荒磯の王者!ヒラスズキは絶品

2021年3月19日

こんにちは!夢海です🐟️

今回は冬に美味しい釣り人の憧れの的、ヒラスズキの記事になります。

 

 

荒磯の王者”ヒラスズキ”

荒磯の王者とも呼ばれるヒラスズキ。荒れた海で釣れる事からこう呼ばれています。

 

しかし流通するものは実は釣りものよりも定置網などで漁獲されたものが殆どだったりします。定置網だとほかの魚や網と擦れて傷つき易いのですが、このヒラスズキは頑丈な鱗をしている為、よほど傷ついた個体は見かけにくいです。

 

そして値も付くので活〆されたものが多いので、野〆のものよりも活〆されたものを選ぶ事が好ましいです。そして鰓が赤く、肉厚でよく肥えたものを選びましょう。

 

当たりの個体だと内蔵脂肪がたっぷりと入っていてお腹が固く張ります。

 

 

美味しい旬のヒラスズキの食べ方

鱗を落とし、三枚に卸したものを骨(血合い)のところで切り分けます。

腹骨もこの時に取り除きます。

 

お刺身用はこの状態にして皮を引いたものを切りつけて使用します。

 

加熱用のものはこの時に一口大に切り分けます。

大きさは用途に合わせて切ります。

 

例えばスーパーで売られているような切り身だと、血合い骨を骨取りで抜いてそのまま背中と腹側の状態でカットします。

今回は天ぷらやお吸い物にするので、小さく一口大で。

白濁として身に脂が混在しています。

これが旬のヒラスズキ。夏場のスズキも勿論美味しい魚ですが、冬のヒラスズキはコレにも負けないと言われています。

 

お吸い物は香ばしさを出すために切り身の皮目を炙ります。

 

氷水であら熱をさっととり、ダシ汁に投入すれば完成!

カマは開いて血をよく洗い、スパイスをかけて揚げ焼きにしていきます。

あら骨はあら汁に。捨てるところを出さずに食べ尽くしましょう!

 

 

まるで料亭!ヒラスズキのフルコース

ヒラスズキのお刺身(あぶり、せなか、はらみ)

まずはお刺身から!

 

部位や炙りで分けて3種盛りにしてみました。

炙りには飾り包丁も入れてみました。

 

それでは頂きましょう!

 

すだちを搾り、醤油にちょこんとつけると脂の層が浮き上がります。

しっとりとしていて、それで食感もある。脂の甘味と磯魚の風味が合わさり見事に立体感のある味が生まれます。これは間違いなく万人受けします。タイとか白身が好きな人には特にハマること間違いなし!

ちなみに炙りは香ばしさがプラスされ旨味が増します。

背中はしっとりと柔らかく、腹側は強い甘味とコリッとした食感がとても美味です。

 

いいヒラスズキが入ったら是非食べ比べてみて下さい!

 

ヒラスズキのあら汁

ヒラスズキのあら骨を全て使いました。あら汁にする際には鰭は落として使うと臭みも減ります。

そして根菜やネギと相性が非常にいいので、あらと魚の切り身だけでなく具材を入れるとよし👍️

 

今回は買い忘れてしまったので切り身とあら骨だけですが…(笑)

 

これでも魚の脂と旨味が染み出して抜群に美味いです!

ただ根菜を入れると臭みは軽減されます。

 

ヒラスズキの天麩羅

ナスと付け合わせてみました。サックサクに衣も付いて良い加減でカラッと揚がりました。

 

揚げ物にしてしまうと、あまり脂の有無は関係なくなってしまいますが、ヒラスズキはその分旨味に変換されて凝縮されているように思えます。

冷めたらパサついてしまうような身質なので温かいうちに食べたいですね。

生で美味しいヒラスズキなので今回初めて天麩羅にしましたが、これは間違いなく美味しいです!

 

ヒラスズキのお吸い物

最後はお吸い物で締めましょう!脂の層が表面に浮かび上がります。

仕上げにさっと湯がいた三ツ葉を添えて…。

 

口に入れると炙った皮目の香ばしい香りが広がり、ゆずと三ツ葉の爽やかな香りとヒラスズキの脂が美味しい!

ヒラスズキを茹でる時間は火が通る瞬間を狙いましょう。あまり長く加熱すると旨味と水分が抜けてパサついてしまいます。

そして三ツ葉があるとやはりいいでしょう!かなり風味が際立ちます。

 

 

ヒラスズキの評価

価格   ・・☆☆☆
コスパ  ・☆☆☆☆
珍しさ  ・・・☆☆
味わい  ☆☆☆☆☆

 

ここまでべた褒めしたのに☆の数が少ない!そう思われた方がいるのでは無いでしょうか。

高級魚の部類に入る為、やはり価格は少々お高め。そして他の記事では☆4~5を獲得している珍しさの項目ですが、ヒラスズキは比較的入手し易い魚です。旬の冬場に多く、築地や豊洲に行けばほぼ確実に見る事が出来て、都内のデパ地下なんかでもたまに見かけます。

そして味わいは間違いなく最高クラス。魚の中でも美味しく、万人受けしそうな白身魚です。

スズキというと釣り人が釣る魚であまり食べない、という印象がありますが、このヒラスズキもスズキも、お刺身から加熱調理何にでも向くとっても美味しい魚です。

荒磯の王者とも呼ばれているヒラスズキですが、白身の王者とも呼べるようなとても美味しいお魚です。

お値段はしますが、食べれば後悔はしないと思うので見かけたら購入してみては如何でしょうか。

 

※本記事は、サテライトライターさんの記事になります。

ライター紹介

サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします!Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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