丸ガニがあれば使わない手はない
こんにちは、夢海です🦀
時は少し遡りGWの2日目。
土曜日は開市であった為、市場人にとっては最初の休みとなります。
特にこれと言ってたような事をする訳ではないし、遠くへ行くのも億劫。
というより旅は好きなので、出先での混雑に疲れたくないという思いから引きこもる事に。
特にすることもないので近所のスーパーをふらふらと歩き周り、面白いものがあれば買って帰ろう。という考えで出かけていました。
ここは外さないだろう。というスーパーに入ると案の定、というよりは有り難いと思えるものが並んでいたので購入してきました。
目次
ヒラツメガニの特徴
今回買ったものはヒラツメガニ。
丸ガニと呼ばれ、関東では春になるとどっと揚がり、市場でも見かける機会も増えます。


今回のものは千葉県銚子産。
パック売りで3尾入りのものを一つ買う。
ほかにギス、ヒメも購入。これは別の機会に書きまとめる予定。

3杯のうち1杯は外子持ちの雌が混ざっていた。

脚などは欠損しているものの、食べる分には問題ない。

カニの分類はまだまだ素人なので、これは〇〇科の〇〇属だ。と魚類ほど早く判別はつかないものの、
ワタリガニ科の本種は第5脚が平たく、泳ぎやすい形状になっている。
比較的ワタリガニ科は分かりやすい気がする。
撮影後、とりあえずこれを水洗いし、まとめて塩茹でにします。

一度茹でておけばあとは好きに調理するのみ♪
最初に下処理をしておくと後々好きに調理すれば良いから楽なんだな、と都度思わせます。
冷蔵庫は常にスッキリを意識するのがよいよい、なんて口では言うものの、日々新たにやって来る魚を追われる毎日です。
ヒラツメガニの料理
ヒラツメガニの味噌汁

グラタン用に甲羅を取っておき、身をほぐしつつ、子持ちの一杯を汁用に使った。
外子は成熟が進んでいたためか、粒のプチプチっという食感はほぼなく、ゴワゴワとした印象で他のカニほど美味しくはなかった。
しかし汁や身は美味い。
肉はやや水っぽさがあり、繊維が緩いような印象を受けるものの、味がしっかりしている。
ミソも当然美味い。
ヒラツメガニのカニグラタン

塩茹でにしたヒラツメガニからほぐし身を取り出す。
これを1杯半、用意しておく。
盛り付けに使うため、甲羅は2杯分取っておいた。
一からクリームを作る気力がなかったというか、そんな時間もないのでグラタンの元は市販のものを使用。
ヒラツメガニは使わなかった殻と、少しのミソを合わせてオリーブオイルで炒める。
殻を取り除き、この油で玉ねぎを炒め、蒸かしたジャガイモも入れる。
牛乳、とグラタンの元を入れ、カニのほぐし身もここに投入。
一度火を入れてからグラタンが完全に固まる前に甲羅へ盛り、加熱する。
ここまで1時間もかからない。
合間にほかのものも仕込みながら、
ヒラツメガニの甲羅盛り

最後はほぐし身を甲羅に戻し、爪とともに酒を塗りながらやいたもの。
ミソはグラタンと汁に使ってしまったので残念ながら入っていないが、カニの旨味が存分に詰まっている。
身に水分が多いので、焼くとややボソっとするので、なにか野菜を刻んで入れてもいいかも。
風味は非常によく、ミソが特にうまい。
ヒラツメガニの評価
価格 ・・・☆☆
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・・・☆☆
味わい ・☆☆☆☆
価格
・季節的、地域的なもので、まとまって揚がるため買い求めやすい水産物。カニだからと身構えなくとも、日常のおかずにちょろっと使える。
コスパ
・胴やツメに身は多いが、足は細く殆どない。割って身をかき集めるか、殻は出汁用に使うといい。
珍しさ
・
味
・
単に身を食べるのなら、栗ガニなどの方が上手(うわて)となる。
しかし味は充分に良い。
価格も安いので味噌汁の具に使うには納得、以上に満足である。
関東などにお住まいの方であれば、身近なスーパー等でも並ぶ場合があるので、ぜひその機会に”得体の知れない丸がに”から、美味しいお得な食材、にグレードアップしていただきたいものです。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記


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