【志望者必読】僕が地域おこし協力隊に採用されるまでの流れ

2019年3月16日

こんにちは、皆さん。今日はご報告があります。

なんと私、2019年5月から、

 

”地域おこし協力隊”として活動することに決定いたしました!
今回採用していただいた地域は、岡山県笠岡市というところです。

 

今までは関西を中心に農林水産系イベントや市場について紹介していましたが、 これからは中国・四国地方などの地方についても発信していきます。

また私自身、京都大学卒(同大学院博士後期課程在籍中)で地域おこし協力隊になるという珍しいパターンでなので、その辺についても色々と紹介できればと思います。

 

ということで、今回はせっかく採用されたので、私が活動地域を選ぶところから採用されるまでがどのような流れだったのかについて、ざっくりと紹介していきます。

 

 

そもそも”地域おこし協力隊”って何なの?

 

移住・交流推進機構(JOIN)のサイトでは、以下のように紹介されています。(一部抜粋)

「地域おこし協力隊」とは人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、
地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、
その定住・定着を図ることで、
意欲ある都市住民のニーズに応えながら、
地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度です。

出典:地域おこし協力隊とは/ニッポン移住・交流ナビJOIN

 

別サイト等で、私自身の調べた印象も同じような感じです。自分のしたいこと・興味のあることを通して、地域おこしを行っていくという人が大半だと思います。自治体によっては、やってほしいことが具体的に決まっている場合もあります。

 

 

どのように地域を選択したのか?

まずは、どのようにして活動地域を選んだのかという点についてです。

調べた限り1番多い理由は、「実家がある。または親戚がいる。」です。次点で、「旅行等で訪れた際に気に入った。」です。
しかしながら私は、正直なところ笠岡市には何の繋がりもありませんでした。旅行も過去に行こうとしたことはありますが、災害の関係でキャンセルになり結局一度も行ったことのない状態でした。

では、なぜ笠岡市にしたのか?
その答えを一言で言うと、「自分のやりたい事が出来そうだったから」です。 先ほども言った通り、地域おこし協力隊が自治体に求められるものは様々です。時には、「道の駅を運営して欲しい。」とか「農業に従事して欲しい。」なと言った具体的なミッションの場合もあります。しかし、笠岡市は、「大まかなことは決められているが、基本的には自分のやりたい活動ができる。」 といった俗にフリーミッション型と呼ばれる活動内容であったことが、私にとっての第1の決定要因となりました。

そして、その上で笠岡市の特徴としてもあげられる朝市があること漁業が盛んであること、教育にも関わりたいためある程度の人数の子供達がいるということなども決定要因となりました。

地域おこし協力隊としての活動地域を選ぶ際は、多くの人がJOINというサイトを利用します。そこで、上記条件を調べてみると分かると思いますが、あてはまる地域はほとんどありません。僕が調べた際は、唯一笠岡市だけでした。そこで、実は先日の記事でもあげた道の駅ベイファームを前から知ってたということもあり、笠岡市に応募させていただきました。

私と同じように縁のない地域での活動を望んでいる場合、複数の地域に併願する人も多いようです。しかし、私は該当したのが笠岡市だけであったため、 併願はしませんでした。

 

 

大学はどうしたのか?

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は現在、京都大学大学院の博士後期課程に在籍しています。もちろん、京都で研究をしながら岡山で地域おこし協力隊として活動するのには無理があります。

ということで、大学院は2019年4月から休学します(休学届けは既に提出済み)。
まあ当たり前といえば、当たり前ですけど。

任期後のことについては、まだここでは言えませんが、色々と考えてはいます。まあ、仮に退学することになっても、また博士号が欲しければ社会人でもとれる時代ですからね。

ちなみに、面接の段階で1年で協力隊を辞めて復学することを宣言して採用されている人もいました。

 

自治体のよっては、あえて大学院生を採用しているところもあるようですね。(例:兵庫県篠山市)

どちらにせよ現状では、僕の大学院での研究内容が地域おこしに密接に関わっているわけではないですからね。とはいえ、そのような環境だからこそ、地域おこしも研究テーマも新しい発想を得ることができると考えています。

 

 

地域おこし協力隊に採用されるまでの流れ

 

