魚類最強の美味!?ヒラソウダは何しても美味しい!
こんにちは!すっかり日が暮れるのも早くなりましたね。
こちらの記事はそう、肌寒くなり始めた11月初旬の頃のお話です。
「食べるのが好きな魚は?」
この質問は、魚を多く食べてきた私によく聞かれる質問です。
正直、この質問にはなかなか答えられません。美味しいものは沢山あるし、好きなものも多数あります。
しかし、珍し過ぎないもので良い物があれば、思わず買ってしまうという魚もいます。例えば、マアジやマイワシなんかは、大衆魚で比較的入手し易く、マイワシなんかは季節も感じられるので、頻繁に買い付けます。
他にも、秋には、秋カマスやオキアジという魚も食べたくなります。
これらは、比較的よく食べられる、大衆魚とも呼ばれるお魚たち。様々な魚種を食べていると、やはり美味しく、よく食べられる理由が分かります。
そんな、季節を感じられる、思わずリピートしてしまう美味しい魚を仕入れたのでこちらをご紹介していきます!
目次
450種中でも断トツな美味さ!?
数多く食べてきた中でも、私が本当に美味い!と思った魚の1つ。
それは、こちらのヒラソウダというお魚です!
あれ…?カツオの仲間??んー、間違いではありませんが、、、
ヒラソウダは、サバ科ソウダガツオ属に属しており、カツオは、サバ科カツオ属と、属では少し違います。
カツオというよりも、ダシなんかで使われるソウダガツオの仲間というのが、より詳しい回答になるかと思います。しかし、このソウダガツオも国内で2種類存在していて、ダシに使われるソウダ節には、マルソウダというもう1種類のソウダガツオが使われる事が多いです。
でも、カツオの仲間で何となく通じるかな!(笑)
そんな事はさておき、私のイチオシ、ヒラソウダのご紹介に入りましょう。(笑)
今回のヒラソウダは、館山定置でその日の朝獲れた鮮度バツグンの子です。東京の池上にある海鮮料理店「ら京」さんにて、ご購入させて頂きました。
飲食店なのに魚の購入?
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらではなんと、朝獲れたばかりの魚を車で直送。その極上のお魚を料理として食べられる他、鮮魚の直売も行っているのです!!それも、網で獲れたものをそのままごっそりと持ってくる感じなので、珍しいものもちらほら…。
見て楽しい、買って美味しい、そんな魚好きには夢のようなお店です。
※ちなみに、別ライターも以前に食べています。合わせてお読みください。
ヒラソウダの捌き方
それでは捌いて行きましょう。
まずは、胸鰭付近の、鱗が発達した硬い皮膚をすき引きで剥がします。
次に、肛門から包丁を入れて頭を落とし、内蔵ごと綺麗に取り除きます。
続いては、第2背鰭の付け根から第1背鰭に向けて切れ込みを入れ、背鰭を落としてしまいます。
この状態から普通に三枚に降ろしたら完成!
途中の画像がご用意出来ず、申し訳ないです。いつか動画ででも残せたらいいですね。
特別上手い訳ではないので、あくまで手順の紹介になりそうですが…(笑)
ここからは、血合い骨を除けながら、背節、腹節に切り分けます。
今回は、半身を煮付け、半身を生食にするので、片側は血合い骨をピンセットで抜きます。
朝獲れたばかりなので、血合いも鮮やかな色をしています。
新鮮なカツオ、メジマグロ(マグロの子供)類は、血合いごと食べたいですね。大型になってくると、血合いの部位が大きくなるので、竜田揚げなんかに向きます。血合いの濃い分、コクと旨味の深い味わいの竜田揚げに仕上がります。
煮付け用は、血合い骨を抜き、このように切りつけます。
そして、カツオ類なら忘れてはならないのが腹んぼ。高知なんかではお土産としても売ってるんですよ。
腹んぼとは、その名の通り腹の部位ですが、骨が入っておらず、また程よい脂もあるので、軽く焼いてから炙って食べるのがまた美味い。生の状態での撮影を忘れてしまったので、次の食味レビューの方でご紹介します!
やっぱり美味い!ヒラソウダの気になるお味は…?
今回は、先ほど用意したサクで、お刺身と手こね寿司に。腹んぼを塩焼きにして、半身を煮付けでいきましょう!
晩酌の主役が揃いました!
お刺身
純粋に生食、お刺身からいきましょう!
非常に赤みの濃い、見て美味しいお刺身が出来上がりました。この日の朝獲れたばかり。
すだちを絞り醤油にちょんと漬けて…いただきます。
んんっ!!濃い!濃すぎる!!!
非常に濃い赤身のコク、旨味。
これがダイレクトにやってくる!
そして、獲れたてのマグロ、カツオは、もっちもちの身で食感もとてもいいのです。
厚めに切って正解だったな~。
そして、血合いもいいアクセントに。深みのある味わいを加速させるのは、間違いなくこの血合いです。
竜田揚げももちろん美味しいけど、色が変わっていたり、生臭くない場合は、極力血合いごと食べて欲しい。新鮮なカツオ、マグロの特権です😋
お店ではなかなか食べられません。
手こね寿司
続いては、手こね寿司を…。
手こね寿司とは、主にカツオなどの赤身を使った、ちらし寿司の一種です。発祥としては、三重県の漁師が漁の合間に食べる為に考案されたと言われています。手でこねて混ぜたことから、手こね寿司となったそうです!
今回の主役、ヒラソウダで代用しました。
漬けダレを作り、そこに5分ほど漬けます。酢飯には、刻んだ生姜と大葉を。仕上げに刻みのりと子ネギを。
即席で簡単な手こね寿司の完成です!
さてさて、お味は…
うんうん!美味い!即席でこんなの出来てしまうなんてカツオが安い時期に皆作っちゃうね!
薬味と漬けにしたヒラソウダの切り身が非常に合います。そしてシャリにも薬味を混ぜ込んでいるのでさっぱり食べられる!
何よりもヒラソウダが新鮮でもっちもちなのが美味いですね!堪りません!!
腹んぼ
続いては腹んぼのご紹介です。
こちらが腹んぼの塩焼き。半分に切り分けて焼いています。
ここにポン酢とネギを散らして…
いただきます。
口に入れるとパリッとした皮の食感、そしてジューシーな脂が弾けます。
そこにポン酢とネギの爽やかな味わいが加わり完成度の高いおつまみが完成。
お土産として人気なわけです。
そして腹んぼは小骨も無いためとても食べやすいです。
煮付け
最後に煮付けのご紹介です。
いい感じに照りも出せました。甘辛い匂いが食欲をそそります。
いただきます。
甘辛くサバ缶のようにほろほろとほぐれます。身の奥にまで味が染み渡り、甘辛いタレと絶妙に合います!
ソウダを煮付けにするのは今回ヒラソウダを購入させて頂いたら京さんに教えて頂きました。
お通しで出てきたソウダの煮付けを食べると驚く美味さ!
お店で頂いた煮付けには届かぬ味わいでしたが、調理の幅が広がり、いいお店に出会えたなと強く思います。
まとめ
今回は私のイチオシ、ヒラソウダをご紹介させて頂きました。
産地によっては皮目がギットギトになるほど脂がのっていたり、今回みたいに赤身の強いコクの深い個体がいたりと、どちらに転んでも美味しさ間違いナシ!な魚なので見かけた際には是非食べてみて下さい。
近年価値の上がっているスマと呼ばれるカツオに似た魚がいますが、こちらのヒラソウダはそんなスマに似ていながらも比較的安価で入手し易いのでオススメです。
ただ鮮度の落ちが早かったり、少しでも冷やし込みを怠るとヒスタミン中毒を起こし易かったりと注意も必要なので、産地や直売なんかで買うことをオススメします。(他ではそもそもあまり見かけませんが…)
水揚げと旬の時期は秋~冬までと、この時期の味なのでこの記事を見て、食べたい!なんて思ってくれた方は是非探されてみては如何ですか。
今後も隠れた美味い魚、ご紹介出来ればと思います❗️
またお会いしましょー🐟️
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