鮮やかな高級魚、シモフリハタ食べてみた!

こんにちは!450種類以上魚を食べた夢海です🐟️

今回もご新規さんの登場登場~

 

 

鮮やかな高級魚シモフリハタとは?

今回のお魚はこちら

 

シモフリハタと言います。漢字にすると”霜降羽太”。

霜降り柄が全身にあることからこう呼ばれています。

 

それにしてもとても鮮やかで綺麗な魚です!温まらないように冷水で冷やしながら細部までじっくり観察しました。

 

このシモフリハタの産地は実は東京、都心より遥か南へ下りた小笠原諸島母島で漁獲されたものです。

東京の海とはいえそこは亜熱帯に浮かぶ鮮明な世界。サンゴ礁ではこの派手な体色が保護色となり、赤色は深場でも姿を眩ますのに活躍します。

 

釣り漁獲されたものなのでこの個体は深場からやって来たのでしょう。他の記事で紹介しているアカハタモドキと共にやってきました!

高級魚として知られているハタ類。

ハタの中でも普段見慣れないこのシモフリハタも例外ではなく、1匹¥2500しました。

1キロあたり¥3000、グラム300円と肉で例えると牛肉などと並ぶ高級食材です。

今回はこのシモフリハタで4品作って行きたいと思います!

 

 

シモフリハタの捌き方・調理

頭は標本用に知人に送る為に今回は調理せず、使う部位は身、カマ、そしてあら骨です。

頭を落として内臓、血合いを洗います。

続いて三枚に卸し、カマと身で切り分けて身の方は切り身にしていきます。

 

※三枚に卸した画像をアカハタモドキの方しか保存しておりませんでした。以下の写真はアカハタモドキです。

 

ハタは種を問わず身の質が良く似ています。

大きくなればなるほど旨味が増すという点も共通しています。(クエや標準和名アラなどが代表的)

 

一品は中華風に蒸し料理で。清蒸鮮魚と呼ばれるシンプルに蒸す調理法ですが、これがお手軽で美味しいのです。

 

まずは水に戻した昆布、こちらをお皿に敷きます。

 

ここに切り身を並べていきます。

すき引きを失敗してしまい、赤い皮が残ってしまっていますが、残りの箇所は鱗を落としてあります。

 

お皿に並べる事が出来たらお皿ごと水と酒を浸したフライパンへ。

あとは蒸し具合を見ながら30分ほどじっくり加熱していきます。

 

続いてはカマを煮付けにします。

まずは鰭をカットしてます。

熱湯をかけてから冷水に入れて鱗と汚れをしっかり落としていきます。臭みも抜けるので必ずやってほしい工程です。

△鰭の裏側がとても綺麗でした。

 

 

鮮やかな魚は食卓も鮮やかに

シモフリハタの煮付け

まずは煮付けから頂きます。ハタの調理法としては蒸しや鍋に並ぶ美味しい食べ方ですね!

では頂きます。

 

プリッと大きな筋肉の塊が出てきました。鰭の裏側、ここが煮付けで一番好きな部位です。

 

味が染み渡り、きめ細かな繊維が解けます。深みのある旨味が薄味の煮汁とよく絡みます。

熱湯をかけて下処理してあるので臭みも感じられません。どこまでも白く透き通るような美味さです!

繊細な薄い味付けなので、ご飯と一緒に食べたい!という方よりもじっくり魚を味わいたい方にオススメです。

 

大きめのハタを全身丸ごと煮付けにしてみたくも思いますが、この一番美味しい部位を食べられたので満足です。

 

ハタ刺盛り合わせ

アカハタモドキとシモフリハタを盛り合わせにして食べ比べてみました!

アカハタモドキは別の記事でご紹介していますのでそちらも是非ご覧下さい。

 

アカハタモドキに比べて血合いが鮮やかな方がシモフリハタ。

切る段階で感じられたモチモチ感が楽しみです!

 

醤油をちょこんと付けて…頂きます!

 

まず登場するのはモチっコリっとした食感です。

尾鰭に近いけれど筋が強すぎないところを使った為モチモチ食感だけでなく、コリコリとした歯ごたえも残っています。そしてボソッとした水分の少ないような身ではなくしっとりとしていてボソつきません。

 

味はというと血合いの酸味がほんのりとあり、これに旨味が上品に広がります。

兎に角繊細、素材の味を引き立たせるお塩で食べるのもいいですね。

 

総合評価でいえば本当に最強クラスです。

脂ギトギトなものがお好きな方には物足りなく思うかも知れませんが、この繊細さは白身好きにはたまりません。

 

シモフリハタのあら汁

今回は具材は焼きあらたけで仕立てました。

 

ベースが臭みが少ないのもあり、焼いてから入れるとただただ美味い汁になりました。

薄くサラサラとした脂が飲みやすさを加速させます。

 

ネギや根菜を入れると味わいも彩りも鮮やかになりますがシンプルなものもたまには悪くありません。

臭みのない繊細な味わいだと料理の幅が広がります。

 

シモフリハタの清蒸鮮魚(蒸し魚)

今回のメインデッシュは蒸し料理です。

蒸し上がりに白髪ネギ、カイワレをのせて中華ドレッシングをかければ完成!

この時点でとてもいい匂いが漂います。

 

カイワレとネギをたっぷりと乗せて…頂きます!

 

んんー!!✨

最ッッッ高に美味い!!!

 

この蒸し魚(清蒸鮮魚)は過去にミールキットで試したことしかなく、作るのは初めてでしたがこれは間違いなく大成功でしょう。

シャキシャキのお野菜と昆布・酒の旨味が詰まったプリップリのシモフリハタ。非常によく合います。

 

これを食べてしまったら間違いなくまた作りたくなってしまいます。

それほど美味しいものでした!

調理法の参考はこちらから!

https://cookpad.com/recipe/1325746

あくまで私は食味のビュー側ですので、より詳しく分かるかと思います。

 

 

シモフリハタの評価

価格   ・・・☆☆

コスパ  ・☆☆☆☆

珍しさ  ・☆☆☆☆

味わい  ☆☆☆☆☆

 

価格はハタの仲間という事でお高め。しかしあらを使えば過食部も確保出来るのでコスパはそこそこです。

ハタの中でもこのシモフリハタは珍しいものだと思います。

販売しているのも、私はこの吉池さんしか知りません。産地に行けばそこそこいそうではありますが、都心に流れてくるものは限られていると思います。

味わいは白身好きなら是非食べて欲しい所です!

上品で生でも煮ても蒸してもとにかく美味しい!調理の幅が広いので色々試してみて下さい。

 

今回ご紹介したシモフリハタはしっかりとした食用魚です。

私の活動コンセプトとしては、未利用魚の価値や魅力を発信して捨てられてしまっているものをどんどん食べて頂きたいという想いで活動しております。

が!食用として扱われていてもなかなか見かけることの出来ない魚も沢山いる訳で…。

これからも珍しいものや面白いもの、季節のオススメなど見かけたらドンドン発信させて頂きますので今後とも宜しくお願い致します✨

 

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