刺身だけじゃない!マダイは色々うまい

 

こんにちは、夢海です🐟️

 

今回の魚は全国的に猛威をふるった台風10号がようやく消滅した後の話。

台風上陸前は新潟に広島にと慌ただしく、その週末に神奈川の海で魚を捕まえに行くはずが予定が流れてしまいました。

 

そのため調理する魚もないし出かける予定もなくなってしまった。と、困っていた時に見つけた香川県産のマダイ。

やはり瀬戸内は荒れなかったのか。とか思いながら、単価もそれほど高くなく、秋前のマダイというものに興味があった為購入してきました。

 

 

マダイの特徴

今回の魚は天然のマダイ。

これまでも幾度か書いたかと思います。

今年は年始からタイ科魚類をよく食べているなとふと思いながらサッと卸していきます。

 

 

やや頭デッカチかな?

腹は薄くなく、産卵後から復活ていそうですが、歩留まりはまだ良いとは言える季節ではなさそう。

 

天然なので鼻は2つ。

 

この辺りの産地だと巻き網だと思われるが擦れが少ない個体。

 

とりあえず初日はさっと卸し、そこからどう調理しようか悩み始めます。

 

身はやや硬く、生食出来なくはないものの適さないような質です。

今回はマダイで色々試したかったところなので、加熱調理中心で取り掛かります。

 

とりあえず切身に加工していき、すぐに使わない分を真空保存をします。

 

 

マダイの料理

マダイの味噌汁

新潟土産で買ってきた越の淡雪。

 

まず初めに調理したのは味噌汁。

普通、汁物は最後に取っておくべきですが、どうにもマダイのカマの腹付近を見ていたら汁が無性に食べたくなり、切身に加工した端材とカマを投入。

具材はそろそろ使い切りたかった長ネギを適当にぶつ切りにし、全て投入します。

 

これが美味しすぎて大変でした。

味噌がいいのもあるでしょうが、それ以上にマダイが美味い。

 

腹周りの肉でも天然で脂が薄めで食べやすい。

その分旨味が前面に出てきて素の味が楽しめます。

具材がネギだけというのも気軽に食べられてマダイを味わう上では理にかなう汁になったかと思います。

 

天然真鯛といわき産野菜のロースト

少し遅い朝食用のプレートとして作りました。

 

塩胡椒で下味をつけ置いておいた真鯛に小麦粉をまぶし、オリーブオイルでソテー。

ソースには北海道産の小玉ねぎを丸々使い手作りのオニオンソースをかけ仕上げました。

 

この日の前日に訪れた福島のスーパーで購入してきた地元野菜のピーマン、かぼちゃ、ナスをふんだんに使用しました。

 

マダイは適度に締まり、繊維質な美味さがあります。

やはり産卵後であり栄養が抜けているのか味はどこか物足りなく感じられます。

同じ日に青森からのものも来ていた為、比較してみたいものです。

 

合わないけどここにバタートーストとアイスコーヒーで。

和食ではなく洋風に朝から魚を美味しく食べると、どちらも贅沢である事に変わりありませんがちょっとリッチな気分になれます。

 

マダイの兜煮

兜とカマは味噌汁に1つ使ったので、残り半分を使用します。

 

マダイのアラは可食部が多く、このまま捨ててしまうのは実に勿体ないです。

 

脂控えめ、養殖臭がなく後味はあっさりします。

身はしっかりして美味い。

絞った生姜を汁に溶け込ませたため、後味爽やか。

 

なかなかに美味い一品となりました。

 

マダイフライ

マダイとかぼちゃのフライにソテーで使用したオニオンソースの残りをかけました。

 

マダイのフライそのものは調理したことがあるものの、玉ねぎソースが合うというこれが新しい発見をしてしまい、これは色々な魚で試したくなってきます。

野菜が安い時に大量に買い込み、仕込んで冷凍、余りなどはソースに。という賢い使い方を覚えてしまったので、ここ最近は野菜選びも楽しく感じますし、魚とどう合わせようか。なんて冷蔵庫の中を想像しながら出先で晩御飯を決めるなんて事も楽しく思います。

