旬真っ只中!春の絶品サワラ
こんにちは!夢海です🐟️
桜も満開になり季節はすっかり春といった頃、お魚屋さんでいいものを見かけたので今回はこちらをご紹介していきます!
目次
魚へんに春。春の鰆
今回の主役はこちら!
ギラリと輝く細長いボディがカッコいいサワラです!サゴシ(サゴチとも)と呼ばれるサイズの個体です。
なんと!このサゴシはこの日の朝新潟で漁獲されたこれ以上ない程新鮮な極上のもの。
これが1匹¥500という破格だった為、気がつくとサワラを抱えレジにいました。
△見るだけで鮮度抜群なのが分かります。
サワラの旬は魚へんに春と書くほどなので春が食べ頃。と言いたいところですが、産地によって認識が違っていたりします。関東では脂ののったサワラ、寒鰆と呼ばれる12~2月頃漁獲されているものが旬とされていて、関西では4~6月頃に瀬戸内海に産卵に集まる為、この時期によく獲れる事から旬は春とされています。
今回のサワラの産地、新潟ではまだ寒い2月頃~5月くらいまでが旬とされていてシーズン真っ只中です。
この日の朝に獲れたものなのでしっかり処理をすれば1週間ほどは熟成も可能です。 が!
新鮮で身がまだ活きた状態のもっちり食感を楽しみたいため今回は新鮮なうちに食べ尽くしたいと思います。
△新鮮なサワラなどの光り物はとても綺麗です。
サワラを捌く際にはこの鋭い歯に注意です。サゴシと呼ばれる小型の個体でもこのようにびっしり。
魚を扱う仕事をしていた時に付けたケガの原因で圧倒的にこのサワラが多かったです。
しかしとてもカッコいい見た目をしています。シャープな姿に凛々しい顔立ち。メタリックな深緑色が見るものを魅了する、そんな魚だと思います。
サワラの捌き方・調理
捌き方はとても簡単。サワラは腹骨も固くなく捌き易い魚だと思います。
頭を落として内蔵を洗います。内蔵もスカスカな事が多いので掃除がし易いです。
今回は新鮮な個体でしたが、少し古くなってると溶けやすい為要注意です。(身もグズグズになることがあります。)
そして、これはブリなどにも見られますがニガ玉が破裂していて身のほうに色が付いてしまっています。
名前の通り苦い事があり、見た目も悪いため色が付いてしまっている部分はしっかりと削ぎ落とします。
△腹の膜が薄いので身にも移ってしまっています。
こちらを柳包丁で…
この様に綺麗に落としてあげます。
腹の膜は勿論の事、生で食べる場合は特に気をつけて取り除いて下さい。見た目だけでなく味わいも悪くなってしまいます。
さてさて、三枚に卸して骨を抜いたら調理法に合わせて切っていきます。
今回は天ぷらや塩焼きにするので、少し大きめにカット。
食べ応えのあるものに仕上げましょう!
そして新鮮なサワラをお刺身で食べたいのでサクもしっかりと取ります。
あとはこちらも大ぶりにカット。
新鮮なお刺身は薄く切るのは勿論ですが、モチモチとした食感のある魚は厚めに切るのがこれまた美味いんです。
旬の味わい。サワラを食べ尽くせ!
サワラのあら汁
サワラのあら骨、カマ、そして切り身を焼いたものを入れています。
香ばしく焼けたものをそのままドボンと投入。
決してあらだけではないのでとても贅沢な一品です。
焼けた青魚の旨味がじんわり口いっぱいに広がります。汁に入れてもジューシーな脂が身の中にとどまっており、出汁と混ざり合うと至福の味わいです。
ここまで完成度の高い汁物はあまりないのではと思いました。
切り身を入れたらそりゃ美味いのも当然だ!とは言わせません。カマも旨味が詰まっており美味しく食べ尽くしました。
サワラ塩焼き
続いては定番の塩焼き。
サワラというと西京焼きのイメージが強いかと思いますが、そのまま塩焼きにしても勿論美味いのです。
先ほどご紹介したあら汁に使用した切り身と同じくらいの大きさのものを、こちらは塩をして6分半ほど焼きました。焼き加減はお好みで。
焦げ目を付けるのであればもう少し焼きますが、私は火は通るものの旨味が逃げ出さないギリギリで焼いています。
こうすることでパサつかずにジューシーに食べることが出来ます。
勿論味わいは最高。ポン酢を垂らしても美味しいですが、サワラはそのままでも旨味たっぷりで美味しく頂けます。
以前食べたカマスサワラはパサついてしまいましたが、よく食べられるサワラはジューシーであっという間に平らげてしまいました。
サワラの天麩羅
あまり見かけないものかも知れません。
最近天丼チェーン店で扱っているのを見て、あ!やってみよう。という好奇心から作ってみました。
しかしこれがメニューとして採用されているのに納得してしまう美味さだったのです。
天つゆにつけて頂きましたが、こちらもまたぼそぼそ食感ではなくジューシーでみずみずしい食感がたまりません。
そして溶けて消えてゆくのです。
正直、サワラの天麩羅がここまでの物とは思いませんでした。
加熱することで旨味がぐわっと引き立つ魚は何にしても美味いですね。
そしてサワラは青魚の風味(旨味)がありますが、青魚が苦手な方にもきっと美味しく食べて頂けます。この風味がしつこ過ぎないんです。
サワラの南蛮漬け
続いても揚げ物ではありますがひと手間加えてみました。
ブログでは初登場。そもそも作る事自体、実は初めての南蛮漬けです。
塩胡椒を振り、片栗粉をまぶしたものを揚げてそのまま漬け汁に投入。
一晩寝かせてから頂きます。
;;;;
△かなりいい仕上がりなのでは…?
