ヒラニザは臭そうだけど意外においしいかも?
世の中には、あまり食味の評価の良くない魚がいます。
そのひとつが、ニサダイです。ニサダイは、尻尾のあたりに硬い突起のある魚です。
そして、身が磯臭いため、焼いても美味しくないことも特徴です。
今回は、そんなニサダイの仲間のヒラニザという魚を入手しました。
ヒラビザは、調べてみると、やはりニサダイ同様に美味しくないという意見と、反対に意外と美味しいという意見の二つが見受けられます。
ということで、今回も実際に食べてみてレポートしていきます!
目次
ヒラニザとは
ヒラニザは、ニサダイ(別名サンノジ)と同じニサダイ科の魚です。主にサンゴ礁に生息しており、雑食性で藻類やプランクトンなどを食べています。刺し網や釣り漁で漁獲されます。
尾の付け根にある硬いトゲや、ゼンマイ模様の内臓が特徴的です。
沖縄などの熱帯域では、食用魚として認知されています。
ヒラニザの入手方法
ヒラニザは、本州では比較的入手が難しいです。
しかし、沖縄等の南方地域の市場では売られているのを見かけます。
観賞用の幼魚であれば、通販でも売られていますが、食用は見かけません。
今回は、UONTEDにて印束商店が出品しているものを購入しました。
1000円/1kgで、今回は2.1kgの比較的大きな個体でした。
ヒラニザの捌き方
ヒラニザですが、普通の三枚下ろしで捌けます。
尾の付け根にある硬いトゲに気をつけて捌いてください。
まずは、鱗をとって、内臓をとります。内臓は、アイゴのようにゼンマイのような模様があります。
その後、頭をおとして、タイなどと同じ要領で三枚に下ろします。(またもや、写真の取り忘れ。)
三枚に捌くと、こんな感じです。
透き通った綺麗な身質です。見るからに美味しそうです。
腹骨をすくと、こんな感じです。
ヒラニザの食べ方
食味評価の悪いニサダイの仲間のなかでは、比較的美味しいともされるニサダイです。
今回は、鮮度の良い個体が手に入ったので、まずはお刺身で食べました。そして、加熱料理として定番の塩焼きで食べました。
お刺身
まずは、鮮度を活かしてお刺身です!非常に綺麗な白身です。なかなかに、期待できそうです。
先ほど三枚に下ろした身を、皮を引いて柵にします。皮下に、ほどよい脂が乗っています^^
柵を、切って盛り付けたら完成です。
では、いただきます!
モグモグ(・〜・)
これは、なかなかに美味しいですね!もちもちとした食感で、少し淡白な感じの味わいです。しかし、しっとりとした脂も感じられます。ニサダイのような臭みは一切感じられません。
柵が大きくとれたので、寿司にもしてみました。
こちらも、少しお醤油につけて、いただきます!
モグモグ(・〜・)
こちらも、良いですね!淡白なので酢飯が目立ちます。やはり、口の中でとけるほとよい脂が良いですね。美味しい酢飯で食べれば、相乗効果で美味しくなる可能性を感じました。
塩焼き
加熱調理も試してみなければ。
ということで、定番の塩焼きにしてみました。
軽く塩をふり、グリルで焼いていきます。
脂がしたたり、いかにも美味しそうです。
身を軽く解してみると、プリプリとした感じですね。
では、いただきます!
モグモグ(・〜・)
おぉ、これは美味しい!プリプリとした心地よい食感で、噛むたびに旨味と脂が口のなかに広がります。生のときのような淡白さあはなく、旨味がひきでていますね。
と、思いきや!
!?!?!?臭い!
食べている途中に、急に臭みが口の中に広がりました。
これは、加熱か部位か皮か原因はわかりませんでした。途中までは臭みを感じなかったので、身ではないようです。
一概には言えないですが、やはり臭みのポテンシャルもあるようですね。
ということで、なんやかんや言いつつ、完食しました。
ごちそうさまでした。
まとめ
今回は、ニサダイの仲間であるヒラニザをお刺身と塩焼き食べてみました。前評判では、そこそこの美味しいとのことで、実際に食べてみると確かに美味しい魚でした。しかし、一部で臭みも感じたので、完全にニサダイとは別ものとまではいかないようです。
とはいえ、値段を考えるとコスパはかなり良い魚です。また、形態も面白い魚です。南方では手に入れることも可能な魚ですので、もし見かけたらぜひ買って食べてみてください!
以上
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