夢海のうお旅 2023奈良・大阪・和歌山編②

前回の続きになります。

 

タイトルに奈良・大阪とありますが、2日目は大阪は空港を利用する程度で、奈良へはかすりもしません。

1日目に奈良で開催されるイベントに、好きなアーティストの追っかけで遊びに行き、海遊館へ寄り道を行いつつ和歌山でうまいクジラを食べた2日目の朝。

朝も朝でかなりの早朝であり、少し前に訪れた北海道ほどではないにしろ、肌寒さを感じ秋の深まりを感じました。

 

さて、この日は和歌山市駅で電車に乗り込んで南下します。

現地の滞在時間を最も長くするには始発に乗る必要があり、駅まで行くタクシーが驚くほどに捕まらず、発車の2分前に乗り込むというなかなかギリギリな戦いをしました。

もう少し遅い時間であれば特急があり、乗車時間も短く、また前向きの座席でゆったり向かうことも出来ましたが、開園時間に間に合わないのであれば元も子もありません。

 

着いたのはクエのまち、白浜駅。

地名としては水産業に関わり始めた19の頃より知っており、念願の訪問となります。

 

そして駅の至る所にいるパンダ。

近くにアドベンチャーワールドがあり、パンダのまちともされているそうです。

 

パンダもかわいいが、クエだってかわいいぞ!

紀州クエと色を付けて謳うのであればもっとクエのイラストがあっても良いじゃん!

なんてツッコミを入れたのは朝8時の出来事。

 

目的地まで歩ける距離ではあるものの、地元の方の話も聞いておきたいということでタクシーを待つことに。

乗り込むとすぐに陽気なおっちゃんが「ほれほれ、これ食べい。」と、みかんをビニールいっぱいに分けてくださり、色々と地元の貴重な話を聞かせていただけました。

 

向かう途中の桟橋に「綱不知」というものがあり、読みを”つなしらず”。

この辺りは入り組んでいて、台風が来てもこの港に入れておけば、綱で止めなくとも船が流されないことからの地名であることも教えていただいた。

長い長い電車旅の疲れでボーっとしていた頭がスッと目覚めるのが分かるように、面白い話しがたくさん聞けた。

タクシーも少ないであろう町であるのに加え、帰りもまた色々お話を聞きたいと思い予約して下車。

 

宿から実に2時間半。目的地へ到着しました。

 

さて目的だったのがこの砂浜…ではありませんが、目の前に広がる紀州の海の透明度の高さに心を飲み込まれました。

 

軽く漂着物を探してみると、種類は分からないもののタカラガイやコウイカの甲などが転がっていました。

 

時は8時半過ぎ、腹が減り手元には昨日の奈良のイベント会場で買った"めはりずし"があります。

 

腰掛けられそうな岩を見つけ、ここで朝食とします。

 

めはりずしは高菜の塩漬けで白米を巻いた、いわば弁当用のおにぎりのようなもの。

 

思わぬ収穫であったと

出店していたお店の名前をしっかり見ておくんだったと後悔したのはこの時。

 

具材はサケが入っていました。

たぶんこれは昔の人は食べていなかったであろうとは思いつつも、暖かい日の下で美味い飯が食えて心も満足しました。

 

頂き物のみかんは糖分補給のデザートに。

和歌山のみかんは皮が剥きやすく糖度が高くて甘い甘い。

ゴミ袋に入れておけば臭み取りにもなるので

小粒なので2つ食べ、荷物をまとめました。

 

さて、目的地は振り返るとすぐそこにあります。

 

京都大学白浜水族館

今回、和歌山を訪れた目的がこちらでした。

 

 

 

 

館内へ入るとまず出迎えてくれるのが大型のアジ科が回遊する水槽。

 

ギンガメアジやカスミアジが多く、それに混じってシマアジなども泳ぎます。

 

ロウニンアジ

 

大型のカンパチ。

10キロ以上はあるであろう大型の個体。

水族館ではなかなかこの大きさの個体には出会えないため、長く大事に飼育されている事が伝わってくる。

 

開園直後に入ったこともあり館内は静か。

水族館へ朝一に掛けて行くのは、このひと時を楽しむためという理由が大きい。

 

次の展示室へと向かうと、面白い展示が見られた。

無脊椎の方々が綱レベルで水槽が分かれていてそれぞれの生物が展示されているという面白いものでした。

 

↑ほかではあまり見られないオニイソメ。

 

ハマフエフキ

立派な個体。

 

セミホウボウ

 

ヒゲソリダイ

 

カワハギ科やモンガラカワハギ科も多く展示されている。

 

メガネウマヅラハギ

 

メガネハギ

 

アミメウマヅラハギ

 

フエダイ科を見ると西へ来たと感じる。

 

 

ホネガイ。貝殻ではよく見かけるものの、生体は初めて出会う。

 

そして多彩な魚たちが泳ぎ回る自然光が差し込むこの水槽がきれいで見惚れてしまいました。

 

自然光差し込む磯の海を再現した水槽で、きらめきながら面白い魚たちが泳ぎまわっている。

 

アオブダイ

 

 

ミギマキ

 

ササムロ

青い魚は自然光の元だとより輝ききれい。

 

 

ハタ科が多いのも西に来たと感じる要素の一つです。

 

ヤイトハタ

 

クエ

 

アザハタ

 

バラハタ

 

そしてこれまた面白い水槽がありました。

 

オキナメジナをはじめ、クロメジナ、メジナ、イスズミ類など姿の似ている磯に生息する魚たちがまとめられて展示されています。

 

アカマツカサ類とマツカサウオが混在する水槽。

 

アカマツカサの中にも数種類いる模様です。

 

この水族館はファミリー層・マニア層に受けがかなりいいのではないでしょうか。

地元の魚や分類にフォーカスを当てた、実に面白い施設です。

和歌山方面、アドベンチャーワールドなどを訪れる際に、ぜひ寄ってみてください。

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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