも水族館やジオパークなどもあり、面白い場所なのだが、今回の旅は一泊のみ。
南下していきたい気持ちが強まってしまったがそのまま空港方面へUターンしていく。
帰りの道中、腹は減ったが道路沿いの飲食店があまり多くない。
目に入った看板につられ、スーパーへふらっと立ち寄る。
寿司を買ってみると、レジ横の小カゴに入ったところから醤油を必要な分持っていってくださいと言われる。
ふと横を見ると絶滅危惧種がドサッと入っていた。
令和のこの時代に、まさか出会えるなんて思いもしなかった、魚型の醤油差しである。
入れ物こそ買おうと思えばあるのだろうが、まさか現役でスーパーに並んでいるところを見かけるとは思いもしなかった。
日常的なスーパーで、観光客を喜ばせるようなものは置いていないけど、そうでないと寿司を買わず、醤油差しには気づけなかったかも知れない。
徳島に来てから魚料理をまともに食べていなかった反動もあり、この時寿司を食べたいと思えて正解だった!と思う。
そして念のためアイスコーナーを覗くと、やはりあった。

あいすくりんという名物である。
高知の会社なのだが、近いということもあり期待していたのだ。
アンテナショップなど行けば見ることも出来るが、せっかくここまで来たならばと購入。
10月とは言え、西日が差す中で走っていたので火照った体を冷ますには丁度いい。
さて、そこから2時間くらい運転してきたのだが、予定よりも早く空港付近に到着する。
まだ時間に余裕があるなと虫餌を買い足して、天秤仕掛けで挑戦してみる。
持ち帰るほどでもないなといった小さいシロギスがポツポツと釣れ、足元の方を狙ってる竿に大きい当たりがちまちまといった感じで来るが、針掛かりしない。
なんだろうと思いながらも、小さめのハリスを使っていた仕掛けをブラクリに変更する。
するとガンっという当たりに合わせると針掛かりしてくれた。

上がってきたのはカサゴだった。
言われてみればカサゴの当たりだったなと、姿を見て納得である。
引きは良かったがらまだまだ若い個体なのでこれはリリースする。
瀬戸内なので、キジハタなどのハタ類も期待していたが、多様なフィールドと多様な生き物に出会えた。
これにて納竿。
日にちがもっと確保できれば色々狙えたかも知れないが、2日とは思えないほどの充実感であった。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記



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