たまたま見つけた初魚種、ミナミキントキ

こんにちは!夢海です🐟️

 

さて、私は2023年5月現在、580魚種あまりを食べてきましたが、おおよそのものは「まだ食べたことがないな」と、狙って購入しています。

 

今回はかなりイレギュラーなケースが起こったので書き起こしていきたいと思います。

 

 

ミナミキントキの特徴

 

今回買った魚は、結論としてはミナミキントキという種類。

キントキダイで代表的な種と言うと、流通量が多く見かける機会も多いチカメキントキでしょう。

 

チカメキントキ以外のホウセキキントキやら、ゴマヒレキントキやらは比較的南方に生息している種で、夏も本番に差し掛かった頃から初冬頃にかけ見かける機会の多くなる魚。

思えば最近、キントキダイ類を食べていないな。と感じるのは冬を越え春も跨いだこの季節だからかも知れません。

 

1尾のみ並べられていたキントキを、やけに色が薄いと思いながら購入。

 

持ち帰り、撮影用に展鰭。

やっぱり変だと、魚類検索(通称:魚検)を引っ張ってきて同定したところ、鰭の赤い斑や背鰭前部、腹鰭基部の黒色域などからミナミキントキに落ちた結果となりました。

 

普段であれば、「これはおそらく…よし買ってみよう!」と購入を決めるところですが、純粋にチカメキントキを食べるつもりで買ったのが本種でした。

 

そんなチカメキントキと比較してみましょう。

 

腹鰭が大きく、そのほかの尾鰭や背鰭などの形状もまたそっくりです。

しかし鰭の色に注目すると、ミナミキントキは全体的に白い印象。

チカメキントキの方が色が濃く全体的に赤みを帯びます。

そして巨大な腹鰭は黒くなっているため、姿こそにているものの、見分けるのは難しくはなさそうです。

 

しかし売られている時は当然鰭なんか広げられている訳もなく、見分けが付かなかったのも仕方がないでしょう。うん。←

 

話を戻し、鮮度の落ちたキントキダイは赤みがだんだんと白くなってきます。

しかしこのミナミキントキの白さは元の体色のようで、鮮度はとても良いものでした。

 

他のキントキダイ科魚類と同様、細かく剥がれにくい鱗がびっしり付いています。

 

 

ウロコをしっかり落とし、今回は1尾のみなため簡単な料理で試食といきましょう。

 

 

ミナミキントキの料理

ミナミキントキの握り

血合いの色は鮮やかな赤ではないものの、色の入り方はとても綺麗です。

味わいは、特有のまったりとした香りのあるキントキダイの中では爽やかな部類。

また、チカメキントキやホウセキキントキなどはコリッと食感があり、身がやや硬いもののミナミキントキは柔らかくシャリとの馴染みがより良いものと感じます。

 

そんな柔らかい食感を楽しみつつ感じるのは初夏のような爽やかな白身の香り。

泳ぎ回る魚というよりもコチやホウボウなどの“底もの“のような身質をしています。

 

ミナミキントキの塩焼き

ミナミキントキは鱗を取って片身の骨は残しておく。

皮が硬いため焼くと縮れてしまうので骨付きの方に塩を振り焼き上げます。

 

皮目に特有の旨味があり、甲殻類のような香りもほのかに感じます。

身はしっとりめで密度があり、このサイズであれば半身もあればおかずとして満足感があります。

脂が少なくとも分厚い皮で水分が漏れずジューシーで、魚そのものの旨味が堪能できます。

 

ミナミキントキフライ

皮を引き骨を抜いた切り身を190度の油で片面3分ほどずつ揚げたもの。

身はふっくらとしており、ホクホクとした旨味が特徴。

生の身を見ると、コラーゲン質のようで加熱するとグズグズしてしまいそうだと考えていましたが、水っぽさはほどよく抜け、繊維質でほろりほろりほぐれます。

 

ミナミキントキの兜煮

ミナミキントキの頭をかぶと割りし、湯をかけ回しウロコを落とします。

薄めの醤油とたっぷりの砂糖で味付けをします。

 

結論から話すと、キントキダイは頭部の肉が薄く頬肉もあまりないため、かぶと煮では少々満足感が薄いです。

これならばダシにする方がよっぽど有能な使い道であったと少し後悔しました。

 

僅かな身をほじくり、じっくり吟味しましたが、これは身を素直に使えば味を染みやすい質で、煮魚として上物でしょう。

 

 

ミナミキントキの評価

 

価格   ・・・☆☆

コスパ  ・・・☆☆

珍しさ  ・☆☆☆☆

味わい  ・・☆☆☆

 

価格

・チカメキントキは近年高騰気味。しかしミナミキントキはまとまって獲れないこともあり、色箱に入るような高い魚でないと思われる。

 

コスパ

・頭が大きく歩留まりは平均以下。

 

珍しさ

・鮮魚として魚を追っかけはや7年ほど。ここで初めて出会えたため、あまり多い魚ではない。チカメキントキに混ざり流通することも考えにくく、出会える確率は低い魚。

 

・無難にうまい質のいい白身魚。身はややバサッとする為、加熱する際は煮込み料理や揚げ物に向く。生では爽やかな酸味のある香りともっちりとした食感が美味。

 

 

今回はたまたま買った種類が初めて出会ったパターンでご紹介してみました。

まだまだ出会ったことのない種類がいる事への喜びと、己の未熟さを再度認識させてくれた素晴らしい1尾でした。

普段鮮魚を何気なく買ってるあなたも、ちょっとばかし図鑑と睨めっこして調べてみて下さい。

身近には思う以上の発見がありますよ。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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