鹿児島から来た特大マルアジ

 

こんにちは、夢海です🐟️

今回は鹿児島から取り寄せた鮮魚セットの魚をご紹介。

5魚種中3魚種が未食のものであるという、大変満足な内容でした。

では残りの2種はというと、7月に食べる+鹿児島県産という二重の意味で初めてのクロサギと、これまた入手した事がない立派なサイズのマルアジでした。

 

 

マルアジの特徴

今回の魚はマルアジ。

まずは鮮魚セットについて軽く説明をすると、鹿児島県内之浦の定置網で獲れた魚のセットであり、ありがたい事に発泡仕立てではなく保冷剤とビニールに包まれた魚でやって来ていました。

 

鹿児島から東京へ荷物を届けるには最低2日掛かってしまい、例えクール便だとしても氷は溶けてしまいます。

その溶けた氷水に浸かってしまい、すると魚の色味も薄れていってしまうため、氷を使わないという、輸送するには魚にとって優しい梱包と言えます。

これならば一般のご家庭でも箱の処理も容易で魚にも消費者にも優しいと思えました。

 

さて、そんなピカピカな状態で届いた魚たちはさっき揚がったんか?という程きれいな発色をしていて、今回の主役マルアジも、光沢などからマアジなのか!?と一瞬惑わされました。

それほどこのクオリティのマルアジにはこれまで出会えた事がありません。

 

↑腹にある横筋の模様から違和感を感じ、即座に小離鰭を確認。

ただでさえ箱を開けて興奮している中で、「うお!良さげなマアジだ!」「いや、マルアジか!!」と二重で驚きました。

 

見た目の通り、ずんぐりむっくりしている。

 

しかしアジの難しいところはここから。

例え大きく立派な魚体であっても、大型の個体になると大味であれれ?となる事もしばし起こります。

 

さて、この個体はどうでるか。

触った感じではハリがあり硬すぎるとも思えるほど。

少々嫌な予感はしますが、卸していくとします。

 

↑皮を引いて刺身用に仕込む。

この状態になってしまえばマアジと言われても分かりません。

 

通常、マルアジは血合いの色が濃く面積も大きいため、よりどす黒い印象があります。

今回の個体は身も脂混じりでやや白濁している為、表層を銀皮がしっかり覆い、これまで見たマルアジに比べふた周り以上格が違うと思い知らされます。

皮目を見ると脂がひかり、触った質感もぬめっと脂が感じられます。

 

 

マルアジの料理

マルアジの握り

まずは無難に握りに。

魚体で300グラム以上あるもののため、さすがに銀皮を上に見せる握り方は適さないと、素直にそぎ切りにしました。

 

血合いの色味はマアジに劣るが、旨味は勝るかも。

マルアジ含むムロアジ属は、マアジの含有する脂には勝てないものの、あっさりした中で青魚の旨味が強く、かなり品のある味わいです。

 

しかし身はやや硬く、大アジらしいアジとしてはあまり好ましくない質感です。

味わいも上品過ぎては物足りなく感じます。

 

やはりアジは程よい柔らかさと、上品過ぎず、口の中でまったり広がる旨味が欲しいと感じます。

 

マルアジの煮付け

尾鰭側の身を骨付きで煮付けました。

今回のマルアジはちょうど産卵前の様で、腹の膨れ具合から卵巣が一番大きい時期のようでした。

これも一緒に煮付けます。

 

味付けは醤油ベース。大味だけどその奥の青魚の旨味は白身では感じられない。

 

それだけでマルアジを使う意味があったと感じます。

おかずとして満足感の高い一品となりました。

 

卵は細かいが、火を入れたことで1つの塊に感じられる。

ちょっと硬めなのがここ最近で調理したコショウダイなどの卵が柔らかい魚と違っていて、欲していた質感だと思えました。

今年は購入した魚から卵巣が出ることが多く、色々と食べることが出来て卵ライフが充実しています。

 

マルアジの塩焼き

頭に近い身を骨ごとぶつ切りにして焼き上げます。

塩をして少し寝かせて馴染ませてから焼きました。

 

焼いてみてもマアジに比べ身が硬い事が分かり、身離れはやや悪い。

しかし脂が幾分か含まれているので、これが身にとどまりしっとり感じられます。

口当たりはソフトであり、

いつしか食べたら某コンビニが出している焼魚シリーズにあった、チリマアジの塩焼きを思い出しました。

脂控えめ、身は硬めで旨味がある。そんな事を思い出させる今回のマルアジは、一切れで十分なおかずになりました。

 

マルアジの天ぷら

ここで私の最近ハマっている、背の青い魚で作る天ぷらの登場です。

 

マルアジは半身のうち尾に近い身を切身にして揚げます。

青魚の天ぷらは個性があり、味があって上物であると感じられます。

アジを揚げるとなると真っ先に浮かぶのはフライですが、ぜひ天ぷらもお試しあれ。

 

 

マルアジの評価

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・・☆☆☆

珍しさ  ・・☆☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

今回は大型のマルアジを調理してみました。

色々と試してはみたものの、これ恐らくフライが一番美味かったのでは。という結論に。

というのもこの2週間前頃に熱海からやってきた小振りのマルアジの方が、寿司にして実に風味豊かでうまく、リピートするならば今回の鹿児島県産の個体よりも熱海産の片身一貫サイズのものを選んでしまいそうです。

 

まだまだ産地、サイズや時期など食べ比べて研究しがいのある魚です。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

広告