主役はどっちだ!真いわしの中のウルメちゃん

こんにちは、夢海です🐟

今回の魚はウルメイワシ。 といっても、主役としてではなく、混じりでやってきたものである。

 

鳥取は境港からやってきた、サイズとしては並みの中羽いわしにまぎれていたものである。

一緒に見つけたゴマサバも救出。マイワシも比較用に1尾もらう。

 

持ち帰り測ると21.7cm88g、21.4㎝86gであった。

ウルメイワシにしてはやや小型。

流通上、関東では見たことがないサイズである。

どちらかというとダンベ行きとなるような大きさであろう。 選別はされているものの、この時期はマイワシに混ざる青魚がほんの少し多い気がする。

 

鮮度がとにかくいいので、当日中に刺身にしてしまう。

このサイズのゴマサバは刺身にしても仕方がないので、フライに。 ウルメイワシは2尾あるので、1尾を刺身、1尾をフライにする。

 

 

ウルメイワシの料理

ウルメイワシとマイワシ刺身

まずは2種のイワシを刺身で食べてみる。

ウルメイワシとマイワシをわざわざ買い集めて比べたことは、たぶん今回が初めてとなる。

 

これが大変においしい。

舌に触れると同時にとろけてしまうのだ。

 

マイワシと比べ、青魚臭すぎない。

味が薄いのではなく、淡い味わいだからこそ、心地いいと思わせる美味さなのである。

ウルメイワシ、こんなに美味かったっけと、思わず感動を覚える。

 

この大きさを刺身にしたことも初めてなので、その感動も大きい。

 

今回のマイワシはやたらに身が硬く感じられた。

生殖巣は縮んでおり、産卵後と思われる。

 

同産地のマイワシは2週間前に食べ、脂あり、生殖巣あり、だった。

ウルメはゼッコーチョーな感じだったのに対し、山陰のマイワシは良い時期は過ぎてしまったのかも。

この日のマイワシは1尾だけなので、また引き続き食べて様子を見る。

 

ウルメイワシとゴマサバのフライ

結論を先にいうと、圧倒的にゴマサバが美味かった。

ウルメイワシはあまりにボソッとしてしまう。

 

生で溶けるように感じたのは水分が多く、脂は薄いためだからである。

大型のウルメはフライにして美味しかった記憶なので、素直に刺身にすれば良かったかも。

ゴマサバは存分に美味い。腐っても鯛。小さくても鯖。

 

これがウルメの存在感を薄めてしまったということもある。 

 

今回はマイワシの混じりでやって来た、ウルメイワシを集めて食べてみた。

通常であればこのサイズは狙っての入手が難しく、定置網などを操業している産地へ行き、漁港で拾い集めるなどしなければ味わえないような代物である。

そんな努力をせずに美味いものが食えたのだから、自分をマイワシだと思い込んでいたウルメちゃんサンキュー!という気持ちである。

 

いっその事、ウルメイワシの正箱なんてものを送ってきて欲しいと思う。

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