関東では入手困難。沖縄で一般的な”いらぶちゃー”イチモンジブダイを食す

こんにちは!夢海です🐟

 

今回は〜、やっと、、やっとです!

食べた魚が600種類に到達し、そのちょうど600種類目の魚をご紹介していきます!

 

 

イチモンジブダイの特徴

今回の魚はイチモンジブダイ。

 

沖縄から取り寄せ、遥々関東へやって来てくれました。

 

沖縄ではイラブチャーと呼ばれるブダイの仲間で、本種は中でも漁獲量があり、イラブチャーの代表格とも言われる魚です。

沖縄では漁獲量のある魚とはいえ、以前紹介したヒブダイとは異なり、

琉球を除く地域では成魚がお目にかかる事は少なく、せいぜい九州の太平洋側、四国、紀伊半島のあたりまでで見られる程度。

 

豊洲へ輸送費を掛けてまでわざわざ送るほど高価な魚でもないため関東での入手が困難な1種です。

 

エメラルドグリーン色を基準に、オレンジ色やコバルトブルー色といった鮮やかな色が入り混じり複雑な模様をしています。

 

 

頭部から背にかけてと、背鰭も先端から後方にかけグラデーションがあります。

 

お腹を囲うようにエメラルドグリーンの線が通り、これもまたイチモンジブダイの特徴と言えます。

 

尾びれは三日月型。

ブダイは湾入する種と湾入しない種が存在するので、ここも同定の判断材料となりそうです。

 

水族館では名古屋港水族館、葛西臨海水族園などで見られます。(23年8月現在)

 

↑葛西臨海水族園

 

↑名古屋港水族館

 

 

イチモンジブダイの料理

イチモンジブダイの刺盛り

まずは刺盛りから。

湯引きにしたものと皮を引いて切りつけたものの2種用意。

 

あしらいも南国らしく海ぶどうや花を散らしてみました。

 

身は透明感があり、薄く造るとかなり見栄えのよい刺身になります。

 

皮を引いたものは単調で、もちっもちっという食感を追うようにブダイの旨味が弾けます。

湯引きは見た目も美しく、味の詰まった皮下の層が堪能出来るため、皮下の特融の海藻のような青い香りがほんのりと感じられ、これぞブダイ!という美味しさがあります。

 

イチモンジブダイの天ぷら

沖縄風にフリッターのような衣で仕上げてみました。

片方はプレーン、片方はあーさ(あおさ)を記事に混ぜ込み、暑い夏でも食べやすいよう仕立てました。

 

味付けはここに塩を振るのみ。

淡白でありながら、イチモンジブダイのほんのり香る磯の風味。

これを臭みととるか、味と取るかは食べた人次第。

個人的にはブダイの個性だ!という考えを持っており、磯の風味のないブダイはもの足りなく感じてしまいます。

 

さてさて、味に話を戻すと鼻を抜けるほのかな磯の香り、身の水分で蒸され柔らかくなったものの、繊維のひとつひとつ歯しっかりしており、例えとしては鶏肉に近いという表現は間違いではないと思います。

 

イチモンジブダイの西京焼き

湯引きにして刺身にでもしようと思ったものの、残ってしまった半身のうち腹側の柵。

さてどうしたもんかと考えていた時に目に入ったのが残りわずかの西京白みそ。

身に含まれる水分的にも、身質的にも、ブダイは漬魚に向きそうだな。なんて何度も妄想していたものの試したことがなく、これはいい機会だと言うことで漬け込み3日間。

これを焦げないようこまめにコンロの引き出しを開けしめし、ここらだろうと見極めた約6分半、火から取り上げます。

 

あれだけ鮮やかだった青い皮も焦げ目が付き、ビジュアルから美味しそうと思える見た目になりました。

 

そしてこの西京焼き、今回のイチモンジブダイの料理の中で一番美味しかったといっても過言ではない程うまく、あっという間に食べきってしまいました。

 

水分は多くも少なくもなくほどよくもちっとした身に、大きくぷりぷりとした筋肉の"ふし"に詰まったキメ細かい繊維。

逆にこちらはブダイ特融の香りがかなりマイルドになり、かなり上品な味わいになっています。

 

脂の多い少ないを無視し、この身質をした魚は噛むごとに味噌が香る西京焼きに向く魚だと個人的に思っているものですが、今回のイチモンジブダイは見事当てはまってくれました。

 

そして南国の魚に西京焼きが合うんだという事を、このイチモンジブダイは初めて教えてくれました。

 

 

イチモンジブダイの評価

 

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・・☆☆☆

珍しさ  ・・☆☆☆

味わい  ・・☆☆☆

 

 

価格

・今回は鮮魚BOXとして購入。単体の価値が判らず。しかし水揚げ量があるためそこまで高価な魚でもないであろう。

 

コスパ

・歩留まりは普通〜やや良し。身がふっくらしている為、柵にしたときに厚みがあり扱いやすい。

 

珍しさ

・地域によりけり。関東では当然見ない。豊洲でも見かけたことはない。一方沖縄では多数見られるとのこと。

 

・無難にうまい、言い換えれば平凡。特別良いところがなければ悪いところがあるという事でもない。皮目に磯の風味があり、これは好みによる。身はクセがなく淡白。

 

今回は食べたお魚600種類目に出会ったイチモンジブダイを紹介しました。

 

ブダイは国内に30数種類と、種類の多い魚で主に沖縄などでも数多く食べられていますが、

自身が食した種類はまだ6種(思ったよりも多くこれも驚き)と、南北に長い我が国の魚食の幅広さを改めて感じられる種でした。

 

沖縄や小笠原といった、彼らの楽園へ飛んで様々なブダイに出会ってみたいところです。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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