沖縄県産タテシマフエフキ食べてみた!【縞模様が特徴】

2021年11月22日

こんにちは!夢海です🐟️

今回は沖縄のお魚シリーズです!

 

タテシマフエフキの形態

今回ご紹介するのはタテシマフエフキと呼ばれるぱっと見普通の魚。

 

真っ青な体色をしていたり、赤い斑点があるような沖縄らしい派手派手しい見た目というよりは控えめな印象です。体に黄色いラインが縦に通る事からタテシマフエフキと呼ばれます。(魚は頭を上にして縦横と判断します。)

フエフキダイの仲間で、フエフキの由来はまるで笛を吹いているかのような尖った口をしているからそう呼ばれており、美味しい魚の多いグループの1つです。色彩や体の形がそっくりで、見分けるのが難しい仲間ですがこのタテシマフエフキは一本の黄色いラインが通ることで分かります。

今回一緒にやってきたイソフエフキという魚と比べるとこんな感じ。

 

イソフエフキはやや体が高く、シュッとした印象のタテシマフエフキに比べて丸みがあります。

尾鰭は鮮やかな山吹色をしていてなんとも爽やかな見た目です。

 

今回はこのタテシマフエフキを3匹、沖縄より送って頂きました。

 

 

タテシマフエフキの調理・捌き方

↑他にもなかなか手に入らない魚を多数送って下さいました。

 

3匹もいるので今回は豪快に1匹丸々使った料理に挑戦してみようと思います!

 

鱗はびっしりしていて境目が分からないほど。

 

このタイプの鱗はよく飛び散るので水をかけながら落とすと飛びにくくなります。

 

フエフキダイの仲間は頬に鱗がなくツヤツヤしています。

このさわり心地がなんともクセになり気持ちいいのでフエフキダイの仲間を入手した際は触ってみて下さい。笑

ちょっと可愛らしい顔をしていますよね笑 そしてこのフエフキダイの仲間は口の中がオレンジ色の種類が多いです。

 

2匹は丸ごと調理するので鱗を落とし、1匹は開いて使います。

 

真っ白な綺麗な身をしています!

 

フエフキダイ、それも南方の種類はこのように真っ白な身の色をしていることが多いです。

このまま食べても脂が少なく旨味も薄いのでこぶ締めにするか、カルパッチョなどに使用したらおいしく頂けます。

 

皮目がとても綺麗な種類です。

もっとしっかりと皮を引いてあげればよかったなぁ。。

 

今回は皮を引いて天ぷらにしてみようと思います!

丸ごと使用する個体は火が通りやすいように切れ込みを入れていきます。

 

こちらは塩焼き用に切れ込みを一本。裏側にも入れました。

 

こちらは沖縄らしくバター焼き。ハーブソルトをまぶして、味が染み込むように網目状に切れ込みを入れてみました!

あとは焼き加減を気にしながら塩焼きはコンロで8分ほど。

バター焼きはフライパンにたっぷりのバターと香り付けに少しのオリーブオイルを垂らして焼いていきます。

 

それでは料理が揃ったところで頂いていきましょう!

 

 

タテシマフエフキの料理

タテシマフエフキの塩焼き

まずは塩焼きから

やはりどうも皮が分厚く固かったらしく、ひたすら縮んでいます(笑)

 

香ばしい香りにプリップリの白身がとても美味しそう!

では頂きます。

 

 

「かっっった。」

 

皮がとにかく固い!

箸ではほぐれそうにないので豪快にかぶりつきます。皮は箸では切れないものの噛み切れるほどの硬さ。これはもっと細かく包丁を入れればよかったと少し後悔。

しかしこの皮がコリッコリとしてまるでフグ皮のような食感で美味い。

身の方はしゃくしゃくと魚らしさよりもホタテの繊維を硬くしたような歯ごたえのある食感。噛むほどに旨味がじゅわりと溢れてきます。今まで食べてきた焼き魚にはない個性でした!

 

タテシマフエフキのバター焼き

お次はバター焼き!

レモンや食用花を添えて華やかに飾りました。

 

甘い甘いバターの香りが広がり食欲をそそります。

 

さてさて、気になる味のほうはどうでしょう。

 

身の質はやはり塩焼きと変わらずやや硬め。

切れ込みを入れて味付けしましたが、それでも奥の方はなかなか味が染み込んでくれていません。

中身は先ほどの塩焼きとあまり変わらず。美味しいものの、味付けした割には物足りないという結果になりました。

 

 

タテシマフエフキの評価

価格   ・・・☆☆

コスパ  ・☆☆☆☆

珍しさ  ・☆☆☆☆

味わい  ・・・☆☆

 

価格は安価。そもそも本土ではあまり獲れない種類の為、水揚げがあっても雑魚の類いであろう。

多彩な魚種に恵まれた沖縄産海産魚の中でも平均的な価格だと思われる。

 

コスパはそこそこ。あらからはダシも取れ、鱗のない頭部には頬肉もたっぷり詰まっており、可食部が多いと言える。

 

珍しさは先にも記した通り本土ではあまり漁獲されない南方種。

どうしても食べてみたいという方は見かけたら是非購入をお薦めしたい。

 

味わいは平凡。皮目の食感の良さは感じられたが、上手く調理に活かせなかった。

扱いやすい万能な魚だとは思うが、丸のまま調理するならマース煮などに限るだろう。

 

沖縄で獲れたタテシマフエフキという魚を食べてみました!

今回、魚の良さを最大限に引き立たせる事ができなかったと少し後悔。

魚の美味しさは、人の手でどうにでもなるものだと思います。

魚の質を見極めて、それぞれに合った調理法にしてあげればいくらでも美味しくなります。

今回の失敗を活かして、今後も研究を続けていきます!

 

 

※本記事は、サテライトライターさんの記事になります。

ライター紹介

サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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