ハンマー頭のシュモクザメ食べてみた!

皆さんこんにちは!

夢海です🦈

 

今回は大人気!サメの記事になります。

 

 

水族館の人気者!”ハンマーヘッドシャーク”

シュモクザメ、というと意外にも馴染みのない方がいるようにも思えます。

水族館などで観察していると聞こえてくるのは大体”ハンマーヘッド”の声。

どうやら英名のハンマーヘッドシャークの方が有名の様です。

 

頭の形状がハンマーに似ているからという由来ですが、実は和名のシュモクもこの形状から付けられています。

というのも漢字にすると撞木。これは鐘を叩く道具でこちらもハンマー同様T字をしています。

しかしハンマーと撞木、現代においてより身近にあるものは当然工具などで使うハンマーでしょう。

そんな所からも知名度に差が出てしまっているように思えます。

 

和名に比べ英名の方がインパクトの強い魚が英名の方が有名になるといった事例は稀にあります。

例えばこちらも水族館の人気者、メガネモチノウオなどにも当てはまります。メガネモチノウオというよりもナポレオンフィッシュの方が有名です。

これは成長すると雌が雄に性転換し、おでこが膨れ上がります。これがナポレオンの帽子に見えてナポレオンフィッシュとよば…(略)

 

かなり前置きが長引いてしまいました。

さて、、今回の主役の登場です!

 

上からみたら確かにハンマーな、シュモクザメちゃんです!

 

正確な種類で言うとアカシュモクザメと言います。

体色が赤いから…?赤がいるということは他にもいるの…??

そんな疑問があるかと思いますが、色の付いた名前のシュモクザメはもう一種類、シロシュモクザメというものがいます。

 

△シロシュモクザメ

こちらは外見はそっくり。色合いもそれ程違いはありません。

 

見分け方は、この頭のハンマー部分の凹み具合をみます。

 

△アカシュモクザメはど真ん中に凹みがあります。

より詳しく言うと出っ張りが3つあるのがシロシュモクザメ、4つあるものがアカシュモクザメといった違いになります。

 

△右が白、左が赤になります。上から見ても判別は出来ますが、おなか側から見上げる方が確実だと思います。

 

続いては色の違いについて解説します。

体色での違いはそれ程見られません。ではどこが違うのかというと……どうやら身の色から付けられた名前だそうです。

まずこちらが今回のアカシュモクザメの身になります。

 

確かに赤みが強いです。他の鮫類に比べても赤が強いような色をしています。

 

続いてこちらがシロシュモクザメの身になります。

確かにアカシュモクザメに比べて白っぽい感じはします。

表面の赤い部分は血合いになります。この血合いは種類問わずサメは大きい印象があります。

しかし身の部分もやはりアカシュモクザメは赤く感じます。

由来としては外見ではなく身から取っているという珍しい命名だと思います。

外見で判断するなら頭の形状、切り身で判断するなら色と覚えましょう!(後者は比較がないとかなり厳しいと思いますが…)

 

今回のシュモクザメはあまり大きく無かった為、揚げ物オンリー(フライ、唐揚げ)しか作れませんでした。

以前食べたお寿司も交えてご紹介します!

 

先ほどの切り身を唐揚げ用に一口大にカットします。

 

あとは味付けをして揚げるだけになります。

以前捌いた個体と比べると水分が多いようにも思えます。

 

 

絶品?気になるお味は…

アカシュモクザメのフライ

 

 

 

 

 

食べ応え抜群の大ぶりのフライに仕上がりました。

 

こちらに柚子のドレッシングをかけて

頂きます!

 

薄めに仕立てた衣がサクッとはじけます。

塩胡椒を軽く振っただけなので正直においがどうなるか気にしていました。

しかし今回のフライは臭みが無く美味しい!

以前食べたときは加熱する事でにおいが増してしまっていたのでどこか不安になっていました。

 

サメは水分を多く含んでいるのでかなりジューシーです。

柔らかい身が特徴で、歯切れがとてもよく小骨も気にならないのがサメの強みです。

ご当地名物などに登場するサメはよく揚げ物で食べられることがありますが、それもそのはず揚げ物と相性がとてもよいです。

 

アカシュモクザメの握り

こちらは3年前のもの。しかし味わいの衝撃はよく覚えています。

まるでイカのようにねっとりとした食感でした。

これ以降に捌いたサメはそんなことないように思えましたが…。

大きさによる違いなのか、鮮度の問題か…。

 

今回のシュモクザメは漁獲から2日、このお寿司は漁獲日の翌日でした。たった1日で変わるのであればかなり足の速いものだと思います。

 

 

アカシュモクザメの唐揚げ

見た目は鶏の唐揚げそのもの。マヨネーズと七味で頂きます。

味付けは生姜、にんにく、酒みりん醤油に30分漬け込んだだけの至ってシンプルな唐揚げです。

 

食感もフライに比べて漬け込んだ為か水分がかなり抜け鶏肉に近いです。

少し筋っぽい所やしゃくしゃくと筋肉が解れる様子が特にそっくり。しかし魚の風味も感じます。

もちろん、こちらも臭みは感じません。

 

 

アカシュモクザメの評価

価格   ・☆☆☆☆

コスパ  ・☆☆☆☆

珍しさ  ・☆☆☆☆

味わい  ・・☆☆☆

 

鮫類は基本安いです。大きいほど安く売られている事もよくあります。

コスパは骨が少ない分捨てるところがかなり少ないです。ただサメは細いものが多いので尾鰭に近いところは調理法が限られてしまいます。

サメは商品になるよりも捨てられてしまうことが多く、送料や氷の代金を考えると赤字になってしまうので売られる事が少ないです。

そこまで少ない訳ではありませんが、産地に行って朝市や変わった魚を扱うお店に行ってみると出会えると思います!

味わいは揚げ物を中心に美味しく食べられます。ただ揚げ物にしてしまうと個性が薄れてしまうので、種類で見ればこれに限って食べなくても良いのかなとも思ってしまいます。

骨は骨格標本に。

独特な形状がやっぱりカッコいいサメです。

 

本記事は、サテライトライターさんの記事になります。

ライター紹介

サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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