値段以上の価値がある美味い魚カナガシラ

 

こんにちは、夢海です🐟

年が明け、まだ今年はそんなに魚を食べていないという危機感を感じ、とりあえず何でもよい。という考えからお世話になっている産地の方に送って頂きました。

 

岩手より届いたこの色箱から、今回紹介するのは個人的にこの時期の常磐の魚、カナガシラになります。

 

 

カナガシラの特徴

カナガシラというと、冬場の茨城へ行けば山盛りに盛られた本種が一皿300円ほどで売られていたりと、美味さと釣り合わないほどの安さで売られています。

 

そんなカナガシラを冬の常磐の魚だと私が感じたキッカケは、魚をより知ろうと様々な地方へ旅に出るようになった、高校卒業後の18の冬の話。

大洗水族館へ行き、近くの那珂湊おさかなセンターへ鮮魚を見に行くと大量に並ぶカナガシラが目に入りました。

その翌年には、那珂湊おさかなセンターすぐ近くの町の寿司屋へ行き、そこで出された味噌汁の具材にもなっており、この頃から冬の常磐の味と感じるようになっています。

 

当然、この魚は底引き網で揚がるため、漁の最盛期である冬場によく見かけるのは当然ですが、そんな知識よりも先に五感でこの魚の旬を見つけたのだと思い出のある魚です。

 

今回セットに入っていたのは5尾。

小ぶりのものは40グラムから、大きなものは180グラムを超すほど。

これだけサイズがまちまちだと企業などで扱う際には悩ませるものの、一般家庭では用途を思い浮かべやすく有り難いと思えます。

 

鮮度がいい為、大きなものは刺身にして頂こうと思います。

 

 

カナガシラの料理

カナガシラのお刺身

同じセットに入っていたチカメキントキと合わせて盛り合わせました。

 

カナガシラは血合い骨が細かく抜きにくい上、魚体も小さいため骨を除けて削ぎ落としました。

皮を引く際皮目にピトッと脂を感じ、期待値が上がります。

 

もちっと反発がある身にはサイズ、そして水揚げ翌日とは思えないほどに深い味わいがあります。

醤油を弾くほどの脂が表面を覆い、それに納得な甘みも後を続きます。

 

鮮度のいいカナガシラは刺身にすべし!

 

カナガシラの味噌汁

続いては味噌汁にしてみました。

この味噌汁は那珂湊の寿司屋で頂いたものを再現。

エラワタを抜いて丸ごと焼き上げたカナガシラを、ネギと豆腐(店で頂いたものは人参や大根などの根菜類も入っていた)と合わせて汁に仕立てたものになります。

お店では1尾丸ごと姿のまま、たっぷりの丼に並々た汁が入っており、当時は若かったから飲み干したあとも寿司をひょいひょい摘んでいたと記憶しています。

 

さて、そんなカナガシラの汁は小骨を取りながらちびちび食べるのが面倒と思うなかれ。

焼いたことでキュッと締まった身は身離れがよく、

香ばしさがあり、焼いた際にでた旨味の詰まった汁を入れて煮込んだ為、凝縮されたカナガシラの旨さが温かい汁と共に染み渡ります。

 

エラワタを取り除いた際に出てきた肝を洗い内蔵へ戻しておくと、ホロッと苦い肝の旨味も同時に楽しめます。

かかる手間も少ないため、カナガシラが安い時はぜひ試してほしい一品です。

 

カナガシラの天ぷら

ラストは天ぷらで締めくくります。

使ったのは今回入っていた最も小型の41グラムと63グラムの個体2尾。

食べやすさも考えるとおあつらえ向きです。

 

揚げたてを天つゆで頂きました。

 

おほっと笑顔こぼれる旨さ。

天ぷらになる魚でもトップクラスの美味さだと思います。

膨れた身がサクサクの衣を持ち上げふわっと軽い食感。

そして魚由来の旨味に甘みもちゃんと感じられ、塩を振り旨味を深めるもよし。天つゆで出汁の香りを楽しみつつ、じゅわっとした衣でカナガシラを頂くのを至福と言わずして何と言うのでしょう。

 

手間はかかるけどこの美味さやら頑張れる!

 

 

カナガシラの評価

 

価格   ・・・☆☆

コスパ  ・・・☆☆

珍しさ  ・・・☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

価格

・歩留まりの悪さや魚体の小ささなどが原因で、安いもの。

 

コスパ

・頭部は大きく身は細い。おまけに魚体も小さいため歩留まりは悪い。卸さず丸ごと使用する調理に使いたい。

 

珍しさ

・産地や地域によるものの、関東へは東北などから入荷し、一皿いくらといった売り方で見かける。

 

・小さく処理に手間がかかるという事を理由で価格は安いが味の評価に比例しておらず、寧ろ身質は用途幅が広く優秀な魚であると思う。

 

今回は岩手からやってきた鮮魚BOXに入っていた、カナガシラをご紹介しました。

冬の常磐の魚という印象のある本種。

 

そんなカナガシラへ深い興味を持った茨城那珂湊へはここ1年ほど行けておらず、"個人的なカナガシラの聖地巡礼"も出来ていないので、もうすぐ終わってしまう冬の那珂湊へ遊びにでもゆこうか。なんて少し思ってみました。

 

カナガシラの見られる水族館

ホウボウほど多くないものの度々見られる。

 

アクアマリンふくしまで撮影(2023.5)

 

仙台うみの杜水族館で撮影(2022.10)

 

ライター紹介

副管理人:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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