干物だけじゃない?本当に美味しいホッケの食べ方
皆さんこんにちは🐟️夢海です。
早速ですが、ホッケの料理と言えば何を思い浮かべますか?恐らく産地の人でなければ大半の方は干物と答えると思います。
実際私の住む関東やその他本州~九州にかけてではなかなか鮮魚としてのホッケをみる機会が少ないかと思われます。見かけるとしてもシマホッケと呼ばれるロシアやアラスカなどからやってくる輸入もの。その殆どがやはり干物に加工されて売られていますよね。
今回はそんなホッケといえば干物、という印象を覆すような記事になっています。
きっとあなたもこれを読んだら干物だけでは物足りなくなる事間違いなし!
それではレッツギョー🐟️
目次
これが生のホッケだ!
今回調理するホッケはこちら。
北海道は函館からやってきた、タグ付きの極上のホッケです。今回の仕入先も吉池さん。いつもいつもありがとうございます。
今回はこのホッケを使い、お鍋、握り、天ぷら、お刺身の4品作りたいと思います。
3枚に卸して皮を引けばあとはそれぞれの用途に応じて切っていきます。
脂が混在して非常においしそうな見た目をしています。
ここで少し面白いものを…
こちらはホッケの卵、深緑色をしています。
そしてこちらは胃袋から出てきた卵。粒の大きさや色合いなどからホッケではない魚のものですが、お腹の中から卵が2種類出てきたので少し混乱しました。(笑)
干物だけじゃないホッケの食べ方
ホッケのお刺身
まずはそのまま。お刺身で頂きます。お隣のものはオオカミウオ、ホッケは左側です。
お醤油に垂らすと脂がぼわっと浮き上がります。これには期待値も高まる!
大きめに切りつけた身を豪快に口へ入れるとまずやってくるのは血合いの酸味。
これがまた意外でメバチなどの赤身に近い、ただ酸っぱいだけでなくコクのある酸味です。その秘密はその後に続く混在する脂の持つ旨味でしょう。
複雑に酸味、旨味、そして脂の甘味がやってきて混ざり合えば意外にも上品な味わいに仕上がるのです。
ホッケの炙りにぎり
お次はホッケの握りを炙ったもの。生で食べたら先述の通りとても上品な身であることが分かりました。さて、炙りの方はどうでしょう…。
お塩を振って炙りにしてからすだちの果汁を絞り完成です。
程よく身が締まり旨味が凝縮。脂の甘味と北の海の香りが鼻を抜けます。 やはり美味い!!
ホッケは鮮度が良ければ生でも美味しいお魚なのです!(寄生虫に注意が必要なので、心配な方は一度冷凍することをオススメします。)
ホッケの天麩羅
仕込みの際に出た切れ端などを大きめに取ったものを揚げました。こちらもお刺身同様二点盛り、左側がソコイトヨリというお魚で右がホッケになります。
今回は天つゆで頂きます。
いつもお塩をやたら推している私ですがやはり天つゆも美味い。きめ細かい身なので、間を天つゆの出汁がグングン進んでいき、噛むと旨味が弾けだします。
脂がある魚なので揚げ物はどうだろう、と思いましたが、ホッケは天ぷらにしても美味いです。
ホッケのお鍋
最後はこちら!今年買って活躍したものなら片手に入るであろう一人鍋を使い煮出します。
頭を半分に兜割りして切り身と共にたっぷりのお野菜、豆腐と煮込んで完成!今回の味付けは北海道をイメージしてお味噌にしました。
仕上げに柚子皮を少々。これがいいアクセントになります。
小皿に分けて…頂きます!
おネギと根菜たっぷりなので、魚の臭みが消されています。魚も一度湯引きにしたものを煮込んでいるので、下処理はバッチリ。これが旨さに拍車を掛けます。味噌のとたっぷりの出汁、そして柚子の香りが何とも美味しい。
ホッケはきめ細かい身の為、旨味たっぷりの出汁を含みながらホロホロとほぐれます。
あっという間に具材を平らげたら〆は雑炊で。
お米と卵を溶かし、仕上げに九条ネギを散らします。
この時点でもホッケの旨味は感じられ、最後まで存在感を忘れさせません。
最後の一口を食べて思わず…
「いやぁ、旨かった。」
と声に出してしまいました。
まとめ
今回は干物だけではない美味しいホッケの食べ方をご紹介させて頂きました。干物のイメージの強いホッケですが、これを見て色々なホッケ料理を食べてみたい!なんて思って頂ければ幸いです。
ちなみに今回のホッケはこれで1000円ほど。タグ付きなのにここまでお買い得に買えるのか!と思わず買ってしまいました。
本当の魚の味を知るには色々なパターンのものを食べる事は欠かせません。過去にもホッケは何度か仕入れて調理したことがありますが、今回は格別でした。
あまりお店で見かける機会はありませんが、見かけた際は是非試してみてはいかがでしょうか。
※本記事は、サテライトライターさんの記事になります。
サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします!
Twitter: @YUMEUMI27
ブログ: 夢海のまったり魚日記
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません