2年間追い求めていたナンヨウサヨリで2026初調理

こんにちは、夢海です🐟️

 

2026年は未食魚と運良く出会い続けており、非常に良いスタートを切れた。

市場で荷が来ているのを見ていたものの、今回も買えなさそうだな。なんて半ば諦めていたほど、なかなか縁がなく入手がずっと出来ていなかった魚、ナンヨウサヨリである。

 

 

ナンヨウサヨリの特徴

ナンヨウサヨリは過去に売られている場面は度々見かけたことはあるものの、なかなか目の前で売られているという場面に出会えなければ、取り置きしておいて頂いたものが全て混じりのホシザヨリだった。なんて事もあり、本当に縁の無さをひしひしと感じていた。

やっとの事で出会えたのだ。

 

群れで定置網などに掛かるのだろう。入合いではなく、30本くらいまとまって入った正箱でやってくる。

価格はサヨリ程ではないものの、知名度の割にはサヨリの半分以上の価格はついてくる。

ホシザヨリもまた同様に、近年市場などで比較的目にするようになったが、それなりに値は付いている。

 

実際、過去に食べたホシザヨリはやや大味なものの、サヨリと大差ない味で、ましてや大きいので柵取りしやすく使い勝手が良かった。

本種もまたホシザヨリ属の魚なので、体型もサヨリに比べ少しばかりずんぐりとしている。

 

ホシザヨリほどの分かりやすい特徴はないが、産地が鹿児島であったり、やや丸っこい点などに注目すれば、見分けがつきやすい。

 

 

ナンヨウサヨリの料理

ナンヨウサヨリの握り

質感や香りはホシザヨリよりもサヨリに近い。

しかし小型だからか、今回のものはやや旨味に欠ける。

 

風味はサンマのような、サヨリを超える旨味なのだが、味の薄さはダツ類のような淡い様子。

時期は今ではないのかも知れない。

贅沢を言うならばもう一声欲しいと思うところだが、寿司としては存在感がある。

 

この淡さを楽しむものと考えるべし。

 

ナンヨウサヨリの天ぷら

ナンヨウサヨリは背開きにして腹鰭を取り揚げる。

端的に言うと旨い、旨いのだ。

 

握りと同じ時に食べたが、生では隠れていた風味がブワッと出てきている。

本家サヨリを上回る味を感じる。

繊細では収まりきらない力強さがありながらも、重さを感じず天ぷらとしてとても美味である。

 

何よりも大きさがちょうど良い。

 

ナンヨウサヨリフライ

ナンヨウサヨリは天ぷらと同様に背開きにして鰭を取り、軽く振り塩をする。

これを180℃の油でじっくり揚げるのみ。

 

初めて食べる魚のフライはソース、タルタルを試すが、本種はソースとの方が仲がいいようだ。

青魚らしさがあり、開くと身は薄くなってしまうが、パンチの効いた味がある。

タルタルでは青っぽさがやや目立ち、薄くザクザクの食感にあまりマッチしない。

 

ソースの味の強さにも負けない風味がみられる。

フライにするネタとしてはちょっと高いが、味は申し分なし!

 

ナンヨウサヨリの一夜干し

ナンヨウサヨリは背開きにし、軽く振り塩をしてひと晩冷蔵庫で乾かす。

干物としては簡単なものだが、しっとりソフトな感じに仕上げたかったので、これで十分である。

 

揚げ物をまとめて作ったので、同じ日に塩焼きまでは食べれないや、という事で干したので、即興であったが、これが悪くない。

しかし水分を飛ばしきらなかった事と、恐らく塩が少なかったのだろう。

脂の薄さも相まって少し水っぽいというか、ベシャとした食感になってしまっている。

 

味など、決して美味しくないという訳では無いのだが、素材を100%使い切れていない感じはしてしまう。

しっかり干すか、単に塩焼きにした方が美味いのだろうと思う。

干物はまた次回リベンジ!

 

 

ナンヨウサヨリの評価

価格   ・・・☆☆

コスパ  ・・☆☆☆

珍しさ  ・・☆☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

価格

・小型であったからか、今回のものは比較的安かった。サヨリには届かないが、年々流通量の増加と知名度の向上からか安定傾向。

 

コスパ

・小さいものの、頭も小さく尾まで体高がほぼ一定の魚であるため歩留まりは悪くない。

 

珍しさ

・比較的珍しいものだが、まとまって獲れるので、タイミングが合えば買えるようなもの。

 

・非常に良く、以前食べホシザヨリよりも繊細さがあり、サヨリに近しい。

 

今回は念願の、本当に念願のナンヨウサヨリを食べることが出来た。

南方のサヨリという点で似た立ち位置のホシザヨリは数年前には食べられていたが、やっとの事で味を知ることができた。

 

ホシザヨリに比べ小柄という情報は、ここ数年入荷してくる両者を見比べても正しいらしく、その点ホシザヨリは大きいため余裕のある使い方が出来たのだが、味で言うとナンヨウサヨリに軍配が上がる。

身の質など、ホシザヨリも十分に良いのだがやや大味であった分、こちらは旨味をよく感じられた。

年々増えているのか見る機会が増えたこの2種。

 

今後、両者ともにサヨリの変わり種になり得る可能性を秘めているが、そのうちナンヨウサヨリ派とホシザヨリ派に好みが分かれるのではないかと思っている。

既存の大衆魚の水揚げが安定せず、一方でニューフェイスである南方種が増えつつある昨今。

頭を抱える話題ではあるが、人知れず存在していた種たちが明るみに出ていく様子は何とも興味深い。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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