大きいと安いけど美味いコノシロ
こんにちは、夢海です🐟
時は5月、この魚の旬と言うには少々外れた時期になります。
目次
コノシロの特徴
今回の魚はコノシロ。
種としての和名も、サイズ感としてもコノシロと呼べるものです。
今回のコノシロは新潟産。
キロあたり450円で売られていたものが更に安くなっていました。
シンコが間もなく始まり、その先にコハダが待っているという梅雨前のコノシロはいかがであろうと、調査用に購入してきました。
3尾入っても350gほど。
ワンパックで200円少々と財布にも優しい。
今回のコノシロは安さと季節的な珍しさから衝動的に購入してきたわけですが、特に何を作ると考えもなく、どう食べようかと考えながら帰宅しました。
が、私は小肌好きだという自覚があり、過去に多い時は1週間に一度は買ってきては酢じめに仕込むという日々もあった程。
どうしようかと悩むふりをしながら、背開きをしては背骨を除去し、体は自然と塩を振っていました。
大型のものは脂を微かに感じるものの、濃くはない。
小振りのものは見ただけであっさりしている様子が伺え、身も赤くなっています。
内臓からは黄色い卵が確認でき、身も産卵期直前の様子でした。
今回は塩をして30分。その後酢で洗い落とし、長めに3時間。黒酢と赤酢を合わせたものに漬け込みました。
普段は生魚感のあるレアな仕上がりのものが個人的に好みですが、今回はしっかりと酢を入れたものが食べたい気分であったため、しっかり馴染ませました。
3時間漬け込んだもの水分を拭き取り、これをひと晩置き翌日の楽しみとしました。
ほぼ無意識で機械的に仕込んだ酢〆の完成。
3尾あったうちの大きいもの、小さいものを選びました。
真ん中のサイズのものは背開きにし、塩を振ります。
これを冷蔵庫でラップをせずひと晩干す。
すると表面がしっとりとセミドライな様子になれば取り出して焼き上げます。
これで干物の完成!
コノシロの干物は試したことがない調理法であったため、今回初挑戦になります。
干しても体は銀色に、頬は金色に輝くコノシロの美しさには驚かされました。
コノシロの料理
コノシロの酢〆と握り
まずは酢〆から。
小型のものを握りに、大型のものを刺身にしました。
コノシロの香りはやはり心地が良く、シンコには叶わないものの、少々汗ばむ気候には程よい爽やかさ。
脂は薄いもののコノシロの旨味は強く、むしろ脂というカーテンがない分旨味はよく伝わり、コノシロの味を知るには丁度いいかも知れません。
赤酢のコクのある香りがコノシロの香りに混じり、少々スモーキーな風味と締まった身の様子から生ハムらしさもあります。
握りは編込んだネタを握りに。
今回は単にわさびで。
やっぱりコノシロは美味い!
つけるのも楽しいネタです。
コノシロの干物
開いて塩をしたものを冷蔵庫でひと晩干します。
これを焦がさぬよう焼き上げるだけの簡単イズ絶品な1品に。
自宅なので視線を気にせずこれを手で持ち、意地きたなくかぶりつきます。
小骨は無数にあるものの、ニシン目はそれほど気にならずそのままむしゃむしゃとかじれます。
やや締まり身は青魚の旨味を感じさせ、淡白な質感な後に香ります。
これがもう少し冬寄りの時期であれば、滴る脂がありよりジューシーさのある仕上がりになったでしょうが、これはこれでよし。
コノシロの評価
価格 ・・・☆☆
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・・・☆☆
味わい ・☆☆☆☆
価格
・ピンからキリまで。小型であるほど高く、コノシロサイズになると安くなっていく。
コスパ
・歩留まりは普通。小型の魚にしては可食部は多く取れる。油は汚れるものの、背骨をせんべいにするなどでより良し。
珍しさ
普通に見られる。加工済みのものであれば小売にも並ぶが、丸魚をいざ入手しようとすると専門的な店に行かなければ出会えない。
味
・非常に美味。コノシロの爽やかな香りは本種でしか味わえないと思う。一般的には酢〆になるが、揚げても焼いても美味い。
今回は食すという意味で好きな魚の一つであるコノシロを購入して頂きました。
価格的に手頃であり、小魚でもあり、程よい数であれば仕込みも手間ではない素晴らしき魚です。
酢で締めるという印象の強いものですが、単に焼いてみたり、揚げてみたりと、調理幅の広い魚なので見かけた際はぜひお試しください。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記
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