カニの味!?貝の食感!不思議生物カメノテ食べてみた!

こんにちは!夢海です🦀

今年は暑い💦というよりも、暑くなるのが早い💦

 

気まぐれに気温があがったのかと思えばそのまま夏入り。早いことで海も夏枯れ状態。魚がいません(泣)

何か面白い海産物ほしいな~なんて市場を彷徨っていると、ありました、ありました面白いの。

今日の夜はこれで決まり!美味しく作りましょー💪

 

カメノテの特徴

はい、今回使う食材がこちら!

 

食…材…なのか…?

 

ご安心ください!しっかり市場で買ってきたしっかりとした食材です。

荒々しい岩にしか見えないのは確かですが…

 

この固い皮の下には美味しい身が入っています。

 

↑皮付き(左)皮を剥いた状態(右)

 

名前は「カメノテ」

聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

名前の通り亀の手のような、爪に見える先端とそれを支える茶色い部分もまた亀の皮膚のような質感です。

磯にいけばびっちり集合体で岩にくっついている生き物です。

「フジツボ」と似ているように思われますが、また少し違う生き物。

どちらもまとめて貝の仲間かと思えば、実はこれが甲殻類の一種なんです!

 

小さい頃は泳ぎ周り、ここだ!という場所を見つけて岩にくっついたら一生をその場で過ごします。

ではピンポイントで岩にくっつく事が出来るのか?というと、フェロモンのようなものを放出し、子供はそこを目指して泳いでやってくる訳です。

なのでフジツボもカメノテも同じ場所に集まるんですね✨

 

産地は愛知県産。お値段なんとキロ2000を超えるやや高級食材。

 

 

カメノテの下処理・調理

それでは調理していきましょう!

とはいえカメノテは基本茹でて食べるのが普通。

その前に付いた汚れやゴミをしっかり洗い流します。

 

磯のものですから、このように海藻など混じっています。

そして塊になっているものを、手で剥がしていきます。

先端が尖っているため、手を切らないよう軍手を付けて作業しましょう!

 

よーく観察すると、フジツボやムール貝などの固着性の生き物がついていることも。

見てみると面白いものです。

 

細かくばらせたらレッツボイル!

アクがよくでるのでしっかり回収しながら、沸騰して1~2分ほどで火を止めます。

後の作業を終わらせ頂きます!

 

 

カメノテの料理

カメノテの塩ゆで

インパクト(笑)

なんというか…お皿に磯がそのまま乗っかってる😅

 

食べ方は簡単。この爪の部分を持ち、茶色の皮のところをカニの関節を折る容量でパキッと割ります。

 

するとちょこんと身が顔をだすので、これを食べていくブドウ狩りスタイル。

これが非常にうまく、食べた感想や味のレビューなんか見ると、カニやエビの味がする!といったコメントをよく見ます。

 

実際その通りで、食べた味はズワイガニでも食べているんじゃないかといった味わい。

かと言ってカニの代わりになるのかと言うと、不思議なことに食感はもちっとしていて貝類に近い印象。

お寿司屋さんでトリ貝を頼まれる方なら、「あの食感」といえば恐らく伝わるでしょう。

貝にも色々食感がありますが、その中でもトリ貝が一番近いです!

クニクニと食感を楽しみつつ、次のを剥く。

ひたすらこのループで食べる手が止まりません。

もう少し買ってくればよかった(笑)

 

ちなみに爪の先端の方には蔓脚(まんきゃく)と呼ばれる、プランクトンなどを捕食するための手のようなものがあり、これは硬く口当たりが悪い為食べられません。

集めて唐揚げにしたら食べられそうなんだけどなぁ。

集めるのが大変💦

 

このように手招きするように蔓脚を開いてプランクトンを捕食する。

 

 

カメノテの味噌汁

続いては味噌汁で!

こちらは良いダシが出ております😋

 

ダシの方は味とかまた違い、完全に甲殻類のような旨味ではなく、二枚貝の旨味に近い気がする。

なんだか色々と海鮮の美味い特徴が混ざってます。

大きい身の周りに小さいのがひっついているので、ダシ用として細かいのを使うといいかもしれません。

 

ごちそうさまでした!

 

 

カメノテの評価

 

価格   ・☆☆☆☆

コスパ  ・・・☆☆

珍しさ  ・・☆☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

価格

・値段はそこそこ。安くはない。

 

コスパ

・殻に対しての身がかなり小さい。さらに細かな個体もいるため、そういったものは出汁用として使う方がよいだろう。そうなるとアサリなどよりやや高く感じてしまう。

 

珍しさ

・意外にもこれが出回る事がある。全国的に採れるため、津々浦々売られているのではないだろうか。

 

・味はカニ、出汁は二枚貝類、そして食感はトリ貝にちかく、不思議な味わいではあるがこれが美味い。磯の風味も心地よい。

 

今回は亀の手に似た生き物、カメノテを食べてみました!

実は初めて食べた次第で、美味いとは聞いていましたが想像を超える味、そして食感も想像していたものとは異なりました。

百聞は一食にしかず

何でも気になればとりあえず食べてみるものですね。

 

本記事は、サテライトライターさんの記事になります。

ライター紹介

サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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