万人に受ける変わり種、オカムラギンメ
こんにちは、夢海です🐟️
11月、魚好きたちで集まりがあり、何を持っていこうか悩んでいた時、ちょうど面白いものを見つけた。
キンメダイの箱に並んで、鈍く光る魚が隣にいる。
目次
オカムラギンメの特徴
今回の魚はオカムラギンメ。

オカムラギンメは過去に一度書いたことがある。
扱うことは人生で3度目となる。
珍しい魚だが、案外水産の世界では長い事携わっていると目にするよう機会は度々訪れる。
大きさも500gから、大型だと2500gのものまで見たことがある。
数としては少ないが、食用として扱い易い大きさだから流通に乗る、という利点があるから見る機会も訪れるのだろう。
ちなみに前回のものは2050gあった。
それに比べると控えめ、平均的といった大きさだろう。
小型のギンメダイやキララギンメ、アラメギンメはまだ流通の場で見ていない。



オカムラギンメは、背から見ると深緑色に鈍く反射する。
この何層にも複雑に重なっているであろう色があまりに綺麗で、長い事見てしまう。
オカムラギンメの料理
オカムラギンメの刺身

オカムラギンメは焼霜にしてみた。
黒っぽい皮目は、半透明の身と、薄く鮮やかな血合いとのコントラストを際立たせて、一層美しさを際立たせる。
味はしっとりした優しい口当たり、何処と無く、豊かな風味が感じられる。
ここに炙った皮目の香ばしさがじんわり滲む。
小型のためか、脂はそれほど感じられなかった。
だからこそ、このもちっとした質感がより美味しさを増して感じられるといったものなのだろう。
複雑で美味い味があり、飽きの来ない個性がある。
オカムラギンメの塩焼き
本種で塩焼きは初めて作る。
小骨の入り方が特殊なので、3枚におろし切身にしてから骨を除去する。

焼き上がりから独特の香りがする。
甲殻類のような、イカのような。
海産物が色々と混じったような、なんとも美味そうな香りだ。
ただ魚を焼いただけのにおいではないのだから不思議である。
身に混じる脂で揚げ焼きになり、皮はカリッと、身も少し香ばしい。
王道的な、細かい繊維がバラけていくのがわかるような白身の食感だが、味が特徴的。
そこへ甲殻類の香りが乗っかったような印象だ。
食べ慣れないというだけで、味は美味しいのだがなんとも不思議である。
オカムラギンメのフライ
オカムラギンメは3枚におろし、皮を引く。


オカムラギンメは左のもの。
右は以前書いたヨロイイタチウオ。
さて、焼きが甲殻類の風味なら、揚げるとどうなるだろう。
ヒメジ科などを考えると、そういった香りは皮から強く香るものなので、皮を取って食べてみた。
サックサクの衣の下は、非常に柔らかくホロホロと繊維がほどけていく。
そして甲殻類らしい香りはないけれど、オカムラギンメ特有の鼻をズカズカと抜けていく香りが少しだけ感じられる。
美味しいけど、香りに敏感な人は気になるかな、といった具合である。
前回の個体も煮付けなどで同様の香りが感じられた。
ちなみに、ソースでも、タルタルでもどちらでも合う。
オカムラギンメの評価
価格 ・・☆☆☆
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・・☆☆☆
味わい ・☆☆☆☆
・価格
知名度の低さから安いのだろうと思えば意外にそうでもない。キンメダイの延縄などに掛かってくるため、基本的に釣り物となる。釣漁はコストもかかり、魚体も良いものが多いので、
・コスパ
歩留まりは普通。可食部はしっかり取れるが、ザ・一般的な魚である。
・珍しさ
非常に珍しい。市場では何度か目にしたことがあるが、飲食店、スーパーなどでは見つけられていない。根気強く探す必要がある。一般的には入手が難しい種である。
・味
上質な白身で、他の魚にはない香りなど特色がある。肉質が非常に良く、小骨が厄介に入っている点を除けば非常に使い勝手が良い。
今回はオカムラギンメで3品、作ってみた。
また同時に、この珍魚を多くの方に味わって頂き、直接感想を聞くことができた。
私自身、美味いと感じてはいたものの、実際にいい評価をいただき、その美味しさを仲間たちと確認することができた。
自分でうまいうまいと楽しむ世界もまた、マイペースで気楽にできるが、直で感想を聞けるという新鮮な体験は印象深く残りました。
珍魚を使った食事会なんてものも面白そうだな!
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記


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