これをon theライスしてかき込みます。
うっっっま!!!
いやいや、南蛮漬け美味すぎでしょ!!
有名なレシピサイトのクックパッド様にお力をお借りしてタレを仕込みましたが、甘味と酸味が絶妙。
そしてサワラの細かい繊維の隙間にびっちりと染み込んでいます。
何よりもご飯に合うのが嬉しいポイント。
揚げているので、旬のサワラでなくてもこれは美味しいと思います。
サワラで南蛮漬け、オススメです。
野菜も捕れるのでこれはいいですね…。
朝獲れサワラのお刺身
今回のメインはお刺身で!!
なんといってもこの日に獲れた新鮮なサワラなので、なかなか食べられない格別なものとなっています。
大きめにカットしてお刺身と炙りで用意しました。
まずはそのままのものをわさび醤油で…。
△うっすらと脂の層が浮かび上がります。
口へ運ぶともっちり食感がやぁ、と挨拶をしてきます。そこから感じるのはほのかな脂の甘味と青魚の風味。
何よりもこの食感が心地良いです。厚めに切ったので食べ応えも抜群。これはよく行くお魚屋さんで提供されているお刺身を真似てみました。
新鮮過ぎる為に旨味にはあまり期待をしていませんでした。というのも、ある程度寝かせないと魚の旨味は引き立たないのです。魚にもよりますが、2~3日ほど寝かせるものがバランスのいいお刺身になります。が、コレは好みの問題であり、新鮮なものが美味しくないと言っているわけではありません。
私自身、熟成させたものが食べたければ寝かせますし、新鮮なものが食べたければすぐに調理してしまいます。
それぞれに良さはあるので気分次第といった所です。今回のサワラは優秀だったので寝かせても正解でしたね。
続いては炙りを頂きます。
腹側の節を皮を残して炙りました。
塩を振ってあるのでわさびだけで頂きます。
サワラのお刺身は皮を引いたものはもちろんなのですが、この炙ったものが最高に美味しい魚だと思います。
香ばしさがプラスされ、皮目詰まっている旨味がはじけ出します。そして新鮮でも熱を加える事で旨味が現れます。
良さを最大限生かすのであれば炙りがオススメです。
サワラ(サゴシ)の評価
価格 ・☆☆☆☆
コスパ ・☆☆☆☆
珍しさ ・・・・☆
味わい ・☆☆☆☆
今回のサゴシはかなり破格でした。
小さいものだとそこまで高くはない印象ですが、ブランドもののサワラはかなり値が張ります。
中でもおばこサワラと呼ばれる非常に見た目が綺麗なサワラは一本あたり諭吉さんくらい価格をしていす😱
いつか食べてみたいので入手しましたらご紹介したいと思います!
そしてコスパもいい魚だと思います。
体に対して頭が小顔。内蔵もそこまで多く入っているあまり事がないので食べる所が多いです。
珍しさはほぼ普通に見られます。
切り身でしたらスーパーなんかでも見かけます。
魚屋さんに行けば丸々のものが置いてあったりと、探すのに苦労するような魚ではありませんね。
味わいは間違いなし!
何にしても美味しく化けるので幅広く作れます。
珍しいものばかり食べているからこそ、大衆魚と呼ばれる広く食べられている魚は優秀だと言うことをよく感じます。
あとはまとまって漁獲出来る。安定して供給出来るものはよく出回りますね。
産地によって旬が異なる魚、サワラ。異なる産地から取り寄せて食べ比べてみるのも楽しそうです。
縦に長い日本だからこそ体験出来る面白い事だと思います。
本記事は、サテライトライターさんの記事になります。
サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記
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