排水が流れる川のコクチバス食べてみた
こんにちは!夢海です🐟️
本日は初めての川魚の紹介になります!
目次
あの有名な外来魚を食べて駆除!
今回は友人たちととある川へ採集へ行きました。
その最中に捕れたのがこちら
丸々と太った立派なコクチバスというお魚。
この魚はあの有名なブラックバスの仲間です。
しかもブラックバスよりも筋肉が発達しており、流れの速い日本の河川にも対応出来てしまいその数を増やしています。
当初は食用として持ち込まれ、今では日本各地へ釣り目的で移入されていて問題になっています。
大型になり餌も沢山食べてしまうので、在来種の魚やエビ・カニ、水棲昆虫など様々な生き物に影響が出てしまいます。
こちらは特定外来生物というものに指定されており、リリース・生きたままの持ち運びが原則出来ない魚です。そのため捕れたその場で〆る必要があります。
つまり駆除しなければならない魚です。
在来種を守るべく釣れたら必ず食べています。決してバスが嫌いなわけでも憎いわけでもありません。魚として大好きですし、バス釣りも楽しいのでします。
しかし本来の生息地とは必ずしも一致はしない環境の中暮らしているのも彼らにとって本当に幸せと思えるのでしょうか?
本来居るべき所に送るなんて事は不可能です。
それならば美味しく食べて数を減らしてあげるのが私は理想的だと考えます。
人の都合で持ち込まれてしまい、駆除として捨ててしまうのも魚が報われないと思います。こちらで美味しい食べ方をご紹介していくので釣れたら是非食べて頂きたいです!
コクチバスの捌き方・調理
今回は捕れてすぐに鰓を切り血抜き、そのまま内蔵まで取り除いてしまいました。
すると中からは巨大なオレンジ色の卵巣が。
これが生まれていたと考えると恐ろしいです。
内蔵なども投棄になってしまうのでしっかり持ち帰りましょう。
神経抜きはしませんでしたが、尾鰭の骨を断ち切り血抜きをよくしました。
今回の個体はとてもではありませんが綺麗とは言えないような川で捕獲したので下処理に特に気を使います。
綺麗な水で育ったバスはとても美味しいのですが、都会を流れる河川で育ったバスはどうなのでしょう。ドキドキです(笑)
滑りが凄くたわしで洗っても次から次へ出てくる上に、鱗を落としてもなおヌメヌメしています。
臭みの元となるのでしっかり落とすべきですが、今回は滑りを落とすのを断念して皮を引いてしまいます。
まずは三枚に。
うーん。。臭くはないけれどなんだか昆布締めのような香りがするぞ。。(笑)
そして巨大な卵巣を抱えていたからか腹がかなり大きいです。
背骨も立派ですね。力強い遊泳力はここからきているのでしょう。
内蔵から臭いが移り易いので腹骨はかなり大きめに掬ってしまいます。
ここまできたらあとは皮を引いて…
プリプリの白身になりました!
捕獲からわずか6時間。鮮度は抜群です!
今回は唐揚げとフライにします。バスは揚げ物やムニエルなんかと相性がいいです。
このまま揚げてもにおいが気になるのでしっかり臭み消しを。
唐揚げにはニンニクと生姜で、フライは生姜とオレガノを馴染ませて一晩寝かせます。
これでどこまで緩和されるのか…翌日の様子を見てみると。
今のところにおいはニンニクとオレガノの香り。前日の昆布締めのような香りは感じられません。
フライはこちらにスパイス類をかけて、唐揚げは醤油と料理酒に30分ほど漬け込みます。
今のところ異変は無し。上手くいけば食べられそうな見た目です。
漬け込んだらそれぞれ衣を付けて揚げます。
唐揚げは付けダレを拭き取り片栗粉をまぶして180度の油で二度揚げします。
フライは卵、小麦粉、料理酒を混ぜた繋ぎにまぶしてからパン粉を振りかけます。こちらも180度。二度揚げはせずにじっくり火を通します。
音とにおいは完全に美味しいフィッシュフライです。
キツネ色になるまで加熱すれば完成!
しっかり油を切って…
盛り付ければ完成です!
コクチバスのフライ&唐揚げ!
では食べていきましょう。
衝撃!どぶ川が育てた外来種の味は…?
コクチバスのフライ&唐揚げ
見た目はかなり上手く仕上がりました。
というより揚げ物をやたらやっているからか腕が上がっている気がします。
それはさて置き、まずはニンニクでしっかり臭み消しした唐揚げから頂きましょう。
かなりニンニクを練り込んだのでこれでダメなら相当厳しそうです。
とりあえずこのまま一口。
「あー、うんうん。こりゃ新品のプラスチック製品の味だわ。」
組み立て式の家具などの箱を開けるとフワッと香るビニールや家具本体のあのにおい。
においとしては好きですがこれが食品から香るとなると不気味この上ないです。
ニンニクや生姜の追い越して、この人工的な香りが鼻を抜けていきます。
そうなったら…
秘技マヨネーズ!!
さあさあどうなる!?
うん!やっぱりダメだ。(笑)
弟と苦笑い。
若干マイルドに感じたものの、マヨネーズが無くなってしまうと身体に悪そうな香りがぷんぷんします。
身体の事も考えひと粒だけ頂きました。
続いてはフライを頂きます。
ニンニクでダメだったので期待はせずに食べてみますが意外にもこちらはオレガノが効いて臭みが上手いことまろやかになっています!
ただまろやかになっているだけで全くしない訳ではありません。
やっぱりあの香りがスーッと鼻を抜けていきます。
一枚を弟とわけた所で食べるのを止めてしまいました。
健康的な事も考え少し残してしまいました。
コクチバスの評価
価格 ・・・・・
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・☆☆☆☆
味わい ・☆☆☆☆ (通常の個体)
まず捕獲した個体なので価格評価は無し。食べられる場所ではバーガーなどで提供されていますが、基本的な入手方法は自信で捕獲に限られてしまいます。
コスパとしてはブラックバスの名で知られるオオクチバスに比べ頭が小さく可食部が多いように思えます。
珍しさはいるとこにはいますが入手方法を考えると購入前提ではまず困難でしょう。
味わいは完全に水質に左右されるものと思います。
今回の個体は温排水の流れるところで捕獲したものなので、ダム湖など水質が綺麗であれば問題はないと思います。泥の臭いは付いていなかった為、水や餌の影響が大きいと考えます。
魚そのものの臭みはなく淡白な白身で肉質は上質。
淡水魚は加熱前提となりますがどんな調理法にも向くと思います。今回のフライや唐揚げはもちろん、ムニエルや甘酢あんかけにしても絶対美味しい保証は出来ます。
この記事を見るとあまりいい印象は付かないかと思いますが、これ以上ない程に汚れた川で捕獲したものなので他で捕まえたものは安心して食べられると思います。
食用目的なら排水が流れ込んでいないかポイント選びも重要です。
とてもカッコいい魚なので剥製や骨格標本などにするよーって方は水質を選ばなくとも良いでしょう。
今回は初めての採取して食べる記事でしたが、これからも入手が困難な魚は捕まえて食べようと思います。
乞うご期待!
本記事は、サテライトライターさんの記事になります。
サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記
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