初食べ!足赤エビを食べ尽くす

 

こんにちは、夢海です🦐

 

先日のウチワエビですっかり海老欲に火がつき、ウチワエビを食った食ったと腹を擦っていながらSNSを流し見していると、魚を産地から直接購入出来るアプリで漁師さんが出品したという通知を確認。

これは買うしかないな。関東へは…明日届くのか!

ならば買おうか。と、締め切りまで10分の間葛藤し、最終的に購入しました。

 

 

クマエビの特徴

今回の海老は足赤エビ。

一般には足赤エビで、流通上も足赤エビ。しかし標準和名はあまり知られていないクマエビというものです。

 

名前の通り、足が赤く、一方で体は地味な砂色をしています。

クマエビと呼ばれるのは、体色なのか、この大きさからなのか?なんて想像を膨らませます。

これよりも足赤と呼ぶほうが特色を捉えられていてしっくりきます。

 

イセエビ類には勝てない大きさですが、クルマエビ類で国内天然のものでは安定して大きい個体の多い印象です。

 

撮影、観察を行い、届いた日の晩はなーんにしよ。なんて考えていたところにやって来たのでそのまま仕込みへ流れていきます。

2尾分の殻を剥いてニンニクとオリーブオイルでソテー。

可能な限り旨味を抽出します。

 

色が付いてきたら殻は取り出し、殻を剥いた2尾を焼きます。

この横ではまた違う個体の炙った頭を煮出して汁を取り出す。

 

ここからおたま一杯頂き、フライパンに移します。

 

トマトペースト、チーズなどを入れ、コトコト煮込みつつ、スパゲッティを同時に茹でます。

茹で上がったらソースと絡めて盛り付けて完成!

 

足赤エビの料理

足赤エビのトマトソーススパゲッティ

まずは一品目。

届いたところからそそくさと仕込みはじめ、エビを剥く、野菜を切る、炒め始める。これと同時にパスタを茹でる。という工程をよーいドン!ではじめ、我が家に届いて手に触れてから胃袋に収まるまで30分とかかりませんでした。

 

プリンっとした質感よりはブリッとやや硬く豪華な食感。これがトマトソースと非常によく合います。

エビの身の味はややあっさりめに感じられるものの、殻から抽出したエビの旨味が溶け込んだトマトソースと絡めると食感が際立ちます。

エビを頬張り、パスタを巻いてと、仕事の疲れがふっ飛ぶ、そんな晩ごはんとなりました。

 

足赤エビの味噌汁

続いては味噌汁。

 

寿司用に仕込んだエビの頭や殻を取っておく。

これをバーナーで炙り、焦げ目を付ける。

あとは殻を投入して水から煮出して味噌を溶くだけ。

 

エビってなんて手間のかからない食材なんだ。と思います。

 

この汁はとあるチェーン立食い寿司店で提供されているもの。

 

赤エビを頼むと、追加料金で頭を焦がしてエビ汁にしてくれるというもので、本来使わない部分を炙って入れてもらったのに追加料金も気にならないほどにうましうましで大満足できるものです。

この食べ方を知ってからは海老の殻は単に出汁にするのではなく、炙って味噌汁に入れるようになりました。

焦がすことで風味が際立ち、中に隠れていたミソが汁に溶け込んで濃厚な一杯となります。

 

合わせるのは平凡に小ネギで。これからの寒い時期、エビ殻で出汁を取って鍋にするのも良さそうだと思いついてしまったため、冬が来るのを首を長くして待つとします。

 

足赤エビの握り

軽くボイルしたものを付けました。

かなり大ぶりのネタとなり、通常食べられるアル赤よりもふた周りほど大きいです。

すだちを絞り醤油にちょこんとつけ頂きます。

 

一口でなんとか頬張れるほどの食べ応えMaxな一貫。

 

アルゼンチンアカエビに比べても肉が厚く、歯ごたえ弾力が存分に感じられます。

やや大きく、硬すぎてシャリとの馴染みがイマイチ。

活けのものを生でつける方がいいかな?と思えます。

 