 

今回のマダイは加熱調理向きな質をしていたものの、鮮度的には刺身に十分使えるもの。

これを加熱調理して食べているのだから当然贅沢な一品となります。

この野菜と魚のミックスフライで白飯を食らうというのが最近よく作る晩飯で、魚が違えば味も違うし、季節の野菜も取り入れられるというメリットばかりがあります。

マダイは程よくしまり、皮付きのため皮目に味がある。

 

オニオンソースが淡白なマダイをドレスアップさせ、市販のソースとは違った手の込んだ料理となる。

下処理としてマダイに塩をしておくと、旨味が凝縮されてよりコクが出るのでお忘れなく。

質・味わいともに、マダイはマダイの名以上に美味いので、フライという選択肢も悪くないんじゃないかなあ。と思う。

 

マダイ塩ラーメン

あら骨から出汁を取り、塩ラーメンに。

トッピングは長ネギの頭とちくわをごま油でソテーしたものと、カニカマを散らします。

 

柚子皮を切らしていたので、すりおろした生姜をスープに溶け込ませます。

手作りラーメンというものにハマっている24年夏。

魚の数だけ味があり、日々魚を買い求めているのであらはひたすらに溜まる。

 

これを汁以外で消費するとなると、これまた汁にはなってしまうものの、ラーメンの出汁という選択肢が生まれる。

具材も別段こだわらなければ安く作れるし、思った以上に手間も少ない。

 

焼きや煮付けなど、骨付きで調理する事があるので、あらが出ないこともありますが基本1キロ以上の魚体のものであれば1尾単位で使います。

基本は味噌汁ですが、今回のラーメンにはマダイのみのあらを使用。

卸したマダイの骨をコンロで焼いてひと晩冷蔵庫で軽く干します。

 

これを昆布と合わせて酒と水から煮出し、汁が琥珀色になればマダイスープの完成。

これとラーメンの味の素になる塩・醤油・味噌などと合わせてあとは麺を茹でるだけ!

シンプルだけど美味い、間違いなく体に沁みる美味い一杯の完成!

 

あらの消費が捗るだけでなく、素材から作るので体にも優しい。

良いことづくしな魚ラーメン作り、ぜひお試しあれ。

 

 

マダイの評価

価格   ・・・☆☆

コスパ  ・・☆☆☆

珍しさ  ・・・・☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

価格

・産地やサイズ、季節など様々な要因でコロコロ変わるものの、一般的な食用魚の中では安い。高級魚の基準をマダイと考えてしまえば、これ以上に高級な魚が非常に多くなってしまうと思う。時期を選べば安いし買い求めやすいので気軽に買ってみていいと思う。ちなみに夏〜秋にかけては産卵後で身が痩せている。秋が近づくと身は戻ってくるものの、漁獲量がまとまらなくなりやや高い時期となる。

 

コスパ

・歩留まりがいい。大型の方がより良い。頭は大きいが可食部がしっかりとあり、汁や煮付けに適する。

 

珍しさ

・一般的。天然物も小鯛から中サイズまで小売でも比較的見かけるようになった気がする。我が国を代表する食用魚で容易に手に入る。

 

・文句なしの絶品。クセがないものの、その奥にまったりとしたマダイの品のある味がある。刺身が代表的とされるが、夏〜秋頃にかけては加熱に適し、これもまた大変うまい。フライにするという行為は少々贅沢にも思えるが、美味すぎるので一度お試しあれ。

 

 

今回のマダイは時化の最中で食べるものがない!と困っていた時の救世主となりました。

身は変な硬直をしていたものの、加熱して十分に美味いもので、今回のMVPは久しぶりに作った真鯛フライでした。

 

白身でやや上品すぎるものの、皮付きにする事で味も感じられ、ソースもテイストを変えて楽しめます。

これはバーガーにしても美味しいのは間違いなし。

秋の上真鯛の前に、再び手頃なものを見つけて食べたいなと感じさせます。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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Posted by yumeumi