激レア!?学名のないタイ「アカレンコ」を仕入れました!

こんにちは!夢海です🐟️

今回は東京産の珍しいタイをご紹介🐟️🐟️

 

 

アカレンコの特徴

今回ご紹介するのはアカレンコという魚。

産地はなんと我が国の首都東京産。

 

しかし東京とはいえ都心から遥か南へ1000km。

同じ都内でも絶海の亜熱帯に属する"東洋のガラパゴス"小笠原母島。

 

雄大な海の深海に生息するのが今回の主役、アカレンコ。

一般的に流通するレンコダイことキダイに比べ、赤みが強いことが特徴。

そして1キロ近くにまで成長し、平均的なサイズが

300~500gほどのキダイに比べ大型の種類です。

 

そのため見慣れたキダイ(レンコダイ)に比べ凛々しく、勇ましい顔つきをしています。

 

アカレンコと呼ばれるだけあり、顔は黄色みのあるレンコダイの黄色を赤色に入れ替えたような彩色。

 

背鰭はやや赤みがかっている。

キビレアカレンコという種類もいるが、こちらは琉球列島などに多く、名前の通り鰭は黄色い。

 

↑キビレアカレンコ

 

今回の主役、アカレンコは2022年現在学名がなく、キビレアカレンコと同一の種であるという見方もされている魚。

今後アカレンコとして学名が付くのか、キビレアカレンコと同種とし認められるのか動向に注目したいです。

 

 

臀鰭は半透明色。先にいくとやや水色になっている。こちらはマダイに似た特徴。

 

尾鰭は非常に赤くタイ科魚類の中でも最も赤みが強いと言っても過言ではありません。

 

今回のアカレンコは日本の台所豊洲市場仕入れ。

南方の魚は沖縄からもくるが小笠原から定期的に珍しいこんな魚も流通してくる。

毎日通っていても飽きないので朝活として通える今が本当に有り難い立場です。

 

今回はこのアカレンコを使い4品作ってみましょう!

 

 

アカレンコの料理

アカレンコの塩焼き

レンコダイ、というとまず思い付くのが焼き物。今回は無難に塩焼きに。

 

身に含まれる水分がやや多めの為、程よく火から上げないとパサついてしまう焼くのが難しい魚。

旨味はそこそこ。旨味の詰まった血合いが大きい訳でもなく、脂も特段多いわけではない。

それではこの魚の真価はというと、パリパリに焼きあがる皮と身のコントラストだと思います。

 

アカレンコのかぶと煮

頭は半割にし醤油ベースで煮付けにしてみました。

 

照りも程よく出て見た目もよく出来ました。

ぷりっとした頬肉を…。

 

うまい!!

普通にうまい!そりゃそうか!タイだもん!

 

頬肉は安定してどの魚もうまい気がする。というより、味に大きな差がありませんね。

甘辛くしたことにより、味付けもgoo。

正直タイのかぶと煮を食べたことが有る方はそのままそれをイメージして頂ければといった無難な味わい。

魚丸ごと買うときは頭も是非活用してください!

 

アカレンコの握り

続いては握り!皮を湯引きにして握りました。

 

身は食感が伝わるようにやや厚切りに。

淡白で旨味も薄く、醤油や山葵の香りに負けてしまいます。

昆布締めか、ネギポン酢でしゃぶしゃぶ風にしてみた方が美味いかも。

食感は柔らかくシャリとの相性がいいので、これはひと手間加える必要がありそうです。

 

アカレンコの季節のアクアパッツァ

今回のメインディッシュはアクアパッツァ!

旬の芽キャベツと桜エビを入れてみました。

 

レンコダイ類はやっぱり加熱向きだなぁ。

海鮮だしを吸い込み、ふっくらとして旨味も感じられる。

しっかりと主役級の存在感。まさにもちはもち屋です。

 

他にも日生の牡蛎も入っています!

 

アカレンコのパスタ

〆はパスタにしました!アクアパッツァの残り汁はリゾットかパスタ、選べるので楽しいですね。

 

アカレンコは食べてしまってもういませんが()

 

出汁になるかというと、貝類や野菜の甘味が買ってしまい、あまり魚は感じません。

アクアパッツァに入れると周りの旨味を吸い込んで輝くような印象です。

この魚は単体だと少し味気ない分、他とあわせて食べるのかベターかもしれません。

 

 

アカレンコの評価

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・・☆☆☆

珍しさ  ・☆☆☆☆

味わい  ・・☆☆☆

 

価格

・小笠原から来ることもあり、そこそこ高い。色味もよく大型な為価格で見ると評価は高い?

 

コスパ

・頭がやや大きいため、純粋な身の過食部で言うと少ない。あらも活用したい魚。

 

珍しさ

・アカレンコは小笠原周辺からのみ知られる魚で、現在は学名がない。(分類上はキビレアカレンコと同一?)学術的価値も高いと思われるが、流通量が少ないわけでもない。

 

味わい

・味気ない、淡白だからこそ使い勝手がいいのか味わいに対して価格は高く感じる。

・魚本来の味を楽しみたい人にはイマイチに感じると思うが、料理の素材として扱うのであれば一流。和食よりも洋食向き。

 

今回は珍しい、南の孤島小笠原よりやってきたアカレンコという魚を食べてみました。

豊洲では小笠原からの荷があると度々見かけることが出来ます。

レンコダイとして扱うところもあれば、知ってる人はアカレンコとして売りに出してる方までまちまち。

やや高値ではありますが、是非焼き物にお試しください。

 

 

本記事は、サテライトライターさんの記事になります。

ライター紹介

サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします!
Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

広告