ベラ亜目は焼いたらうまい「ウミタナゴ」

こんにちは、夢海です🐟️

 

突然ですが、皆さんは田んぼの用水路などで見られる"タナゴ"と言うとどのような魚か想像出来るでしょうか?

恐らくイメージとしては、楕円形で銀色や鮮やかな水色のような小さい魚を思い浮かべる方が多いかも知れません。

 

それではウミタナゴという魚を思い浮かべてと言うと、どのような魚を想像するでしょう?

今回はそんな海に住むタナゴそっくりな魚、ウミタナゴを食べて紹介していきたいと思います。

 

 

ウミタナゴの特徴

まずはじめに断っておくと、

ウミタナゴはコイ目タナゴ科の田んぼなどに生息するタナゴ類とは異なり、スズキ目ベラ亜目ウミタナゴ科というグループに属し、見た目こそ似ているものの、目レベルで異なり近い種類とは言えません。

 

オレンジがかった光沢のある見た目で、体系もまたタナゴそっくり。

海に棲むタナゴ(らしい魚)ということで、ウミタナゴという命名になったのでしょう。

 

そしてこの魚最大の特徴は胎生であるということ。

つまり卵を産みつけるのではなく、子供を孵すといった魚の中でも珍しい生態をしています。

 

↑そのためかお腹は他の魚ではみられないような窪みがあります。

 

今回1尾のウミタナゴからは58尾の稚魚が出てきました。

 

彼らは標本用として、知り合いの施設へと寄贈させて頂きました。

最大記録が60数匹(らしい)ので惜しくも届かず、でした。

 

さて、身の方はというと…

 

やや半透明で皮の灰色が透けて見えるほど。

皮は厚く身は柔いため引くのは簡単。

 

皮を引いた身は半透明で、背側と腹側でそれぞれ違う薄皮が残ります。

今回の個体も北海道産ではありますが、薄皮の残り方や幅の狭い筋肉の節など、どこかホッケやキャウリウオなどの北の魚に近い身質をしています。

 

今回のウミタナゴは北海道函館産。

1枚260円と非常に安かったため3尾購入。

かなり昔に三浦半島でウミタナゴ系の“何か“を釣って食べたことがありましたが、昔の事で数種存在するウミタナゴのいずれかの種は分かっていませんでした。

食べた魚種をカウントしてる中にもこのウミタナゴはまだ書き込めていなかった為、今回初魚種の扱いになります。

 

魚屋などで意外にもみる機会というのはちょこちょことあった為すっかり食べた気でいましたが、魚食の道を歩み始めて6年、一度も食べていなかった事に驚きです。

 

 

ウミタナゴの料理

ウミタナゴの塩焼き

下手っぴな串打ちをし漕げないよう様子を見ながらじっくり焼き上げます。

 

身は雲のようにほわほわとふっくら軽く、口当たりも軽いです。

磯の小魚のような旨味で、やや厚めの皮に旨味が凝縮されており、磯魚の旨味が感じられます。

皮はもちっとしており、ここはベラ亜目の雰囲気を感じます。

 

ウミタナゴの握り

塩焼きは近海の小魚らしいうまい雑味がありましたが、こちらは一変。

上質で甘さを感じる癖のない味わい。

 

微かな脂を含む身はねっとりとシャリと混ざり、握りとして一体感があります。

 

どこかウリ科植物のような爽やかな香りがあり、柔らかい身は舌触りもよし。

優しい味わいでなめらかに溶けていきます。

 

ウミタナゴの天ぷら

皮を引いて骨を除いたウミタナゴの半身を3枚に縦割りしたもの。

ここに塩をふりかけこのまま頂きます。

 

硬くならずふわっと軽やかな口当たりで、衣が割れた瞬間に淡白な旨味が溢れ出ます。

塩がこのうまさをさらに加速させ、軽く流れるようなウミタナゴの香りにコクを出してくれます。

 

ウミタナゴの干物

最後は干物。1尾を贅沢に使いました。

約8%ほどの塩水に30分漬け込み、表面がしっとりしてきた頃に焼き上げました。

 

塩焼きとは一変。旨味が凝縮され、特に皮の辺りが非常にうまい。

20センチほどの小魚と一蹴してはいけない美味さであり、エサ釣りで釣れてしまったと思わず、食べてみるのもオススメです。

 

 

ウミタナゴの評価

 

価格   ・・・☆☆

コスパ  ・☆☆☆☆

珍しさ  ・・☆☆☆

味わい  ・・☆☆☆

 

価格

・基本的に安い魚。あまり流通もせず、評価も高くない。

 

コスパ

・頭が小さく食べられる部位の割合で言えば悪くないが、元々が小さな魚なので手間がかかる上で、量を稼ぐのであれば無数に仕込まなくてはいけない。

 

珍しさ

・流通量は多くなく希少。しかし釣りで狙えば普通に釣れるため、珍しいものではない。

 

・無難に美味い魚。惣菜魚としては上物。まとまって獲れず、流通に乗る機会は少ないがもう少し評価されていい魚だと思っている。

 

 

今回はタナゴにそっくりなウミタナゴという魚を食べてみました。

 

鮮度がよければ刺身もうまし。焼いてもうましと、

この魚もまた知る人ぞ知るうまい魚の1つではないでしょうか。

 

市場流通よりも釣りなどで出会う場面が多いので、ぜひ持ち帰って食べてみてください。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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