2024年初物!サンマ

 

こんにちは、夢海です🐟️

例年、8月中頃になると毎年水産ニュースをよく見るようになり、今年も気付くとそんな時期に。

サンマ漁船が出漁したというニュースを見てから今年はどうなるか、冷や冷やしながらも見守っていました。

 

 

サンマの特徴

今回の魚は言わずとしれた魚、サンマ。

 

知名度からすれば秋を代表する国魚のようなもの。

関東で生まれ育った私に取っては、幼い頃から季節を告げる魚でした。

今年もそんなサンマ漁の季節が始まり、水揚げのニュースはまだかまだかと待ちぼうけていた残暑残る8月の下旬に差し掛かる頃。

 

今年は昨年に比べると大獲れだ。

浜値も昨年に比べて何分の一だ。

 

そんな情報を聞きました。

これは少し前ば関東にも流れてくるんじゃないか。

昨年の初物(確か1本2000円で買った記憶が)に比べて破格なんじゃないか。

そう思いながら待っていたら想定していた以上に安く市場へ入ってきました。

 

ということで今季初サンマ。この細長い魚はいくつになっても見ると秋が来た(来る)!となるし、いつまでも秋を告げてほしいものです。

 

銅はやはり細く、今回購入した3尾も100グラム前後サイズ。

昔、那珂湊の市場で箱買いしたものは2kg箱に12尾も入っていたのに、今となっては20入が普通となってしまった。

 

とはいえ昨年は100グラムを下回る個体が多かったことから、出だしは好調と言えるのかも知れません。

昨年に比べ、約10分の1の200円ちょいで買えました。

 

 

サンマの料理

サンマの塩焼き

丸ごと1尾乗せられる皿がないので、半割にして塩をしておく。

焦がさぬよう様子を小まめに見ながら魚焼きコンロで焼き上げます。

 

この青い背と焦げた色に秋を感じる。

そういえば帰り道、コオロギも鳴いていたっけな。

今年の秋はちゃんと涼しく、いつもより長くなる事を祈ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

脂はまだまだ。あっさりして食べやすい。

サンマそのもの、というかサンマ本来の味が表に浮き出て涙が溢れるんでないかという程に大変美味い。

そして肝の瑞々しく、しっかりと濃い苦味はサンマの肝ならではの味であったとよく感じ取れました。

 

昨年か一昨年かは初物を2000円近く出して買ったものの、今年はその1/10で購入出来たと言うことでまず満足しています。

このまま安定してくれればいいなー。

 

サンマの握り

捌いたところ、腹からは元気なアニサキスが3個体中2個体から確認が出来た。

腹を開いて水気を拭き、冷蔵庫の冷風に当てて寝かせていたところ、バットをみると元気にダンスしています。

 

北海道産の初物は漁場が遠いこともあり、見た目以上に鮮度が落ちていて内臓が弱っていることも多々あり得ます。

焼く分には全く問題ないものの、生食するには少し気を付けた方が良いでしょう。

と言うことで、今年初の生サンマは尾鰭に近いところを使い握りにしてみました。

 

青物の中でも銀色の面が大きく、背の青いラインが薄皮にも残り見栄えがよく見た目で美味しいと分かります。

この表面がつやっとした質感で脂味を感じ、卸したての生姜と切り立ての小ネギの風味に乗っかりサンマのうまい!が舌にじわじわと強く、伝わってきます。

残念なことに今回1貫しか作れなかったので至福のときも一瞬でしたが、秋が来るぞ来るぞという気持ちを切り替えるには非常にいい味覚でした。

 

サンマの生姜煮

握りにした際に余ったおろし生姜を溶きながら、腹回りの身を甘めに煮付けました。

圧力鍋ではなく普通にフライパンでの調理のため残念ながら骨までは食べられませんが、今となっては高級品なサンマ缶の味を思い出すような味となりました。

 

サンマの天ぷら

1尾は丸ごと天ぷらに。腹開きにして塩をしておき、汗をかいたら水分を拭き取る。

衣に付けて180度の油でカラリと揚げれば完成という、油を使うこと以外は非常に簡単な調理です。

 

食べやすいように3等分にして揚げました。

つまむには丁度いいサイズです。

脂がまだまだこれからというような魚体なので、油を使った調理法にしてもしつこさがなく美味しく食べれるのが嬉しいところ。

 

青魚の天ぷらはなかなか普及しませんがこれが破茶滅茶に美味いのでぜひ真似てほしいところです。

 

 

サンマの評価

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・☆☆☆☆

珍しさ  ・・・・☆

味わい  ☆☆☆☆☆

 

価格

・今年の初物は控えめ。比較的手が出しやすい範囲内。

 

コスパ

・頭が小さく、身は長い。体高も一定のため歩留まりはいい。

 

珍しさ

・一般的。重要な食用魚。容易に手に入る状況、環境をいつまでも守っていかねばならない。

 

・大変美味。用途多用。身の旨味も肝の味わいもサンマならではのもの。

 

 

今回は初物のサンマを購入してきました。

今年の出始めは小売りでも生鮮品で普通に見られ、価格もこれならば…。と納得できる程には安い印象を受けました。

これからのシーズンがどうなるかにもよりますが、是非購入出来る価格帯、機会があればお試し下さい。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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