市場で見かけた三陸産カガミダイを買ってきた

こんにちは、夢海です🐟

 

日本近海には約4500種類以上の魚類がおり、多種多様な魚が水揚げされては食されている。

そんな中でも限られた季節に目にする種類もあり、年間約150種類の魚を食べてはいるものの、毎度毎度タイミングを逃してしまうものもあります。

 

カガミダイの特徴

今回の魚はカガミダイ。

本種は珍しくはないものの、流通上では稀に見かける程度。冬場に多く、夏場は少ないといった魚で個人的に長いこと買い逃していた魚でもあります。

 

今回の個体は岩手県産。この冬はやたら岩手のカガミダイを目にしました。

460〜570グラムの個体を3尾、購入してきました。

胃の内容物などのせいで、重量は100グラム以上の差があるにも関わらず、全長はそれぞれ30.8cm、31.7cm、33.0cmと、近いサイズ感です。

 

 

マトウダイと同様、"馬頭"の如く口が伸びる。

 

第2背鰭、臀鰭の付け根にトゲがあるのもまたマトウダイと共通する。

 

大喰らいなのもマトウダイと似ており、個体によっては胃袋がパンパンに膨らむほど餌を食っている個体も見られます。

目方売りのもの(重量を計り販売)を買うのであれば内容物は少ない方が、当然いいものの、面白い魚を食っていることもあるため、内容物目当てに腹が膨れたものを狙ってもいいかも知れません。

 

今回の胃の内容物はイワシ類と思われる小魚が見られました。

 

 

カガミダイの料理

カガミダイのお造り

まずはお造り。

1尾を使い、皮を引いたものと焼霜の2種造りました。

 

皮目は銀皮が残り、サシが入った乳白色の身で見た目はなかなか美味そうです。

カガミダイの刺身はかれこれ5年以上前だったか、薄っぺらいし味もない。あんまし美味くないな。なんて印象付けていましたが、改めて食べてみると風味が豊かで脂由来の甘味があり、舌にまったりと絡みます。

漁獲から日も経ち、ちょうど熟成度合いでいうと食べ頃になるでしょう。

 

青魚の風味こそないものの、脂の質がシマアジやカイワリといった"ひし形のアジ科"のようで、上品さも感じられます。

甘味が強く余韻を引くほどの強い味があります。

 

カガミダイは皮の厚い魚であり、ここに旨味が詰まっているため焼霜が美味い。

しっとりした皮に火を入れる事で、感じられる身の甘味、旨味が強くなります。

 

カガミダイのムニエル

皮付きのまま卸したカガミダイにハーブ類や小麦粉をまぶし焼き上げます。

旨味の詰まっている厚い皮はしなっと柔らかく食べやすいものです。

 

ほどよく脂があり、広がる魚の旨味があります。

やはりアジ科らしい旨味があり、マトウダイに比べ旨味があり美味。

硬くなりすぎない性質で、単に焼いても上手く焼き上がります。

 

カガミダイの塩焼き

刺身で半身を剥がしたものに塩をし、焼き上げました。

アクアパッツァなど他の調理にでもしようと考えていましたが、あまりにムニエルが美味であったため塩焼きという選択をしました。

 

皮はサクッとし、身との皮の間に隙間ができてムニエルや焼霜で見られた重厚感がなく、香ばしさが感じられます。

身離れは普通。

身はほどよく締まり、脂と水分が混じったジューシーさが感じられみずみずしい食感です。

 

塩を強めにして水を抜くか、塩を軽く振りおろしポン酢で頂くと美味しく頂けます。

 

カガミダイの煮付け

最後の半身は煮付けに。身は細かくしっとりとした繊維で非常に美味。

 

味が染み込みやすい性質で、しっかりと中心部まで煮汁が染みます。

砂糖多めに甘く煮付けるのが美味。食感や小ねぎを散らしてもよし。

ぼやけない味で米との相性も良いです。

 

 

カガミダイの評価

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・・・☆☆

珍しさ  ・・・☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

価格

・小型のものは安いが、3kg近い大型の個体は高くなる。

 

コスパ

・歩留まりはあまり良くない。検証したことがないが、マトウダイよりは歩留まりが僅かに良さそうにも感じる。得して買うのであれば内容物の少ないものを選ぶべし。

 

珍しさ

・探せば見つかるが、季節的なもの。夏場はあまり見かけない。

 

・大変美味。クセのない白身に旨味が乗っかり、味がある。皮を活かしたい魚だ。

 

今回はカガミダイを頂きました。

本種はおそらく6年ほど食べれておらず、前回は薄っぺらい魚体に苦戦しながら卸した事を覚えています。

 

身の回りの人と過去に一度、「カガミダイはマトウダイよりもうまい。という話を聞いたことがありますが、寂しい事に当時はカガミダイの美味さを知らず、共感出来ませんでした。

当然それぞれに良さがあり、美味しさのジャンルが違うものの、カガミダイは確かに味がしっかりした魚で、大型になるほどより美味く感じられました。

小振りのものは小振りのもので油で揚げてしまえばよいし、カガミダイという薄い魚に秘められたものは魚体以上に厚みのあるものだと感じます。

 

水族館で出会ったカガミダイ

 

↑葛西臨海水族園で撮影(2024.1)

カガミダイの展示は少なく、あまり出会えない。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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