綺麗な深海魚シキシマハナダイを食べ尽くす!【夕日のようなグラデーション】

こんにちは!夢海です🐟️

今回はカラフルなお魚を入手しましたのでご紹介~

 

 

シキシマハナダイの特徴

じゃーん!今回の魚はこちら!

 

シキシマハナダイ~

初めて名前みた方は噛まずに言えましたでしょうかっ!?

あまり聞き慣れない、というよりも魚を意識して見ていなければ生涯知ることも無いと言ってしまえばそうかも知れません。

 

しかしこの美しさ、知らないでいるのは勿体ない!

 

鰭は大きく背は黄色、尾鰭はグラデーションがかかり上から下にかけオレンジ色→ピンク色に。

なんともトロピカルな魚です。

 

「きっと熱帯の珊瑚礁にいる魚だ!違いない!」

実はこれが違うんですよ…😏

 

やや深い岩礁域、約80~200メートルあたりの深海の一歩手前に生息する魚です。

「こんなに鮮やかなのに深場の岩礁だなんて目立たない!?」

 

そう思う方も多いと思いますが、これが目立たない立派な迷彩の役割を持っています。

光の波長の影響で深い海ほど赤色は吸収されてしまい、周辺に溶け込んでしまうのです。

深く暗い海では黒い体色の魚の方が影として見えてしまい、赤い色をした魚の方が目立たないんです。

 

捌いてみると意外と脂があります。

 

もっと白い身を想像していましたが血合いもしっかりあります。これは美味そう!

 

今回のシキシマハナダイは山形県庄内産。これまた珍しい産地です。

1尾あたり¥380で売られていました。

なかなか出回らず、相場が定まっていないので安いのか高いのか…

今回購入した5尾をフル活用しおいしく頂いていきましょう!

 

 

シキシマハナダイの料理

シキシマハナダイのお刺身

まずはお刺身から。皮を湯引きにしたもの、皮を引いたものを用意しました。

 

まずは湯引きから。

 

トロッと柔らかい身そこに皮のコリっとしたコラーゲン質の食感が加わる。

マダイの湯引きが最も身近だと思うが、また違う感覚です。

よく言えば皮のアクセントがダイレクトに加わるが、悪く言ってしまえば、身が柔らから過ぎてしまいそれぞれが分離してしまっています。

トロに皮を乗っけたイメージ。

一般的な湯引きをイメージしてしまえば「少し違う」と感じるかも知れませんが、個人的には好きです。

 

続いては皮を引いたもの!

刺身にするならこっちをオススメするかな。

 

もっと淡白なものを想像していたので、昆布で締めた方が美味いかな、なんて考えていましたがその必要はありませんでした。

トロッと舌の上で溶けては消えていきます。

皮がないことで食感も単一になりより脂を感じる事が出来ます。

 

シキシマハナダイの塩焼き

続いては塩焼き。見た目がきれいな魚は姿を活かしたいものです。

 

焼いてもなお綺麗な色は健在。

 

これがまたうまく、身離れがいい上にふわっとした食感。そして旨味もしっかりと感じられる!

焼いてここまでパーフェクトにうまい魚というのはあまりいないのではないでしょうか。

 

シキシマハナダイの煮付け

姿で煮付けてみました!

少し身が崩れやすい。。

調理の際はゆっくり煮付けるのがコツですね。

 

塩焼きに比べて身がだいぶ細かく分離してしまいました。

骨と身は離れやすいものの、ここまで粉々になってしまえば少し食べ応えに欠けますね。

 

しかし味はその分しっかり染み込んでおり、甘辛いタレとよくマッチします。

身がほぐれなければオススメしたい調理法です。

 

シキシマハナダイのムニエル

続いてはムニエル。

皮を残したものを1匹の半身分使おうと思いましたが、疲れていたのか半分に切ってしまいました。

 

小さくて迫力がない…

こんな筈じゃないのに!!(笑)

 

さてさて、和食で通して紹介してみましたが、洋食の方はどうだとなるとこれがいけるんです。

口に入れてほぐれる身。繊細ですが

 

シキシマハナダイの天ぷら

続いては揚げ物で!

皮を引き半身にしたものをカラッと180度の油で揚げました。

 

水分量が程よいため揚げるとふんわり。

旨味が引き締まり、魚の旨味がふわっと広がります。

これは上ネタですねぇ。(天ぷらで好まれる魚の質をよく分かっていない素人)

実際どうなのでしょう。個人的に寿司は頻繁に食べにいくため、どういった質のものが好まれるか分かっているつもりではありますが、天ぷらは硬いものがいいのか柔らかいものがいいのか…。

口当たりの軽いものが好まれそうですが、間違いなくこのシキシマハナダイは合格ラインを超えていると思います。

 

揚げても優秀。これはもう非のつけようがない魚です。

 

シキシマハナダイのアクアパッツァ

最後はアクアパッツァで!

夏の野菜が美味しい季節。旬の野菜と大粒が売りの北海あさりで合わせてみました。

 

やはり色がいい魚で姿を活かしたいです。

柔らかく骨も取りやすいため食べやすさも○

 

海鮮のスープをしっかり含みこみ、焼いたときの焦げ目の香ばしさもよくなじみます。

ブラックペッパーのピリッとした刺激も相まって優しいだけじゃない味わいを楽しめます。

 

なんだか総じてイトヨリダイに似ている印象を受けました。

 

 

シキシマハナダイの評価

 

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・・☆☆☆

珍しさ  ・・☆☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

価格

・今回は1尾売りだった為、キロ単価は曖昧。とはいえ単純計算でキロ¥2000はいくのではないだろうか。

 

コスパ

・これが意外にも歩留まりがいい。☆3.5。

頭は小さく、肉も頭・尾鰭の方までしっかり詰まっている。

 

珍しさ

・関東では非常に珍しい。今回の産地庄内ではどうなのだろう。あまり漁を行わない水深帯にいるため、タナが合わなければここまでまとまって捕れることもないと思われる。

 

・これがかなり美味い部分に入る。魚そのものの旨味は決して濃いとは言えないものの、脂や身の柔らかさがとてもいい。料理も幅広く向く。

 

今回はカラフルな深海魚、シキシマハナダイを食べてみました。

海にはこんな綺麗な魚もいるんです!

実は水族館で展示される事も少なくないので、皆さん是非注目してみて下さい👀

それではまた次回!

 

ライター紹介

副管理人:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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