秋に市場を賑わせるぼうぜ・えぼだいの正体

こんにちは、夢海です🐟

 

秋になると魚種が増え美味しい魚が増え、市場は活気に溢れてきます。

そんな中でも、主に瀬戸内などの関西から入荷が目立って増えるものに、「ぼうぜ」があります。

 

イボダイの特徴

今回の”ぼうぜ”ことイボダイは徳島県産。

細かいときは10〜30グラム単位で分けられていることもあり、今回は110グラム前後のものから選ってきました。

関東では一般に「えぼだい」と呼ばれることが多いです。

 

イボダイは以前にも紹介し、ぼうぜの姿寿司(もどき)を作ったりなどしました。

今年も徳島から良さげなぼうぜたちがキラキラと市場の照明に照らされており、これが1、2仲卸だけでなく市場全体的に入ってきている雰囲気が感じられました。

 

 

 

イボダイの料理

ぼうぜフライ

まずはフライから。

骨が柔らかく(逆に技量はいるが)一般の家庭でも卸すのが簡単かつ、多く市場に入った日には安いため惣菜として食べるのも贅沢に感じません。

そして何よりもうまいんだ。

 

フライにするおあつらえ向きなサイズで、身の締まり方も食べごたえがありしっとりと美味。

白身フライというには密度がありしとっとした食感で、食べごたえを求めるには肉厚で大変満足感があります。

 

ほかほかと広がるような旨味はソースにも負けず、存在感があります。

フライに限らず、揚げてしまえばどんな魚でも当然美味くなり一緒だろうという意見はよく耳にしますが、魚によって味は違うし向き不向きがあり、美味さにも差があります。

 

イボダイ含め特にメダイなどのイボダイ亜目の魚は油との相性が良いように思えます。

 

ぼうぜの煮付け

水洗いしたぼうぜを醤油ベースで煮付けました。

 

イボダイの身は汁と馴染みやすく、よく味が通りやすい。

 

しとっとした身は煮汁を吸い味が染み込みやすく、今回は仕上りを見てご飯のお供とすることにしました。

 

醤油に負けない旨味があり、"煮魚"としても"魚"としても優秀。

ぼうぜをひとかじりし、ご飯を掻きこみ、またひとかじり。

米をたらふく3杯食べたのは久しぶりかも。

食欲の秋の到来。

 

ぼうぜ一夜干し

強めに塩をし冷蔵庫でひと晩風にあてます。

外の秋風に当ててもよいとも思いましたが、今年は暑い秋が続いており、まだまだ夏日が続いていたため冷蔵庫でよいな。と判断しました。

 

万能なぼうぜの最も美味い食べ方はなんだろう。

そう考えると上位に浮かぶのが焼き物になり、その中でも単に塩焼きよりは表面がしっとりとセミドライな程度で干した干物が食べたい気分であったため、一晩冷蔵庫で干しました。

 

淡い旨味が干すことで凝縮され、グンと美味くなります。

イボダイ特有の香りが口いっぱいに広がります。

安いときにまとめて仕込んでは冷凍しておき、この淡雪のような美味さを冬にまで取っておくというのも良いかもしれません。

 

 

イボダイの評価

 

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・☆☆☆☆

珍しさ  ・・・☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

 

価格

・ピンキリだが、入荷の多い秋の小ぶりのものは買い求めやすい。1尾2尾だけで買わせてもらえる仲卸であれば安くすむ。

 

コスパ

・頭は小顔で歩留まりよし。

 

珍しさ

・一般的な魚。時期さえ選べば普通に見られる。

 

・鮮度のいい大型のものは刺身でもうまい。小ぶりのものは丸ごと焼いたり煮たり、開いて干したり揚げたりと色々な楽しみ方が出来る。

 

今回は秋の訪れを告げるイボダイを以前紹介したものとは違う調理法で食べてみました。

季節を告げる魚はまとまって回遊してくるなど、量が多く基本的に手を出しやすいものが多いです。

いつまでも毎年同じ時期に同じものを食べられる状態が続いてくれると、これ以上嬉しいことはありませんね。

個人的にはフライがかなり美味かったのでぜひ試していただきたいです。

 

水族館で出会ったイボダイ

 

イボダイは展示している水族館こそ少ないものの、ボウゼで知られる大分や、えぼ鯛で呼ばれる東京など、水産業と関わりのある地で出会える魚だと感じる。

 

うみたまごで撮影(23.11.6)

 

葛西臨海水族園で撮影(2020)

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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