採用までの流れはざっとこんな感じです。

  1. 気になる地域の担当者に電話
  2. 一次審査のための書類提出
  3. 現地訪問で地域を知る
  4. 二次審査としての面接
  5. 採用

それぞれについてもう少し詳しく説明していきます。

 

気になる地域の担当者に電話

まず私は、気になる地域の担当部署に電話をしました。もちろん、応募要項やその地域のことをある程度下調べしてからです。

電話では、応募要項には書かれていないことを質問したり、自分の経歴や行いたい活動などをざっくりと話しました。

やはり、ネット上の情報だけでは、自分のもとめているものとマッチしているかがわかりません。それに、採用側にしても、いきなり書類を送っても何者かわかりませんし、どのくらい本気なのかが分からないのではないかと思います。
そのため、やはり応募する前に電話等で連絡して話してみるべきだとおもいます。

 

一次審査のための書類提出

一次審査のための書類提出は、おそらく全ての自治体で必要です。それぞれの自治体の地域おこし協力隊募集ページで、テンプレートやフォーマットがあるはずです。

内容は大体どこも似たようなものらしく、志望動機や何をやりたいかなどを数百字で説明せよというものです。

「一次審査書類の書き方」や「私がどのように書いたか」については、また別の記事で紹介いたしたいと思います。

 

現地訪問で地域を知る

やはり、今まで自分とは縁がなかった土地なので、実際に訪問し、採用後に世話係となる部署の人と話をしました。採用側にとっても、面接ではわからない素顔に近い部分を知りたいという意味もあったそうです。確かに、面接はスーツを着て、ある程度用意してきた答えを話しますから、あまり素顔はでませんね。

実際に話すことで、どのような人材が求められており、その土地で何ができるのか明確になりした。インターネットで調べただけではわからない実際の街の様子や雰囲気なども分かりました。正直なところ、やはり地方はインターネットでの情報は充実していません。そのため、採用の前にしっかりと訪問して様子を見ることは大切だと思いました。

また、自治体によっては面接時に訪問も兼ねているところもあるようです。

 

二次審査としての面接

一次審査に通過したら、いよいよ二次審査の面接です。面接は、前回の訪問とは違い、やはり厳格な雰囲気で行われました。

聞かれたことは、定番の内容が多かったですね。京大に絡めた質問もありました。面接についても、別途詳しくまとめようと思っています。そちらの記事をご覧ください。

 

採用

二次面接から約1週間後に、電話とメールで採用の連絡がきました。そしてすぐに書類でも合格通知が送られてきました。当初聞いていたよりも、かなり早く採用連絡をしていただけました。

 

 

採用直後について

現在(2019/3/15)は、世話をしてくれている部署の方と、活動内容を相談をしつつ、実際に住む家などを決めている最中です。この辺りの話も、まとまったら記事にしたいと思います。

 

 

地域おこし協力隊についてもっと知るために

最後になりますが、僕もインターネットを使って地域おこし協力隊について色々と調べました。しかし、インターネット上では各地域の具体的な活動等はわかりますが、本質的に求められていることや、将来を見据えてやるべきことなど少し不明瞭な部分も多く有りました。

ということで、何冊か地域おこしについての本も読みました。


地域おこし協力隊 : 地域おこし協力隊と地域が共鳴し、感動を共にできる地域。きっとそんな地域はいつまでも元気なんだと思います

この本は、Kindle版でしか売っていませんが、地域おこし協力隊について非常にわかりやすく明確に書かれておりおすすめです。特に、地域おこし協力隊向けだけではなく、行政向けにも書かれており、行政が何を求めているのかについても知ることができました。

値段も普通の本に比べて安めなので、少し気になる程度の人にも良いとおもいます。もちろん、自分で気になる本があったら、それを読めば良いと思います。

 

 

まとめ

今回は、地域おこし協力隊に採用して頂いたということで、採用までの流れをざっくりと紹介させていただきました。私自身、まだまだ知らないことは多く不安もあります。しかし、この不安を糧に、笠岡市の住人として、そして隊員として、少しでも笠岡市を良くしていきます。そして、このブログを通して、今後地域おこし協力隊を目指す人たちや、地方に興味を持っている人たちに役に立てるような情報を提供していきます。ご期待ください。

以上

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