ちょっと不気味な模様?メガレイを食べる

2023年1月14日

こんにちは!夢海です🐟️

今回もまたちょっと珍しい魚を入手しましたーっ!

さてさて美味しく食べていくよっ🙌

 

 

メガレイの特徴

今回の魚は「メガレイ」という種類。

 

一見、なんの変哲のないカレイに見えますが…

お腹をしたときに左を向いています。

「右カレイ左ヒラメ」

という言葉はご存知でしょうか。

 

一般的に、カレイというとお腹を下にしたときに右を向く種類が多く、ヒラメはというと左を向いています。

たま~に右を向いたヒラメが捕獲されるとニュースになり騒がれるほどの頻度なので、個体差で右を向く、左を向くとは言い切れないほどです。

(カラスガレイやヌマガレイといった、個体によって左右それぞれ向く種類もいます。)

さて、今回のメガレイに話を戻しましょう。

 

しっかりと左を向いています

先ほどのヒラメの例のように、たまたま左を向いている個体が手に入った訳でもなくこれが通常です。

 

このメガレイという魚、科レベルで見ていくと、ヒラメでもカレイでもなく、ガンゾウビラメ科というまた少し違った立ち位置の魚。

なのでカレイの仲間なのかヒラメの仲間かと聞かれると少々頭を抱えてしまいます。

 

まあ左向いてるしヒラメなんじゃん。

なんて適当に答えてしまっても大きさはカレイほどのサイズなのでしっくり来ず、それでもガンゾウビラメなんて名前が付くものだからカレイと言うと聞き返されてしまう、という経験はよくありました。

 

顔つきはカレイに似ているかな。

両目の間に板のような骨があるメイタガレイのような印象を受けました。

 

しかしおちょぼ口な種類が多く、歯も鋭くないカレイに比べるとヒラメ寄りな口をしています。

 

メガレイの“メ“はどこから来たのかというと、

漢字で目鰈と書き目のような模様があることからという説があるそうです。

 

茶色系の色でどこか昆虫の“ガ“にも近い見た目ですね。

人が見ても思わずゾッとしてしまいそうな模様なので、捕食者から身を守るのに一役買っているのでしょう。

なかなか奇抜で面白い模様をしています。

 

裏面は他のカレイ、ヒラメ同様に真っ白。

裏返すと薄い皮で筋肉が透けて見える様子がカレイに近いです。

 

よくよく見ていくと立派な縁側もしっかり入っていますね。

 

このガンゾウビラメの仲間は縁側が大きい種類が多いです。

表面からでもどのあたりまでが縁側の筋肉かよく分かります。

 

今回は小さな魚なので今回は2品のみ作りたいと思います!

まずは…

 

生食用に。

卸した感じはもちっとした質感。水っぽくもなく、食感が美味しいような魚だなと想像が付きます。

しかし焼いてしまうとボソボソしてそうな気がします…。

 

そこで今回は干物にして余計な水分を抜いてみることにしました。

 

体の厚みのある前半分をそのままぶつ切りにして干物に。

表面がしっとりする程に乾燥させます。

 

 

メガレイの料理

メガレイの干物

カレイの干物というとヤナギムシガレイやムシガレイ、北へ行くと

 

皮がパリッと香ばしく、身も優しい美味しさ。

 

力強さはなく、細かなふわふわとした雪のような食感で旨味が鼻に抜けていきます。

しかしこの細かすぎるが故に身離れがあまりよくありません。

食べづらいけど箸が止まらないような魚です。

 

メガレイの昆布〆握り

生食の方は昆布で〆てみました!

 

もみじおろしと小ネギ、昆布を少々。

 

これがなんともうまいんだ。

もちっとした食感で広がる昆布の香り。

 

素材そのものの旨味というのは少ない魚ではあるが、味付け次第でいくらでも美味くなる、嫌味のない魚だ。

ガンゾウビラメの仲間はもっとみずみずしい身質をしたものが多い印象でしたが、これは生で使えます。

もちろん漁法だったり冷やし方次第で評価の前後はあると思いますが、出来るだけ丁寧に扱って欲しい魚です。

 

 

メガレイの評価

価格   ・・・・☆

コスパ  ・・・☆☆

珍しさ  ・☆☆☆☆

味わい  ・・☆☆☆

 

価格

・今回はセットで購入したうちの1魚種。まとまって獲れる事が少なく、実際には市場価値が非常に低いものと考えられる。

 

コスパ

・身が非常に薄いため可食部は少ない。骨は柔らかいのでせんべいにして食べるなど、工夫したい魚。

 

・可もなく不可もなく。想像以上にいい身質の持ち主であった。まとまって獲れる魚であれば利用価値は十分にある魚だと思う。

 

今回はメガレイという魚を調理して食べてみました。

実は私自身見るのが初めての魚で、吸い込まれるような斑点模様をまじまじと観察してしまいました。

見慣れない魚を観察するということはやはり新鮮な体験で、じっくり見てしまいます。

しかもそれを実際に食べてみる。これほど幸せな経験が出来るのも魚を好きになったからこその楽しみなのかなと感じます。

追求すると果てしない魚の世界、皆さんも片足だけでも踏み込んでみてはいかがでしょうか。

 

ライター紹介

副管理人:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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