・赤エビの塩焼き

このブリンッとした質感は下手に手を加えるのではなく、そのままで食すのが一番良いであろうと考えました。

 

クマエビは水洗いして塩をしておく、少し経ったら水分を拭き、軽く振り塩をしてあとは焼くだけ簡単♪

背に鉄串を刺して丸まらないようにしました。

あとはアチチと言いながら殻を剥き、かじりつくだけ。

 

濃厚なエビの旨味!というよりは、優しい甘みがあり、何より程よい硬さの身が絶品。

すだちを絞り、塩気との相性を楽しみつつ、頭の味噌をすすり、また肉にかぶりつく。

ほんの少しの塩だけで単に焼いた海老の味がこんなにも美味いものなのかと大変感動した晩御飯でした。

 

足赤エビフライ

お待ちかねの揚げ物。

 

早くこれが食べたかったのだ。。

届いた日にちょうど油を入れ替え作業を行い、新しくした状態でした。

 

エビなどは特に油を汚すので一旦真空冷凍。これを解凍し殻を剥いてバッター液、パン粉を付けて180度の油であげます。

残念ながらフライヤーの幅を余裕でまっすぐ浮かべられるサイズ出なかったので腰が曲がっていますが、有頭で仕上げました。

 

レモンとタルタルで頂きます。

 

結論から言うと、このエビはフライに適しているのでしょう。今回調理したものの中で最も美味かったと感じました。

繊維はグッと締まりブリンッとした食感です。

その繊維の間からは甘味を含んだエビの旨味がホカホカ香ってきます。

 

定番で無難ですが、間違いなくタルタルレモンがここに合う。

エビにはない重さをタルタルが補い、レモンを香らせることでエビの香りが引き立ちます。

頭から尾っぽまで丸ごと美味しく頂きました。

 

次回また入手したらこれはフライだな!

 

足赤エビの天ぷら

ラストは天ぷらで締めます。

剥いた身は筋を切り、伸ばして天ぷらに。

頭はそのまま素揚げに。

 

塩とレモンで頂きます。

 

身は食感が強く、弾力が強い。

えび天として食べ応えがありすぎるほどです。

一般的なブラックタイガーやバナメイエビのプリッとした食感のそれとはやや違い、衣が豪快なフライに比べて天ぷらの衣ではエビが強すぎてしまうようです。

火を入れすぎたのか、筋切りが甘かったのか。

エビの風味は非常にいいので、もう少し揚げ方を研究するべきなのでしょう。

 

頭はトゲを切り落として素揚げに。

やや大きい個体なので所々殻が硬いかな。なんて思えますが、風味は申し分なく、塩とレモンで引き締めてあげることでつまみにするにはちょうどいい濃さです。

 

 

足赤エビの評価

 

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・・☆☆☆

珍しさ  ・・・☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

価格

・やや高級ネタ。サイズも大きいためキロ売りの場合1尾あたりの価格も高く見えてくる。

 

コスパ

・1尾あたりが大きく、単価も安くないため高級ネタとされる。

 

珍しさ

・関東では珍しい。紀伊半島などの水揚げが多いように思える。関西圏の海鮮系を扱う飲食店や居酒屋でメニューに並ぶ。

 

・身はやや硬く食感がいい。火を通すと身は癖のないややあっさりした旨味があり、殻からは強い旨味が感じられる。

 

今回は足赤エビを初調理し頂きました。

調理全般的に、加熱をするとかなり食べ応えがあるほど硬く締まり、身の旨味はエビとしてはややあっさりめ。

時期的なものなのか、締め方でまた変わるのか、まだまだ一歩目を踏んだところなので知らないことだらけです。

ミソは濃厚で、基本的にはこれとセットで食べたいもの。

見栄えを気にして、基本的に丸々1尾のままで調理しましたが、細かくカットして炒めるなどすると特色を活かせるのではないかと思われます。

西日本へ旅に出ることが多かった2024年でしたが、スーパーなどでも度々目にすることがあり、比較的近い存在であるのだと感じられます。

ぜひ次回は飲食店で頂いてみたいところ。またいつしか食べる機会があることを楽しみにしておくとしましょう。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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