春の訪れを知らせるチダイと、取り組んでいること

こんにちは、夢海です🐟️

今回の主役はチダイ。

産地が近いということもあり、例年暖かくなる時期にほぼ必ず買い求めるのが本種です。

さて、まずは過去に1745gというとんでもない大きさの個体を購入し、書きまとめという話から。

まさにチダイの怪物!巨大なチダイの脂がすごい! | ヌローライフ

このチダイ史上でも最大級の個体に出会えてからは春子サイズの小さいものも含めて全長、体重のデータを取得し、全長に対する平均体重(人で言うところのBMIのようなもの)を割り出すグラフを作り、情報収集に力を入れていました。

チダイはデコッパチの立派なオスでも見かけるサイズはせいぜい500g辺りと、なかなかそれ以上のものに出会えず、いま現在収集したデータでは、567gの次が1745gと、大きく空白が出来ています。

※グラフはこのブログの最後に掲載します。

するとこの間の推定されるデータに信憑性が得られず、仮に1745gの個体が特別大きい、もしくは小さいものであった場合、グラフの想定体重はかけ離れた情報となってしまいます。

かなり長い説明にはなってしまいましたが、今回見つけたものはなんとチダイとしてではなく、マダイの荷に混ざって入荷してきたものになります。

今回の個体は千葉県産。千葉のどこだろな。と箱を見ると何となく見覚えのあるラベルがあり、おそらくは竹岡のものであろうと考える。

5入5.0㎏の箱のうち1尾の顔の光沢に違和感があり、チダイではないか!と気が付きます。

本個体は計測をしたところ、35.2㎝845gと見事にデータの空白地帯を埋めてくれる情報となります。

細部は説明不要。

本種が千葉で揚がるのは梅雨前あたりの印象です。

桜の開花にはまだ早い頃のチダイ、美味しく頂きましょう。

チダイの料理

チダイのちり鍋

鍋の食べ納めはこれかな?と思いながらもまだ寒さが続く3月上旬。

今回は昆布だしを取り、野菜とチダイ、チダイのあら、豆腐を入れたシンプルなちり鍋で。

チダイの鍋はおそらくは初調理。

あくを取りつつ、煮えてきたら水菜を入れて軽く火入れをする。

こんなにもシンプルなのに腹がずっと唸っている。

残念ながら我が家に卓上コンロを導入していないので、火を止めてアチチと言いながら食卓に運ぶ。

米も同時に炊けたので、撮影をサササッと終わらせ熱いうちにいただく。

染み渡るスープがまず出迎えてくれて、切身を頬張るともう何とも言えない口福感に覆われる。

昆布とたいアラの出汁がよく出ているし、脂が濃すぎない魚で、サラッとした喉越しのいい汁ではなく、味が舌に絡んでくる。とろみのあるような汁である。

水菜とネギと対になる鮮やかな桜色のチダイで、見栄えも美しく、見た目も美味しい。

おかずは作らなかった分、鍋に集中して楽しめた。

翌日は残ったおよそ一杯分を温めなおし、大根おろしと味を調える程度のポン酢を加えてかきこんだ。

チダイの鯛めし

ここ2年連続で春はチダイを鯛めしにしている。

チダイは半身に強めの塩をして30分置き、水気が出てきたら拭き取って焼き上げる。

あら骨と昆布で出汁を取り、この出汁と焼いたタイを合わせて米を炊く。

仕上がりにタイを解しながら混ぜつつ、薬味などお好みで散らして食べる。

こちらは説明不要な旨さ。

特に生醤油をかけて食べるのがおすすめ。

鯛めしにするならばチダイが手頃でいいよと言いたい。

チダイの評価

これは昨年も書いたので割愛。

今回のメインとなる話題はサイズの方になります。

今回の個体データを取り込んだグラフがこちら。

 

青い点が計測したデータ、赤いラインは平均値の予測となります。

この線を元に、全長◯◯センチだから体重はおおよそこれぐらいだろう。とか、養殖場などでも平均値を下回っていれば餌が足りていない等の示準になるのではないかと考えています。

今回のスポットはチダイでしたが、もちろん他の魚でも計測をしています。

 

近頃、まとめたデータをどこかサイト等で公開できないものかと考えていて、最近はサイトオープンへと準備を進めています。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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