夢海季行 その1(2023.3①)

こんにちは、夢海です🐟️

 

これまで様々な魚の記事をまとめさせて頂いてきましたが、食べたもの全てを記録、公開出来ているわけではありません。

美味かったけど記事にまとめるにはややボリュームが少ないな。だとか、写真がどれも変わり映えしないなどの理由で書きたくてもまとめるのを躊躇してきました。

 

が、ここで記録公開し、より私夢海の生活感や後々自身で見返しが出来るようまとめて行こう!と思いついたのが今回第1回目の「夢海季行(きこう)」。

“季行“なんて言葉はないやいと言うのは承知で、これは造語です。

季節の季に“きこう“は旅などを綴る「紀行」から頂き、食もまた身近に体験出来る旅行のようなもの。という言い訳をしながら季節のものを綴ってゆこうと思い始めました。

 

いわばいつもの晩ご飯を紹介するような、特定の魚種をまとめるというより日記的なよくあるブログ記事に仕上がっていくと思います。

 

さて、記念すべき1回目は吉池さんへふらっと立ち寄った際に買い集めたもの。

冷蔵庫に生の鮮魚がなくなってしまい、ナマモノが恋しくなってきたところで寿司にしよう!と買い集めてきました。

 

まずはこちら、

勝浦産のクロシビカマス。

 

ちょくちょく見かけることはあるものの、なかなかタイミングがあわずしばし買えていなかったもの。

 

その炭で焼いたような見た目から「スミヤキ」の名で流通することの多い深海性の魚。

面白い特徴としては大体の魚にはある腹鰭が退化し、触ってわかる程度の小刺があるのみ。

 

小骨が多いことからあまり利用されてこなかったが、そこそこの量まとまって漁獲されること、脂がのり非常に美味しいなどの理由で価格はやや高騰気味。

 

カマスと付くものの、塩焼きで美味しい一般的に知られるアカカマスなどのカマス科とはまた異なる種類です。

 

今回の個体は400グラムを超えたあたりのもので、この魚としてはまだまだ脂はそこまで乗っていませんでした。

とはいえ全体的に濁った色をしており、元々のポテンシャルが高い事から白身魚という枠で考えると十分でしょう。

 

この魚は皮目に骨が入り込むため、刺身にする場合は包丁を浮かせて皮を引くか、3枚に卸した身からスプーンなどで掬い取ってタタキにするなど、通常の魚よりもひと工夫必要になってきます。

 

今回はタタキにするので、半身のものから身を掬い取っていきましょう。

塩焼きなどの加熱調理は骨切りをすれば気にならずに食べられます。

クロシビカマスは他の記事で過去にもまとめています。

 

そして汁物のネタも欲しいと選んだのは北海道厚岸産の所謂北海あさりと呼ばれる地味な色をした「あさり」

 

よく見慣れたあさりとは違い、粒がひと回りもふた周りもデカいのが特徴的。

探し出せば1つ50グラムほどもある大きなものも混じっていることもあります。(通常のあさりは15グラムほど)

 

そして無性に食べたくなった生水だこも忘れずに購入。

青森県産のものを購入してきました。

 

叩くとうね~っと吸盤やら筋肉が伸び縮みするものを選びます。

 

皮を剥き吸盤はボイル、白い筋肉の部分も湯引いてから刺身用に仕込みます。

 

吸盤はボイルして皮を取り除きます。

 

 

今回の晩ご飯

気まぐれ3貫

左から、

クロシビカマスのたたき

生たこ

水だこ吸盤

 

そのときたまたま目に入ったネタを買い揃え握ったものだから、名付けるなら「気まぐれ3貫」ほどしっくりくるものはないと命名。

 

ミズダコの吸盤はその大きさからくる食感、歯ごたえの良さがなんとも美味い。

茹でたてだからか、パリンっと弾けます。

今回はわさびをシャリに塗っていますが、暇があればジュレポン酢とネギ、紅葉おろしでさっぱりしゃぶしゃぶ風にしても間違いないネタです。

 

生だこは噛み切りやすいよう包丁を入れています。

ここにレモンと塩を振っているのでこのまま醤油を付けずに。

 

外のお店でも、生だこは気分次第で頼むことも多いネタですが、やっぱり塩にレモンが私の中の定番となっています。

 

続いてクロシビカマス。

深海性の魚にしては水分は少なく、しっとりしているため味がぼやけず、旨味をしっかりと感じます。

もう少し脂があれば炙ってレモン汁を搾ると抜群に美味いです。

千葉の魚繋がりで、薬味と味噌を混ぜ合わせなめろうにしても旨いでしょう○

 

北海あさりの味噌汁

北海あさりは砂を噛んでいる個体が少ない気がします。というよりほぼ当たりません。

粒が大きいため噛み締めてその旨味がよく堪能出来ます。

 

プリプリ感を残すため殻が全て開いたら火を止め味噌を溶かします。

大粒のあさりを頑張って広い集めない限りは、この贅沢を味わえません。

 

北海あさりは出会ってから私の中でのベストセラー貝。

我が家の食卓に上ることが断トツで多いです。

通常のあさりと小ぶりなハマグリの中間といったサイズ感で使い勝手がとてもいい貝です。

当然酒蒸しにしても非常に美味く、パスタに合わせても具材として存在感がしっかり残ります。

 

ということで記念すべき1つめの夢海季行でした。(締め方が下手くそすぎる)

いよいよブログらしいというか、日記感覚で記録付けでいこうと思いますので、「夢海季行」も楽しみにして頂けたらと思います。

 

それではまた違う記事でお会いしましょう。

 

ライター紹介

副管理人:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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