珍イカ?ヒョウモンコウイカは食感も面白かった!

2021年1月17日

皆さんこんにちは!夢海です🐟️

すっかり寒くなりましたね😱そろそろ鍋物が欲しくなる時期です。

 

さて、今回は珍魚、ではなく珍イカのご紹介です!

今回お届けするのはこちら!

ヒョウモンコウイカといいます。

 

ではでは今回の目次~

 

 

 ヒョウモンコウイカとは

ヒョウモンコウイカ、初めて聞いた方が多い事かと思います。実は私も初めて聞きました。このイカが届く前後に、何名かの魚仲間と飲む機会があり、そこで話題に出しましたが初めて聞いたという方ばかりでした。

かなり大きいように見えますが、これで800グラムほど。イカも鮮魚会社で勤めていた時は扱っていましたが、見た目と重量が未だに当てられません😅

よ~く見ると目の周りから足にかけてオレンジ色のラインが伸びています。不思議な模様で面白く、そして綺麗でもありますよね。

 

胴体の真ん中、茶色くなっている所がありますが、ここにコウイカ類の特徴である甲が入っています。

 

調べたところ、九州などでは釣りのターゲットになっているとかいないとか…。魚界隈の人で意外にも聞いたことがある、なんて人が少ないので驚きです。

 

ヒョウモンコウイカのさばき方・調理

今回は握り、煮付け、天ぷら、炒め物で行こうかと思います!

 

まずは甲を外していきます。甲の上から撫でるように包丁を入れます。

 

先ほどご紹介した綺麗な甲が出てきました。他のコウイカに比べ、ピンク色の綺麗な見た目をしています。

開くと表面の方はゼラチン質のような半透明のプルプルとしたものに覆われていました。今までこの様なイカは見たことがありません。

この様な部位は生で食べても美味しくないので、水分が多いのを利用し煮付けにします。

切り分けたものがこちら。

手前と奥が表面のプルプルな皮の部分です。さわり心地は生のキクラゲのよう。

 

気持ちのいいさわり心地です。

 

煮付けは食べやすく半分にカットしていきます。

 

砂糖と醤油で甘辛く煮付けます。

胴体の分厚い部分をサク状に。

 

そしてゲソを天ぷらにします。炒め物は余りの端材を使うため、色々な部位が楽しめます。

 

もちろん、珍味のカラストンビも忘れずに…

カラストンビとは、嘴の周りの肉を差します。これがほかの部位とは異なった食感で美味しいのですが一杯につき一つしか取れない珍味となっております。

 

さて、調理の様子を…と思いますが、毎度このシーンは撮影出来ておりません。💦同時に調理するので、調理し出すとすっかり忘れてしまいます。

お給料は魚料理で撮影スタッフ募集しております。笑

 

それはさて置き、味わいパートの方へ移行しましょう!

 

 ヒョウモンコウイカの食べ方・味は…?

握り

まずは生食。握りから頂きましょう。

身に水分が大変多く、サク状にしては出てくる、切りつけても出てくると下処理が大変でした。肉厚でソフトな感じが非常に美味しそうなのですが水分が厄介なところ。

しっかりと切れ込みを入れて醤油を垂らして完成です。

握りたてをそのまま口へ…

 

うまい!

 

イカの風味は薄いのですが、その分甘味がしっかりあり、何より柔らかい!

イカが苦手な人でも食べられるんじゃないかといった一貫です。ピチッとシートや塩を振って寝かせるなんかすると簡単に水分は抜けると思うので是非生で食べてほしいです。

 

煮つけ

続いてはエンペラ部分の煮付けのご紹介。

あのゼラチン質のようなプルプルはどうなったかと言うと…

 

めっちゃ縮みました。多分元の大きさの半分~3分の1程に…笑

丸っこくて可愛らしい見た目になりましたがお味は…

 

こちらもやはり美味い!何よりも加熱しても柔らかいまんま!調理が難しいイカですがこれは固くなりにくいのか!?因みにプルプルの部分は鳥皮のような食感です。

細かく刻んで、軽く炭火でも入れて焼きイカ風にしたらつまみに最高でしょう。今度やってみよっと。笑

 

そして水分があったために汁の旨味がグングン吸収されて味が通りやすい印象です。

 

炒め物

お次は炒め物!

今回はピーマンとイカだけでシンプルに。ごま油や塩胡椒、醤油だけの味付けです。

色々な部位を入れているので、食感の違いも楽しめてかなりボリューミーです。仕上げに醤油を入れて少し焦がしたのもいいアクセントに。まずは香ばしい香りが口に広がり、コリコリっとした食感がやってきます。食感はしっかりしていても柔らかく、筋は殆どありません。また部位ごとでも食感が変わるので食べていて飽きない!

炒めものに使うには持って来いのイカです🦑

 

天ぷら

最後に天ぷら。 

揚げるのが難しくなかなかな見た目になっていますが味はピカイチ。サクサクの衣をこえるとこれもまた柔らかい身が現れます。お塩をかけているので、イカの甘味も引き立ちます。

 

総合的に見ても、味わいや風味で言えば他のイカに劣るが、身質、柔らかさでいえば他に負けないほどのポテンシャルを秘めたイカでした。

 

まとめ

今回は魚類ではなくヒョウモンコウイカ、というコウイカの仲間を食べました。

身の回りでも知名度は低く、私も初めて見る種だったので美味しいの?なんて思いましたが、実際に食べてみると柔らかく美味しいイカであることかが分かりました!

 

イカは捨てるところが少なく、それでいてアオリイカやスルメイカなんかに比べて安価なのでコスパのいい食材であることも分かります。

この様に安く身の質がいい物はお惣菜なんかに使われることもあるので、もしかすると知らずうちに食べているかも知れませんね。笑

 

お惣菜にされるものは、例えばイカやタコといった風に、細かい種名まで記載されていないことが多いです。そうなると、本当に美味しい海産物だったとしてもまた買い求める事は出来ませんよね?

それに種によって持つ栄養素や効力も変わります。どんなに見た目が似ていても、種類によっては人類の役に立つ薬の効果を持つ生き物だっているかも知れません。

 

そういった物を見つけて研究、保全に取り組む為にも細かい種類を見つける必要があります。そして多様性の恵みを直感的に感じるにも細かい表記というものは必要だと思います。

我々の楽しみも増えますからね。(笑)

それ以外にも、一般の方にも興味をもってもらえたりとメリットもあるんじゃないかなと思います。

 

普段何気なく食べている冷凍のイカやエビに種類が表記されていれば食べ比べで自由研究、なんて夢があると思いませんか?

 

かなり本題から曲がったまとめでしたが、今回はこのあたりで失礼しようと思います。

また次回の記事でお会いしましょー!🐟️

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