念願の?ヒガンフグ
こんにちは!夢海です🐟
食べた魚種が600種に迫っていた2023年6月。
何も焦る必要はないものの、新しく食べたという魚をパタリと見なくなり2ヶ月ほど経ち、そろそろ未食のものに出会いたいと思っていた頃です。
アメ横などで人気の観光地、御徒町駅前にそびえ立つ吉池さんにて朝〆のぷりぷりなフグを見つけました。
養殖のトラフグなんかであれば目に留まる事はないであろうところですが、今回のは天然のヒガンフグ。
それも、まだ食べたことがない種類だったため、
これは買わにゃいかん!とそのままレジへ駆け込みました。
フグは有毒魚として知られ、例え無毒の種類であっても免許のない一般素人が捌いてはいけません。
そこで一般の人でも扱えるように有毒部位を取り除き加工されたものを身欠といい、この状態であれば免許がなくとも調理できます。
おまけに標準和名で記載する事を義務付けられているため、食べた種類を明確にしておきたい私にとっては実にありがたい仕組みです。[しかし丸で必要な時(標本など)があるからいつかは免許取っておきたいぞ]
目次
ヒガンフグの料理
ヒガンフグのてっさ
活〆でまだまだ身がブリブリしていた為、薄造りにしてみました。
薬味はネギ、紅葉おろしと定番のもので頂きます。
フグは基本的に淡白で、例え養殖のものであっても身に脂や旨味はなく食感を楽しむもの。
しかし今回のヒガンフグは味が濃く、身が甘い。
脂の甘みというよりも身そのものの甘み。
千葉県産ということで内湾、すなわち東京湾で漁獲されたものなのではないかとも考え、都市部近郊の湾で漁獲される魚はその栄養の多い海域から味が濃くなります。
薬味と合わせてみても負けないふぐの旨さ。
これは購入を1尾で満足するべきではなかった…。
わずか140グラムしかない身欠きなので、全て刺身にして満足できる量でしょう。
今回はやたらに雑炊も食べたい為半身のみにしたことが大誤算でした。
ヒガンフグの焼きフグ雑炊
二品目は中骨で出汁をとり、半身の肉をぶつ切りにして軽くふり塩をして焼きます。
頭やらカマ(フグは殆ど身が残らないけど)やらがない身欠きの背骨をみすみす捨ててしまうのは当然勿体なく、揚げてもサクッとした仕上がりにはならない為消去法で出汁になります。
単に汁を作るのもいいものですが、ここは身を使い雑炊にしてみる事にしました。
フグから取ったダシに冷やご飯を入れて温め、仕上げに溶き卵と九条ネギ、かつお節を入れて完成。
この実に贅沢なものを休日の朝に味わうという幸せこの上ない1日でした。
出来立てのアツアツな雑炊に煽られ香るかつお節で一気に食欲が湧きます。
フグの繊細な優しい旨味で、サラサラと飲み込むようにあっと言う間に完食。
淡白ながらホクホクとした切り身は引き締まり、水分多めで作った雑炊に絡めながら食べるにはいいアクセントになります。
ヒガンフグの評価
価格 ・・☆☆☆
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・・☆☆☆
味わい ・☆☆☆☆
価格
・生食用のフグとしては比較的安価。
コスパ
・身欠で購入すれば背骨つきで売られているため可食部は多い。価格も考えると、養殖の真鯛を購入するよりも安いのではないか。
珍しさ
・よほど専門的なところへ行かなければなかなか見かけない。市場ではラウンドの状態で入荷することもあるが、一般の方は購入できない為、そういった意味で色々と壁のある食材だ。
味
・フグらしい風味に溢れており実にうまい。食べた時期は初夏頃だが、冬に食べる養殖のトラフグに引けを取らぬうまさ。加熱しても他の白身魚にはない魅力的な香りがある。
今回はヒガンフグを調理して食べてみました。
淡白な味わいであるフグは薬味をつけ食感を楽しむものだとばかり、先入観で見ていたことを後悔しました。
味わうと実に豊かな風味を持っており、トラフグ属では久しぶりの初魚種であった為しっかり味わえる機会になりました。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません